カナダ最大の都市、トロント。
留学やワーキングホリデーでも人気の街トロントは、世界有数の住みやすい都市としても有名です。
多くの移民を受け入れてきた世界一の移民大国で、人々は異なる習慣や異なる言語を尊重し合い、共存して暮らしています。
トロントにいるだけで様々な国の文化に触れることができるのも魅力のひとつです。
また、質の高いエンターテイメントが発達しており、ブロードウェイミュージカルを初め、アイスホッケーやバスケットなど、年中通して楽しむことができます。
そんな多様な文化に溢れるトロントだからこそ楽しめる、おすすめのスポット・グルメをいくつかご紹介します。
※トロントの観光には、CityPASSを使うとお得で便利です。
CityPASSとは、北米を中心に年ごとに用意されているパスで、CityPASSを購入することでお得に対象施設を周ることができます。
トロントの場合、CNタワー、カサロマ、ロイヤルオンタリオ博物館、リプレイ水族館、トロント動物園またはオンタリオ科学センターがセットになっています。
料金は、大人(13歳以上)CAN$92、小人(4歳から12歳まで)CAN$63、3歳以下無料で、それぞれ購入するよりも37%ほどお得になります。
また、CityPASSを持っているとチケット売り場に並ぶ必要もなくなり、存分に観光を楽しむことができるのも嬉しいポイント。
さらに、ブックレットの後半部分には、ギフトショップやその他の観光地で使えるクーポンも付いています。
現在は、モバイル版もあるようですので、詳しくは公式サイトで確認してみてください。
目次
- 北米屈指の至宝! ナイアガラの滝
- 城にしか見えないSNS映えの大豪邸 カサロマ
- トロントシンボルの超高層電波塔、CNタワー
- 大人も子どもも楽しめる魅力的な海の世界 リプリー水族館
- カナダならではの環境に動物たちがのびのびと暮らす トロント動物園
- ガイドツアーで新たな発見!?北米最大級の美術館 オンタリオ美術館
- 恐竜に出会えるユニークな建物と展示に大満足 ロイヤルオンタリオミュージアム
- ありとあらゆる「トロント市民の台所」セントローレンスマーケット
- 極寒の雪でも安心 世界最大の地下街「PATH」
- 手が止まらない驚異のジャンクフード! プーティン
- 意外なようでベストな組み合わせ メープルサーモン
- お土産にも最適なカナディアンの国民的スウィーツ バタータルト
- カナダ・トロントの観光スポットを楽しもう
北米屈指の至宝! ナイアガラの滝
カナダ側のカナダ滝とアメリカ側のアメリカ滝があり、ニューヨークとの間に国境の役目を果たす、ナイアガラの滝。
世界最大瀑布の一つでもあり、壮大な弧を描くナイアガラへは、バス・鉄道を使えばトロントから2時間ほどで行くことができます。
大きな轟き音と、水しぶきを上げ、ときには大きな虹かかかる滝は言うまでもなく圧巻ですが、周辺には沢山のアトラクションがあり、どれも魅力的なものばかりです。
「ホーンブロワー・ナイアガラ・クルーズ」は、赤いポンチョを着て約20分、滝壺のすぐそばまで近づきます。
ずぶ濡れになること必至ですが、地上とは異なる滝の大迫力を体感できるエキサイティングなクルーズです。
ナイアガラの滝をもっと他の角度から楽しみたいなら「ジャーニー・ビハインド・ザ・フォールズ」を試してみてください。
エレベーターに乗って地下に降り、断崖とを目の前で眺め、トンネルを通って真裏から滝を見られるスポットがあります。
空から滝を眺めるナイアガラヘリコプターでは、広がる大地と滝のコントラストが楽しめます。
アメリカ側からの観光もかのうですが、誰もが思い浮かべる壮大な滝の光景はオンタリオ側から見た姿ですので、トロント観光の合間にぜひ訪れてみてください。
城にしか見えない写真映えする大豪邸 カサロマ
トロントのミッドタウンの小高い丘の上に建つ大豪邸カサロマは、1911年、ナイアガラフォールズの水力発電建設で成功した大富豪、ヘンリー・プラット卿が建てた邸宅です。
トロントを訪れた人の多くは、丘の上に見える石壁の向こうには何があるのか不思議に思い、自然とここに足を運びます。
