韓国・大邱に行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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漢方と美人の街として知られる大邱は、韓国屈指の観光都市・ソウルや釜山に次ぐ「韓国第三の都市」と呼ばれています。
四方を山に囲まれ、美しい自然に恵まれた環境に、歴史的な建築物が数多く残り、素朴で懐かしい趣もあれば、斬新で優れた都会の雰囲気も併せ持つ魅力ある都市。
また、大邱にしかない美味しいレストランやおしゃれなカフェ、ショップやビューティースポットなども、楽しみのひとつです。
韓国のローカル感を感じつつ、多彩な見どころに溢れる大邱の、おすすめ観光名所・グルメを紹介します。

目次

韓国にいることを忘れる!?ロマネスクとゴシックの融合 大邱桂山洞聖堂

大邱桂山洞聖堂は、ソウルの明洞聖堂、全州の殿洞聖堂と並んで、韓国の3大聖堂のひとつに数えられています。
また、大邱に初めてできた西洋建築物で、大邱地域で唯一残っている1900年代初期の建築物。
1886年、大邱地域での宣教活動を任されて赴任したロバート神父が建設に着手し、1899年には韓国式木造で十字型の建物が完成したものの、1年余りで焼失してしまい、現在あるのは1902年に再建した建物となっています。
大聖堂の平面はラテン十字形、中心の本廊と左右の翼廊で構成され、赤いレンガの外観と、アーチを描いた内観が趣を感じさせる美しい聖堂となっています。
全体的にはシンプルで重厚なロマネスク様式ですが、空に伸びた2本の尖塔と幻想的なステンドグラスには中世ゴシックの華やかな要素が垣間見られます。
韓国服を着た韓国人聖教者のステンドグラスはとても珍しく、夜のライトアップも美しい、見応えのある建物です。

四季折々の美景と文化を望む 八公山(パルコンサン)自然公園

標高は1,192mの八公山(パルコンサン)は、主峰である毘盧峰を中心に、東峰と西峰が肩を並べ、20kmに渡って尾根が続いています。
この山は大邱の名山であるとともに、桐華寺、把溪寺、觀音寺など、有名な寺院や遺跡が点在する仏教文化の中心地としても有名です。
なかでも冠峰石造如来座像(カッパウィ)は、標高850mの冠峰に屏風のように切り立った岩壁を背景として作られた座仏像で、9世紀の巨大な仏像群を代表する傑作品のひとつとして知られています。
仏像の頭にかさのような平らな石がかぶせてあり、「真心を込めて祈ると願い事をひとつを叶えてもらえる」という伝説があり、絶えず人々が訪れています。
春には鮮やかなツツジや映山紅の花が咲き、夏には木が生い茂り、秋には色とりどりの紅葉狩りを楽しめる八公山自然公園は、何度でも訪れたい魅力たっぷりの観光スポットです。

ガラス張りのデッキから大邱を一望!アプサン展望台

アプサン展望台は、大邱市内の景色を一望し、都市と自然、歴史と未来を調和させた建築物として脚光を浴びています。
展望台へのぼるには、クンゴルからケーブルカーを利用するか、アンジランゴルから登山路を利用してのぼる方法があります。
地元の人は日ごろから森林浴やハイキングを楽しみに訪れ、静かに流れる川の音や山の空気に癒されながら歩いています。
観光の場合はケーブルカーを利用すると便利で、ガラス張りの展望台からは、高い山に囲まれた大邱を実感できる景観が見下ろせます。
大邱の街は昼と夜で全く違う顔を見せ、美しく輝く夜景は、まるで空中に立っているかのような感覚が味わえるのも魅力です。
特に春から夏にかけての週末・祝日は21時、21時半まで運行しているので夜景ツアーにおすすめです。

かつての姿は想像できない、優秀な都心のオアシス 大邱樹木園(テグスモグォン)

大邱樹木園は、環境問題を解決するため、もともとゴミの埋め立て地であった場所に、周辺の地下鉄工事現場で発生した残土を覆土して造成されました。
全国初の都心型植物園であり、2002年と2005年の2度に渡って自然生態復元優秀事例の機関に選定されています。
およそ25haの広大な敷地には、針葉樹園、広葉樹園、花木園、野生草花園、薬用植物園、染料園など21種類の庭園があり、沢山の緑に囲まれた美しい景観を誇っています。
途中にある展示館では、興味深い植物の生態を見事に表現し、お子様を対象とした自然体験教室、造園教育指導者の教育イベントなども定期的に開催され、見る場所ごとに華やかで美しく、不思議な植物の見どころに満ち溢れた樹木園は、都心の中に安らぎを与える市民の憩いの場となっています。

