箱根や江の島、古都・鎌倉など人気の観光地まで、ささっとアクセスできる神奈川県。
文化交流の玄関として知られる港町・横浜には、中華街や三渓園などもあり、観光名所も尽きません。
箱根方面へお出かけすれば、温泉だけでなく芦ノ湖、丹沢山などの自然に触れ合える一面も。
歴史と文化の行き交う街には、どんなグルメが待っているのでしょうか。
定番グルメから、ちょっと意外なあのメニューまで、ぐるっと散策しましょう。
目次
けんちん汁
ほっこりと温かい「けんちん汁」は、紛うことなきおばあちゃんの味。
その「けんちん汁」が、まさか神奈川県のご当地グルメだったとは、今日一番の驚きです。
「けんちん汁」が生まれた場所は、北鎌倉にある建長寺(けんちょうじ)と言われています。
【精進料理の汁物】を始まりとして全国へと広まった、歴史の重みのあるご当地グルメなんですね。
シイタケや昆布のお出汁と、根菜を中心としたお野菜もたっぷりで、お肉なしでも旨味は充分。
その作り方を振り返ってみると、精進料理をルーツとするのも納得の献立です。
北鎌倉エリアには「けんちん汁」や「けんちんそば」をいただけるお店があります。
伝統の味にふるさとを感じて、のんびりあたたかな時間になりそうです。
生しらす
美しい景観に多くの人が訪れる、人気の街・鎌倉＆江の島。
穏やかな景色と漁港が並び立ち、海の幸に恵まれた観光名所です。そんな鎌倉エリアのご当地グルメが、定番のしらす丼。
漁業が盛んな土地ならではの「生しらす」が、ごはんも隠れるくらいにどっさりのって、まさに至福の味わい。
磯の香りと、ほどよい塩気、しらすの新鮮さを堪能できるとっておきのグルメです。
4～12月あたりに鎌倉方面へ旅行をする方は、よりフレッシュなしらす丼に出会えるチャンス。
風情たっぷりの鎌倉を散策しつつ、郷土の愛されグルメを味わってみませんか。
(※しらす漁の期間は変更することがありますので、ご注意ください。)
へらへら団子
とってもユニークなお名前の「へらへら団子」。
その美味しさに笑みもこぼれる郷土菓子ですが、実は【平らにした、あんこのお餅】のこと。
横須賀市の佐島(さじま)で、船祭りの際に豊漁を祈るためにお供えされる行事食です。
上新粉と小麦粉のお餅に、こしあんを絡めるのが定番ですが、粒あんやきな粉などアレンジも沢山。
平らなので、餡がよく絡んで食べやすいのも「へらへら団子」の素敵なところですね。
大切な思いを込めた郷土菓子は、おもに横須賀市のお菓子屋さんで購入できます。