手入れの行き届いた中世ゴシック様式の庭には花壇や噴水などがあり、個人の邸宅とは思えないほど優雅な光景が広がっています。
内部も豪華な造りになっており、洗練された部屋数は100近くもあり、クラシックな内装に家具が並び、品の良さが伺えます。
館内には温室もあり、美しい大理石の床と美しいステンドグラスに囲まれ、蒸気管が寒い冬も部屋を暖めて花を守っています。
地下には馬小屋と狩猟小屋に続く全長244m(800フィート)のトンネルが伸びているので、ぜひ歩いてみてください。
また、カサロマではゴーストトラッキングやダンスパーティーなど1年を通してユニークなイベントが開催され、歴史的建造物にとどまらないトロントの名所となっています。
トロントシンボルの超高層電波塔、CNタワー
1976年、カナダ鉄道 Canadian National Railwayによって造られた塔で、高さは553.33m、4つの展望台が設けられています。
それぞれの階に楽しみがありますが、高さ342m地点の展望台”グラスフロア”はその名の通り、床がガラスになっていて、床の上でジャンプしたり、寝転がって記念写真を楽しむのがおすすめ。高さを肌で感じる屋外展望台にでることも可能です。
346m地点、円盤型の”ルックアウト”では、360度に広がる街並みを楽しむのはもちろんのこと、Horizons Restaurantで食事や休憩することもできます。
351mの地点には各種アワードを受賞した経歴のある高級レストラン”360″があり、72分かけて床が一周する構造になっているので、座ったまま景色を眺め、美味しい料理を口に運ぶ、贅沢なひとときが味わえます。
356mの部分には世界で最も高い遊歩道、エッジウォークがあり、季節限定ですが、展望台の1.5m幅の淵からトロントの街を見下すスリル満点のアクティビティも人気です。
447mの地点にある展望台”スカイ・ポッド”は、開業から2008年までの33年間、世界一高い展望台であっただけあり、天気が良ければニューヨークやナイアガラの滝など、最大で160km(100マイル)先まで見えることもあり、ます。
また、この塔は上るだけでなく、オンタリオの水辺にライトアップされた光景もとても美しいものです。
ぜひこの街のシンボルを、様々な角度から堪能してみてください。
大人も子どもも楽しめる、魅力的な海の世界 リプリー水族館
ロジャース・センターのすぐ横、CNタワーの真下に位置する水族館。
2013年にオープンしたカナダ最大級の水族館で、館内には16,000以上の生物が展示されています。
テーマ毎の水槽はディスプレイがとても美しく、面白いアイディアが採用されています。
特に、北米最長ともいわれる水中トンネル “デンジャラス・ラグーン”は、頭上にはサメが行き来し、エイやカメのお腹を眺めたり、水中にいるかのように魚を間近に見ることができ、迫力を感じるスポットになっています。
トンネル内は動く歩道になっており、乗っているだけでゆらゆらと海の中にいるような感覚が味わえます。
また、ディスカバー・センターは子ども達に特に人気なスポットで、三角形の水槽でカブトガニに触ることができたり、潜水艦で館内のメイン水槽を覗くこともでき、いつも多くの人で賑わっています。
他にも、ライトに照らされたクラゲ達がふわふわと漂う水槽や、カナダとその周辺に特化した水槽などがあり、水槽前で行う朝ヨガのクラスや写真のクラス、ジャズライブなど楽しみに溢れています。
とても人気があり混雑するスポットなので、リプリー水族館に行く際は、事前にオンラインで予約しておくことをおすすめします。
カナダならではの環境に動物たちがのびのびと暮らす トロント動物園
1974年8月15日に開園した、カナダで最大の動物園です。
世界的に見ても大きな動物園で、東京ドーム約61個分(287ha)という広大な敷地に、500種類、5000を超える動物が暮らしています。
園内は世界の大陸7地域に分けられ、大自然と大きなスケールを感じながら、動物たちがゆったりと過ごす様子を観察できます。
飼育場はそれぞれの自然の生息環境を再現した造りになっており、ゾウが広々としたサバンナを歩いたり、ダチョウが走り回ったりと、広すぎて動物を一頭一頭見ていくのも大変なほどですが、食事の時間などを利用して、少しでも動物を近くで観られるようにする工夫がされていたり、室内で動物を鑑賞できる施設もあります。