市内を一望する大邱のシンボル 大邱タワー

大邱タワーは、大邱のランドマークとなる展望台で、1992年の開館以来、大邱の観光名所として、いつも多くの人で賑わっています。
総合テーマパークの「E WORLD」にあり、83階まであることから「83タワー」とも呼ばれ、韓国の伝統建築美を再現した安定感のある八角形のフォルムが特徴です。
専用エレベーターに乗って77階まで上ると、海抜260mの高さから大邱のダイナミックな景観や美しい夜景が楽しめます。
タワーの中には企画展示館や科学館、アイスリンクのほか、76階から4階の広場まで落下するバンジージャンプ、360度に広がるパノラマを食事をしながら楽しめるスカイラウンジなどがあります。
周辺は緑に溢れ、春になると桜の名所としても知られています。2013年10月からは、内装を一新して、830万個の電飾で彩るルミナリエも加わりました。
大邱の中心部にあり、タワーだけの利用も可能です。ぜひ訪れてみてください。

丘の上にあるくじら!? SNS映えスポット The ARC

大邱の川沿いにある独特なデザインの展示館「ジ・アーク」。
「水」をテーマに造られた建物で、2012年のオープン以来、建築物としても芸術品としても、世界から注目を浴びています。
内部は地下1階から地上2階までの3つのフロアでおり、構成されて展示空間とアートギャラリー、映像劇場、展望台など見どころがたくさんあります。
いろいろな展示物を観察し、川や水について知った後は、SNSで流行りの「グリーティングマン」の彫刻の前で写真撮影をしたり、周辺でアクティビティを楽しむのもおすすめ。
最大時速15キロの電動カートに乗ったり、サイクリングで心地よい風を感じながら、変わったフォルムを眺めるのもオツです。
夜のイルミネーションもとても美しいので、散策のついでにぜひ訪れてみてください。

異国の地から日本を想う 達城(タルソン)韓日友好館と鹿洞書院(ノクトンソウォン)

達城韓日友好館は、金忠善将軍の博愛思想を称え、韓日両国の友好親善のために造られたもので、2012年5月3日にオープンしました。
日本名で沙也可という金忠善は、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)に参戦しましたが、自分の部下とともに朝鮮に帰化し、火縄銃の製作技術を伝えたり、慶州、蔚山の戦闘で大きな功を立てたりした人物です。
ここの良い所は、説明のすべてが日本語訳つきになっているところ。
韓国と日本の歴史、伝統衣装、生活などを体験することが出来る文化体験館、映像PR館、忠孝教育館などの展示体験施設があり、忠・孝・礼の体験を通して愛国心や目上の人を敬う心を養う場となっています。
隣には終の棲家となったとされる鹿洞書院があり、金忠善が祀られています。
その名の通り、山麓からやってくる野生の鹿と戯れて暮らす、そんな雰囲気がぴったりの場所で、若き儒学生たちが学んだ場としても知られています。
向陽門は、海を越えた遥か遠くの日本を向いて建てられており、韓日友好交流の象徴的な建物となっています。

大邱の豊かな自然に一年中出会える 琵瑟山(ピスルサン)自然休養林

琵瑟山は達城郡と清道郡の境界地域にそびえ立ち、巨大な琵瑟山脈を成しています。
最高峰は1084m、登山初心者でも気軽に登れる山ですが、昔から修道先として知られ、聖人天命が生まれるという伝説がある場所です。
澄んだ空気と山並みが美しく、大邱屈指の癒しスポットとしても人気があり、年間を通して沢山の観光客が訪れています。
春にはツツジが咲き、まるで絨毯を敷いたかのように一面がピンク色に染まり、ところどころに残る木と、青い空との対比が絶景です。
夏はバーベキューや川遊びを楽しんだり、秋には紅葉やトレッキング、冬は氷祭りで自然のアートが楽しめます。
休養林には渓谷の水を溜めて作った水遊び場や宿泊施設などもあり、大邱の豊かな自然を満喫できる景勝地となっています。

五感を使って学ぶ、第4世代の科学館 国立大邱科学館

東村遊園地内の37200㎡の敷地に建てられ、大邱にある科学館の中でも、特に規模が大きい科学館として知られています。
館内はプラネタリウム投影館や企画展示室、子供の館、科学技術館、産業館など、複数のエリアに分かれており、そのその全てに飽きさせない展示が成されています。
また、遊びを通じてわかりやすく楽しく科学を学び、想像力を無限に広げられるさまざまな科学体験プログラムも用意され、お子様連れに特に人気のスポットとなっています。
プログラミングや天体観測、おもちゃ作りなど、実際に見て触れて体験しながら学び、より身近に科学を感じることができるのが最大の魅力。
この科学館は環境にやさしい科学館であると同時に、未来の科学者を担う重要な役割を併せ持っています。

大邱の明洞!?ショッピング天国で若者の聖地 東城路(トンソンノ)

