日本から最も近いアメリカであるサイパン島は、日本の統治下にあった時代に日本文化や日本の生活などが浸透し、今なお日系企業が多く、日本との関係が非常に深い島です。
在住日本人も多く、日本人向けのホテルやレストランも充実しているため、気軽に訪れる事ができる常夏の島でリゾート気分を楽しめます。
世界最深のマリアナ海溝が近くにある事から、海の透明度が非常に高く、美しい自然の中で感動の体験ができます。
そんなサイパン島でおすすめの観光名所とグルメをご紹介します。
目次
- 吸い込まれそうなマリアナブルーが美しいグロット
- 透明度の高い海に囲まれた無人島マニャガハ島
- 名前を聞いただけでもワクワクしてしまう禁断の島
- 戦争の爪痕も残るサイパン最高峰タポチョ山
- ウォーターパークで遊びつくせ!ウェーブジャングル
- 対岸の展望台から海鳥たちを観察できるバードアイランド
- 太平洋戦争の歴史に想いを馳せるプンタン・サバネタ(バンザイクリフ)
- 伝統のチャモロ料理「ケラグエン」はクセになるおいしさ
- サイパン伝統の家庭料理「エスカベッチ」
- 豚足の迫力が圧巻の「ハムホック」はスモーキーで病みつきに
- サイパンのスナックフード「エンパナーダ」
- サイパンのローカルスイーツ「アピギギ」
- アメリカ合衆国・サイパン島の観光スポットやグルメを楽しもう
吸い込まれそうなマリアナブルーが美しいグロット
世界中のダイバーを虜にするグロットは、海底洞窟が多数あるダイビングスポットで、水面から差し込む太陽の光が反射して青く輝く様は、まさに「青の洞窟」さながら。
この海域の青色は、近くにあるマリアナ海溝にちなみ「マリアナブルー」と呼ばれており、特徴はとにかくその青の深さ。まるで吸い込まれてしまいそうな濃いブルーが心を鷲掴みにします。
ダイビングとしては中級以上のレベルが求められますが、シュノーケリングでグロットを見物する事もできます。初心者でも是非一度この絶景を見ていただきたいと思うくらい世界屈指の絶景です。
透明度の高い海に囲まれた無人島マニャガハ島
サイパン島沖にある無人島、マニャガハ島はサンゴ礁に囲まれており、真っ白なビーチと透明度が高い海が印象的です。海は遠浅なので、沖遊びやシュノーケリング、マリンスポーツには最適の環境です。
パラソルやビーチチェアをレンタルする事もできるので、ビーチでのんびりと無人島ならではの悠久の時を満喫しても良いでしょう。
島内のインフォメーションカウンターには日本語が分かるスタッフもいるので、安心してマニャガハ島を楽しめます。
名前を聞いただけでもワクワクしてしまう禁断の島
「禁断の島」なんて聞いてしまうと、ワクワクするようなアドベンチャー心がくすぐられます。政府によって自然保護区に指定されている島で、立ち入り禁止というわけではありません。
断崖絶壁の島には手つかずの自然がそのまま息づいており、30分ほどかけてトレッキングを楽しむ事ができます。道なき道を進んでいくと、目の前に絶景が開けて感動の景色を望む事ができます。
ジャングルに洞窟に海に、とにかくワイルドな自然を身体いっぱいに感じられるスポットです。
戦争の爪痕も残るサイパン最高峰タポチョ山
タポチョ山はサイパンの中心部にそびえ立つサイパン最高峰で、太平洋戦争では日米軍がここで熾烈な戦いを繰り広げました。山頂の展望台には、その戦いの様子が記されています。
標高は473mと大した事がないように思われますが、実はこのタポチョ山はマリアナ海溝からずっと続く海底山の山頂部分で、裾野からの高さは11,384mにも及びます。
山頂から見渡せる景色は、サイパン島全体は勿論、周囲の島々や深い青色の海など、自然の絶景です。
ウォーターパークで遊びつくせ!ウェーブジャングル