動物園は、「教育と科学を通じ、来園する人々に野生動物とその保護に関する理解を深めてもらうこと」を最大のテーマとして掲げ、「カナダ国内の豊かな自然環境と野生動物を次の世代の為に守っていく活動にリーダーシップを取っていくこと」をビジョンとして活動しています。
そのため、園内にテントで宿泊して餌やりをするキャンプ・プログラムや高校生を対象とした生物学のスクール、動物たちの糞を電力エネルギーに活用する活動なども行っています。
お子さまをお連れの方は、キッズズーの体験型展示が楽しめる「ディスカバリーゾーン」で思う存分遊ばせてあげるのがおすすめです。
2013年に中国・カナダ両国の友好の証としてやってきた一番人気のジャイアントパンダも見逃せません。
ガイドツアーで新たな発見!?北米最大級の美術館 オンタリオ美術館
オンタリオ美術館(通称AGO)は、1900年、カナダ住民のグループによって創設された美術館です。
美術館の広さは45,000㎡、北米でも最大級の美術館とされ、1世紀から現代にいたるまでの芸術作品を95000点以上所蔵し、世界の芸術の流れを辿ることができる優れた美術館です。
中でもカナディアン・アートの所蔵は世界一の規模を誇り、カナダを代表するアーティスト集団、グループ・オブ・セブンの作品やイヌイットやカナダ原住民たちの作品も展示されています。
「ルネッサンス トレイル」では、ピカソやファン・ゴッホをはじめ、誰もが知る巨匠たちの作品を展開しており、AGOではその他にもヨーロッパやアフリカ、現代アートなど様々な作品が見どころとなっています。
また、テーマごとに別れた無料のガイドツアーに参加すると、美術品の裏に隠された秘話や展示方法の意味などがわかり、新たな発見があるかもしれません。
2008年にトロント出身の建築家フランクゲーリーによってリニューアルされたモダンで明るい内観、外観にも注目してみてください。
建物は一面ガラス張りのファサードで覆われ、グレンジ パークやダウンタウンの街を見渡すことができるようになっています。
恐竜に出会えるユニークな建物と展示に大満足 ロイヤルオンタリオミュージアム
ロイヤルオンタリオミュージアム(通称ROM)は、1914年に営業を開始した、世界的に有名な博物館です。
考古学、自然科学、カナダの歴史文化、中近東、アフリカ、東アジアの美術など様々な収集品で知られ、コレクションの数は約600万点と言われています。
常設コレクションはナチュラル ヒストリー(自然史)、ワールド カルチャー(世界の文化)、ハンズ オン エリア(体験エリア)の3つのセクションに分けられ、恐竜の化石や世界各地の遺品の展示やコウモリの洞窟に入ったり、隕石に触れたりなど、興味深い体験が楽しめます。
ボランティア スタッフによる無料ガイド ツアーがありますので、より深く学びたい方はぜひご参加を。
外観は古典的な建物と、水晶をモチーフにした斬新なデザインが折り合わさった造りになっており、エントランス ホールには世界中の文化を表現したモザイク画が見事に描かれています。
ROMはこの建物だけでもフォトジェニックで一見の価値があり、人通りの盛んなブロアー通りのランドマーク的存在にもなっています。
ありとあらゆる「トロント市民の台所」セントローレンスマーケット
セントローレンスマーケットは、1803年に開かれて以来、その長い歴史をトロント市民と共に築いてきた、歴史あるマーケットです。
マーケットは北棟と南棟に分かれており、ファーマーズ マーケットとして知られるノースマーケットでは毎週末、地元の農家が集まって特産品の朝市やアンティーク市などが開かれています。
一方サウスマーケットは初代の市庁舎を改築したレンガ造りの建物で、その中には120軒ほどのお店が軒を連ね、活気をみせています。
肉、魚、野菜、果物などの生鮮食品や、調味料、チーズやデリ等、良質の食材が売られ、各国の料理店やイートインスペースもあり、地元グルメや多国籍の料理が味わえます。
上層階にはマーケット ギャラリーがあり、企画展が行われたり、クッキングレッスンなども行われています。
