浄土ヶ浜など、数多くの景勝地で知られる岩手県。
歴史の趣を感じる史跡や庭園は、現在の観光の要となっています。
食文化と歴史の足跡が交差する、岩手県らしさ満載のご当地グルメ。
そこには「習慣」や「知恵」と結びついた、独特の魅力がありました。
本日は、素朴なふるさとを感じる「あの味・あのイベント」に迫ります。
目次
南部せんべい
旧八戸藩地域にルーツを持つ、薄くてまんまるな形のおせんべい。「南部せんべい」はもともと野戦食で、長期保存が可能な食材として誕生しました。そのため汁物やお料理に入れてふやかし、具のようにいただくことができます。
現在はごま味やピーナッツ味などが流通し、様々なフレーバーを楽しめる素朴な味わいの郷土菓子です。
ちょっと珍しいのは、南部せんべいの生地が「小麦粉」からできているということ。見た目はかなり薄いですが、意外と割れにくくて、歯ごたえはしっかりめ。実際に手に取ってみると、一枚一枚にたっぷりとごまやピーナッツが含まれているので、香りがふわっと漂います。
おうちにアイスクリームがあれば、「南部せんべい」のアイスサンドがおすすめです。
【ごま味×バニラアイス】【ピーナッツ味×キャラメルアイス】など、お好みのフレーバーでどうぞ。
伝統の【せんべい汁用】に選ぶなら、煮ても崩れにくい「かやき煎餅」がおすすめですよ。こちらはプレーンなおせんべいとなっております。
食事とおやつの二つの顔をもつ特産品は、「知恵」から生まれた文化的な食材として岩手の方々に愛されています。
わんこそば
お椀に盛った一口のおそばを、掛け声と共に楽しむわんこそば。こちらの有名なイベント発祥の地が、岩手県だということはご存知でしょうか。
気になる量ですが、だいたいお椀15杯で、一人前のおそばを食べたことになるそうです。のどごし柔らかな半生のおそばが、ひと味違うこだわりのポイント。
本場のわんこそばを頂くなら、ぜひ岩手の旅に出かけましょう。静かに頂いたり、掛け声で盛り上がって頂いたりと、お店によってルールは様々です。おもてなしの文化で繋がる郷土料理・わんこそば。
素敵な旅の思い出づくりに、挑戦してみてはいかがでしょうか。