栃木県は「日光東照宮」などの社寺が【世界遺産】に指定されている、歴史の街。
「華厳の滝」の観賞や「那須高原」でのハイキングなど、旅の楽しみ方も様々です。
実は関東のなかでも広い面積を持つ栃木県は、温泉や渓谷などの観光資源が豊富。
世界遺産や自然の景観を楽しみつつ、歩き疲れたらご飯どころでの休憩もおすすめです。
探求心くすぐる郷土料理の素顔、栃木県の食の魅力に迫ります。
目次
しもつかれ
栃木県の郷土料理「しもつかれ」は、初午(2月最初の午の日)の行事食。
お赤飯と一緒にお供えする伝統のお料理ですが、お名前を聞いたことがある方も多いのではないでしょうか。
人参や大根、油揚げや大豆、鮭の頭を使った煮込み料理で、酒粕を加えるのがポイントです。
鮭の塩気と酒粕の風味が味付けの要素ですが、お酢を足して頂くこともあるそうです。
食材を大切に調理して味わう、とても縁起の良い郷土料理です。
かんぴょう
栃木の名産品「かんぴょう」ですが、いったい何からできているかご存知でしょうか。
こちらは細い紐のように生えている食材ではなく、実は【夕顔の実】を加工して干したものです。
栃木県は夕顔の生産地なので、かんぴょう生産・加工のシェアも高いという納得の理由ですね。
日持ちが良くて、旨味のぎゅっと詰まったヘルシーな食材。味付けや食べ方についてはバリエーションも豊富です。
定番のかんぴょう巻や、サラダやお味噌汁の具材、胡麻和えにしても独特の食感です。
おひさまの力をたっぷりと浴びた「かんぴょう」は、柔らかな風味に加え、天然の旨味もぎっしり。
新しいレシピを求めてコンテストが行われているというニュースもあり、その可能性は無限大。
栃木県の「かんぴょう」は、奥が深くてミステリアスな特産品と言えそうです。
宇都宮餃子
餃子を味わい、また別のお店でも餃子を楽しむ。アクセスが便利で、食べ比べも大歓迎。それが餃子のまち・宇都宮の魅力です。
「宇都宮餃子」の誕生の時期は、満洲から帰国した陸軍の方々が餃子を持ち込んだ頃と言われています。以降は人々のスタミナ源や、町おこしの代表として広く知られ、多くの人に愛されるようになりました。
意外にも「宇都宮餃子」の定義はゆるく、宇都宮で出されている餃子は「宇都宮餃子」と呼ばれています。キャベツ・白菜・ニラなどの野菜が具材のメインで、ちょっと厚めの皮の食感がおいしさの秘密です。
餃子のタレひとつをとってもラー油、みそだれ、さらに辛みの強いものなど、多岐にわたっています。また大きさ、焼き加減もそれぞれ違っていて、個性を極めた餃子が多くのお店でふるまわれています。
どれくらい自由かといえば、【枝豆・かぼちゃ】などの野菜餃子や【いちご・キウイ】などが入ったフルーツ餃子、バンズではさんだ【餃子バーガー】など。
ぜひ一度食べてみたいと思わせる、強烈な餃子のレパートリーが魅力です。お店によっては皮に使われる小麦粉に栃木産のものを厳選するなど、郷土愛もたっぷり。
散策やお取り寄せで、いろいろ食べ比べたい人気のグルメです。