カナダ名物のメープルシロップや雑貨、アクセサリーなども豊富に揃っており、お土産探しにも最適です。
このマーケットは2012年には「世界最高の食品市場」にも選ばれた経歴を持ち、ダウンタウンの真ん中にありながら、現地の暮らしぶりが色濃く味わえるスポットとなっています。
極寒の雪でも安心 世界最大の地下街「PATH」
カナダには大規模な地下街が2つあり、世界最大の地下街はオンタリオ州トロントの地下街「PATH」。
27kmに及ぶ通路は商業地として利用されており、37万㎡ほどの敷地に1200店舗あまりの店舗が並んでいます。
1900年にヤング・ストリートにあるデパートの本館と別館をつなぐために作られたのが始まりで、現在は環状に走る地下鉄6駅と直接接続されています。
これらの駅は、ほとんどが金融街のオフィスビルに直結し、劇場やダウンタウン、CNタワーをはじめとする主要な観光スポットへも外に出ることなくアクセスが可能です。
通勤時間やランチタイムにはたくさんのオフィスワーカーで賑わい、雪が多いカナダではとても便利。
生活に欠かせない様々な施設が揃っており、毎日の利用者数は20万人を超え、まるで一つの街のようになっています。
手が止まらない驚異のジャンクフード! プーティン
1950年後半にカナダの東部にあるケベック州で生まれたとされているプーティン。
フライドポテトにグレービーソースをかけ、チーズカードをトッピングしたカナダのファストフードです。
ポテトの塩気とチーズ、グレービーソースの甘味がほどよくマッチして、ビールにもよく合うジャンクフード。
基本のプーティンにベーコンや目玉焼き、ソーセージなどトッピングしたり、レストランでは牛肉のステーキがのっていたりします。
一つあたり1000キロカロリーを超えてしまうほど高カロリーの食べ物ですが、周りの人とシェアして、ちょっと小腹が空いたときに食べたり、学生がランチの代わりにしたりします。
カマンベールやブルーチーズにしてみたり、ベジタリアン向けにアレンジすることもできるので、気軽にチャレンジしてみてください。
意外なようでベストな組み合わせ メープルサーモン
幸せの味メープルシロップと、カナダの名産サーモンという、カナダの2大名物コラボのグリル料理です。
メープルシロップと言えば日本でも人気のパンケーキが思い浮かびますが、カナダでは料理の味付けにメープルシロップが使われることもしばしば。
サーモンにガーリックや塩コショウで下味をつけた後、メープルを絡ませてマリネにした後、オーブンで焼くだけのシンプルな料理ですが、サーモンはふっくら香ばしく、メープルは主張せずほのかに甘い、絶妙な甘じょっぱさが至福の味です。
マスタードやマヨネーズを加えたり、付け合わせにマッシュポテトやアスパラなどもお洒落。
トロントではパンにはさんでサンドイッチで食べたりもしますが、白いごはんにもワインにも合う一品です。
お土産にも最適なカナディアンの国民的スウィーツ バタータルト
トロントには様々な種類のパイやタルトがありますが、バタータルトはトロント人誰もが愛してやまないデザートです。
主な材料は、砂糖、バター、卵と、カナダでは有名なメープルシロップ。
レーズンやナッツを加えることも多く、タルト生地に材料を加えたら、フィリングはしっかりと焼かず、半生くらいに調整します。
焼き上がりはサクサクの食感に少しねっとりとしたチューウィーなバタークリームのバランスがリッチな味わいで、濃厚でどっしりとした満足感があります。
一口サイズで食べやすく、家庭でもよく作られているお菓子です。
カナダ・トロントの観光スポットを楽しもう
北米の大都市に比べてトロントは、驚くほどに観光客が少ない都市です。
移民が多く、誰にでも分け隔てなく接するこの街は、スポーツの宝庫であり、豊富な食事、映画の撮影スポットなど、数多くの魅力に溢れています。
アメリカとヨーロッパの中間地点に位置し、他国への交通の便も良く、中も外も楽しめるトロントは、世界有数の経済都市でもあり、経済力と文化の高さに守られた治安の良さも大きな魅力です。
日本と同じく四季があり、街の至るところに公園があり、春夏は新緑が美しい清潔な街です。
是非一度、訪れてみてください。