3つの地下鉄の駅からアクセスすることができる東城路は、大邱駅交差点と中央治安センター間の区間900mに位置し、若者で賑わうダウンタウンのような場所.
もともとは大邱邑城の東側の城郭地でしたが、1907年に取り壊された後、昔の城を再現するように長臺石で周りを囲い、様々な通りができました。コスメ通りや貴金属通り、トッポッキ通りなど、お洒落なファッションのお店からグルメまでが勢揃い。
おでんや串焼き、フルーツ飴、ホットクなど、ローカルな食べ歩きにも最適です。

昼と夜の顔を持つ大邱の台所 西門市場

朝鮮時代中期から始まったとされる西門市場(ソムンシジャン)。
大邱を代表する在来市場で、この市場で「揃わないものはない」と言われるほど、豊富に物が売られています。
生活雑貨から生鮮食品、屋台フードなどが軒を連ね、庶民的で値段も安く、市場ならでの買い物が楽しめる場所です。
アーケード型の市場なので雨の日でも便利ですが、夢中になって歩いていると、あまりの広さに道に迷ってしまうこともしばしば。
35000㎡ほどの敷地に約5000もの店舗がひしめき合い、すれ違うのが困難なほどの密集度に、見ているだけでも飽きません。
2016年からは夜市が始まり、昼間とは違う品揃えと雰囲気に、西門市場はさらに賑わうようになりました。

これを食べなければ帰れない!大邱で必食 チムカルビ

チムカルビは大邱10味の1つで、蒸したカルビにニンニクや唐辛子、生姜などで味付けした料理です。
骨付きの牛肉カルビを、長時間蒸し煮にすることで、カルビに味がよく染みこんで柔らかくなり、ジューシーな味わいで、どの店も金色のアルミ製の持ち手の無い鍋で出てくるのも特徴です。
基本的な食べ方は、まずハサミで肉を細かく切り、骨を取り出します。
そしてその肉を薬味やキムチなどと一緒にゴマの葉やサンチュ、韓国のレタス、チシャに乗せ、包んで食べます。
パンチが効いて味が濃く、ご飯にもよく合い、お酒にも最高の一品。
東仁洞にはチムカルビ横丁として専門店が軒を連ねていますので、要チェックです。

竹輪の形をした大人気のリッチなホルモン マクチャン

マクチャンは豚の大腸の最後の部位で、豚1頭から約250gほどしかとれない稀少な丸腸です。
韓国語で「最後の、至高の、ホルモン」という意味があり、カルシウムが豊富で高タンパク、低コレステロールという優秀な食材です。
人間の胃と腸に良く、解毒と殺菌、疲労回復、そして肌にも良いホルモンで、最高の滋養食としても親しまれています。
いわゆるホルモン焼きの一種で、炭火や練炭、ガスなどでキツネ色になるまで焼き、タレにつけて食べます。
基本的には味噌ダレが多く、店によっては醤油ベースやコチュジャン入りのソースもあり、エゴマやニンニク、青唐辛子を添えて、味のバリエーションも楽しめます。
焼き加減が難しく、ホルモンの中では少々贅沢な食べ物ですが、1万ウォン(約千円)も払えばお腹いっぱいになる庶民の味方です。
大邱を代表るすグルメ、マクチャン。ぜひ味わってみてください。

牛スープのスタミナ料理 タロクッパ

大邱の郷土料理のひとつ、タロクッパ。
韓国語でタロは「別々」という意味で、ご飯とスープが別々になっているクッパのことを指します。
朝鮮戦争の際、大邱に集まって来た避難民の中の貴族たちが、ご飯とスープを別々に注文したというのがはじまりで、普通のクッパよりも、少しの気品のある食べ方といってよいのかもしれません。
豚がベースの釜山の白濁色のクッパとは異なり、大邱のクッパは赤く透明感があり、牛の骨や肉を煮込んだスープに、ネギや大根、ニラなどの野菜と唐辛子、おろしにんにくが入り、あっさりとしてコクがあるのが特徴です。
また、大邱のクッパには「ソンジ」という牛の血の塊がゴロっと入っており、そう聞くと躊躇してしまいそうですが、レバーのような見た目でそんなに違和感はありません。
スープに煮込まれたソンジはクセのないつるんとした食感で、臭みもほとんどなく、貧血防止にも最適です。注文の際に別々にすることもできるので、ぜひチャレンジしてみてください。
タロクッパは滋養強壮にも良く、朝の酔い覚ましや旅行で疲れた体にもおすすめの一品です。

韓国・大邱の観光スポットを楽しもう

いかがでしたか?
昔ながらの伝統が色濃く残る街、大邱は、もはやSNS映えスポット満載の新しい街へと生まれ変わりつつあります。
のどかな雰囲気と豊かな自然の中に、歴史的建造物と若者で賑わう都会の活気が混ざり合い、不思議な魅力を放ち、グルメやショッピング、お洒落で遊べるスポットなど、みどころも多彩。
ソウルから少し足を伸ばした先には、大邱でしか味わえないお気に入りのスポットが見つかるかもしれません。

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