カナダ中西部に位置するアルバータ州の州都エドモントンは、年間通して様々なイベントが開催されることで有名で、別名「フェスティバル・シティ」と呼ばれています。
自然と都会が共存するエドモントンは、カナダの代表的な観光地ではありませんが、見どころが満載です。
そんなエドモントンの観光名所をご紹介いたします。
目次
- 19世紀と20世紀の世界が楽しめる フォート・エドモントン公園
- 北米最大のショッピングモールで1日遊べる ウエスト・エドモントン・モール
- 絶滅危惧種アメリカアカシカ保護の目的で設立された エルク・アイランド国立公園
- エドモントンで暮らした10万人のウクライナ人について知る ウクライナ文化遺産村
- 個性的な外観に思わず目をとめてしまう アルバータ美術館
- フリーマーケットが出ていることもある ホワイトアベニュー
- 「レッグ」の愛称で親しまれる堂々たる アルバータ州議会議事堂
- カナダ・エドモントンの観光スポットを楽しもう
19世紀と20世紀の世界が楽しめる フォート・エドモントン公園
カナダ最大の史跡テーマパーク、フォート・エドモントン公園には、1846年、1885年、1905年、1920年のそれぞれの特徴的な時代が再現されたエリアがあり、19世紀と20世紀のカナダを楽しめます。
1846年のエリアでは、先住民族クリ族の生活を垣間見られたり、ビーズ細工の体験をしたり、野営地の見学ができます。1885年のエリアでは、農場や鍛冶屋が並び、ミリナリーという婦人帽子屋など、当時の様子が再現されており、ワクワクするような気分を味わえます。
1905年のエリアにはテントが広がっており、急速に発展していくエドモントンの街の開発に追い付かず住宅が足りなくなり、仮設でテントが張られたという歴史を垣間見られます。
1920年のエリアではひと昔前の映画に出てきそうなクラシカルな街並みとカフェでゆったりとお茶を楽しむことができます。
SLに乗ったり、当時の作り方でパンを作ってみたり、開拓時代のゲームに興じてみたり、様々な楽しみ方で歴史を体感できるスポットです。
北米最大のショッピングモールで1日遊べる ウエスト・エドモントン・モール
北米最大のショッピングモール、ウエスト・エドモントン・モールは世界でも10本の指に入る巨大ショッピングモールです。
アルバータ州を代表する観光スポットであり、地元の人々もショッピングに訪れますが、観光客も必ず訪れる名所です。
年間3,000万人が利用し、季節問わず賑わいを見せています。
ショッピングモールに入っている専門店の数は800を超え、レストランも100以上あり、買い物の合間に食事をするのにも困りません。
また、ショッピングだけでなく、アミューズメント施設も充実しています。北米最大の屋内遊園地や、屋内プール、映画館、射撃場、ミニゴルフが楽しめるゴルフ場、スパ、そして100以上の生物が見られる水族館まであります。
ウエスト・エドモントン・モールだけで1日を過ごすのはたやすいことで、あっという間に時間が過ぎていってしまうでしょう。
逆に、1日で全て見て回ることは不可能で、じっくりとウエスト・エドモントン・モールを楽しみたい方には何日かに分けて楽しむことをおすすめします。
絶滅危惧種アメリカアカシカ保護の目的で設立された エルク・アイランド国立公園
1906年に、当時絶滅の危機にあったアメリカアカシカを保護する目的で設立されたエルク・アイランド国立公園はカナダ最古の国立公園としても有名です。
エルクとはアメリカアカシカのことで、保護活動の成果もあり、今ではここエルク・アイランド国立公園でのびのびと暮らしている様子が見られるようになりました。
エルク・アイランド国立公園に生息しているのはエルクだけではなく、ヘラジカやバイソン、ビーバーなど、カナダを象徴するような野生動物が多数暮らしています。
公園には沢山のハイキングコースがあり、気軽に楽しめる1,2時間のコースや、じっくりと自然を満喫できる3,4時間のコースなど、目的や体力などに合わせて自分に合ったコースを選べます。
また、公園内にあるアストーティン湖ではカヌー体験もできます。
夏はキャンプ、冬はクロスカントリーやスキーなどのウインタースポーツを楽しめるスポットでもあり、地元カナダの人々も休暇を楽しみに訪れます。
夜には星空を楽しめ、冬に運が良ければオーロラを見られることもあります。
エドモントンで暮らした10万人のウクライナ人について知る ウクライナ文化遺産村
1892年から1930年までの間、ここエドモントンには10万人ものウクライナ人が暮らしていました。彼らは自由に使える土地を求めてエドモントンへやってきました。
そんなウクライナ人たちの当時の生活や文化などについて知ることができるのがウクライナ文化遺産村です。
当時使用されていた家や教会、学校などがそのまま残されており、ウクライナ人が暮らしていた様子をリアルに学べるスポットです。
個性的な外観に思わず目をとめてしまう アルバータ美術館
オーロラを彷彿とさせるような独特な曲線の造形が印象的な外観を持つアルバータ美術館は、エドモントンのダウンタウンにあります。
3つのフロアに別れた館内では、地元アーティストの作品を中心とした現代アートが展示されていて、個性的なアート作品を楽しめます。
フリーマーケットが出ていることもある ホワイトアベニュー
エドモントンのオールド・ストラスコナ地区にあるホワイトアベニューは、古い街並みがそのまま残されており、アンティークな雰囲気がお洒落なカフェやショップが軒を連ねています。
地元の人々が出品するフリーマーケットが開催されることもあり、掘り出し物のお土産を探すのにも、地元の人と交流するのにもおすすめなスポットです。
「レッグ」の愛称で親しまれる堂々たる アルバータ州議会議事堂
エドモントンの市民たちからは「レッグ」の愛称で親しまれているアルバータ州議会議事堂は、大理石の支柱とオークの彫刻がとても美しく、荘厳で堂々とした姿が印象的です。
建物の前には美しい花が咲き乱れる花壇や噴水があり、市民たちの憩いの場となっています。
無料ツアーに参加すれば内部の見学もできるので、豪華な議事堂の見学をしたい方は申し込んでみると良いでしょう。
カナダ・エドモントンの観光スポットを楽しもう
エドモントンには1日中遊んでも遊びつくせない巨大ショッピングモールや、19世紀と20世紀のカナダを知ることができる史跡テーマパークや、大自然を満喫できる国立公園など、見どころが沢山あります。
都会的でもあり、かつ大自然もあり、歴史的なスポットもあるエドモントンは観光にピッタリの街です。カナダといえば、という観光地ではありませんが、フェスティバル・シティと言われるくらいイベントの多い街ですので、何かのイベントに参加しに訪れる際には、是非余裕を持ってスケジュールを組み、観光も楽しんでください。もちろん、イベント参加ではなく純粋に観光目的のために訪れる価値のある街ですので、旅行の候補地にもおすすめです。