ミクロネシア最大規模のウォーターパーク「ウェーブジャングル」は、サイパンワールドリゾートというホテルの敷地内にあり、ホテル宿泊客は無料で利用する事ができます。
ホテルに宿泊していなくてもビジターとして利用料を支払えば入場できますので、ぜひ水着を持って遊びに行きましょう。
7種類のプールと4本のスライダーがあり、流れるプールや波のプールなど、様々なプールで水遊びができます。
対岸の展望台から海鳥たちを観察できるバードアイランド
チャモロ語で「鳥たちが眠る島」という意味の「イスレタ・マイゴ・ファハン」という島、通称バードアイランドには、沢山の海鳥たちが暮らしています。残念ながら人間は立ち入る事ができない島ですが、対岸にある展望台から野鳥観察ができます。
海鳥だけでなく、運が良ければウミガメも観る事ができますので、展望台からバードウォッチをする際には双眼鏡を持っていきましょう。
太平洋戦争の歴史に想いを馳せるプンタン・サバネタ(バンザイクリフ)
サイパン島の最北端にある岬、プンタン・サバネタは別名「バンザイクリフ」で、その名前には哀しい歴史が刻まれています。
太平洋戦争末期に多くの日本兵が「バンザイ」と叫びながら自決をしたことから、この別名がつけられ、戦争の悲劇を今の世の中に伝え続ける岬としてサイパン島の端に佇んでいます。
多数の慰霊碑が建てられており、ここを訪れた観光客たちが手を合わせています。
伝統のチャモロ料理「ケラグエン」はクセになるおいしさ
サイパン島を訪れたら是非食べたいのが「ケラグエン」というチャモロの伝統料理です。
タコや魚やチキンなどをレモンでしめて、玉ねぎのみじん切りを和え、ココナッツミルクでマリネにしたもので、唐辛子がアクセントになっています。甘味と酸っぱさと少しの辛さが一度に楽しめる不思議な味ですが、日本人の口には良く合い、クセになるおいしさです。
サイパン伝統の家庭料理「エスカベッチ」
サイパンで一般的な家庭料理「エスカベッチ」は近海で取れた白身魚を揚げた唐揚げにビネガーが効いたソースを絡めて食べます。ビネガーの酸味が爽やかで、パクパク食べられてしまう料理です。
豚足の迫力が圧巻の「ハムホック」はスモーキーで病みつきに
スモークした豚足を野菜と一緒にアチョーテという植物の汁で煮た「ハムホック」は、豚足がそのままの形で出されるため見た目のインパクトはピカイチです。
柔らかく煮込まれた豚足はコラーゲンたっぷりで、アチョーテの旨みが染み込みとても美味しいです。
サイパンのスナックフード「エンパナーダ」
サイパンで気軽につまめるスナックフードとしてポピュラーなのは「エンパナーダ」というサイパン風のミートパイです。
ツナやビーフを具にして、パイ生地で包んで焼いたもので、ピリ辛なものやスパイシーなものなど、お店によって味付けは様々です。
サイパンのローカルスイーツ「アピギギ」
サイパン伝統のスイーツ「アピギギ」は、ココナッツとタピオカとバナナをすり潰してバナナの葉で包んで焼いたもので、もちもちした食感が特徴的です。
甘すぎず、ほのかな甘さといったイメージで、ういろうやおもちのような食感が好きな人にはたまらないスイーツです。
アメリカ合衆国・サイパン島の観光スポットやグルメを楽しもう
アメリカ・サイパン島のおすすめスポットとグルメをご紹介しました。
日本から最も近いアメリカ、サイパン島は美しい自然を楽しめるスポットが多数ありダイビングやシュノーケリングを楽しみたい人には最適な観光地です。また、太平洋戦争でのアメリカと日本の激闘の爪痕が遺るスポットも沢山あり、第二次世界大戦の悲劇を学ぶ事もできます。
サイパン島に昔から住んでいたチャモロの人々の伝統的なグルメを味わう事ができるサイパンには、日本では食べられないような名物料理が沢山あり、どれもチャレンジしたいものばかりです。
サイパンを訪れる際には是非参考にして、観光もグルメも楽しんでくださいね。