アメリカ合衆国・マサチューセッツ州 ボストンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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ボストンはマサチューセッツ州最大の都市で、アメリカ国内でも屈指の学術都市として知られています。
様々な国から留学生・研究者が集まり、金融都市でもありながら、音楽と芸術に満ち溢れた都市でもあります。
モダンな街を歩いていると、歴史を感じさせる建物に出会い、その絶妙のバランスが最大の魅力。
クラシカルでアカデミックな街は様々な表情をみせ、長きにわたって多くの人を呼び寄せています。
そんなボストンには多くの観光スポットや絶品グルメが沢山ありますので、厳選してご紹介いたします。

目次

市民が集う憩いのオアシス ボストン・コモンとパブリック・ガーデン

ボストンコモンは国内最古の都市公園、ボストン・パブリックガーデンは国内初の公立植物園で、この2つはダウンタウンの中心に隣接して位置しています。
誰もが気軽に利用できるボストンコモンは、「フリーダム・トレイル」の出発点としても有名な、ボストンのランドマーク。
50エーカーの敷地内には、観光案内所やメモリアルなどがあり、フロッグポンドでは夏は水遊び、冬はスケートを楽しむ子ども達が賑わいを見せています。
屋外展覧会や大きな催しものに利用されたり、ランチや読書、楽器の演奏など、市民の憩いの場らしく平和な雰囲気が漂っています。
一方パブリックガーデンは、造園技術を駆使したビクトリア調の庭園になっており、約10haの園内には、様々な樹木や四季折々の花が植えられ、ジョージ・ワシントン騎馬像や名作童話をはじめとする沢山のモニュメントが点在しています。
白鳥が飛来する大きな池では、案内付きで池を周遊するユニークなスワンボートがあり、1877年の創業から長きにわたって人々に親しまれています。
この2つの都会のオアシスは、”エメラルド・ネックレス”を構成する公園にもなっており、美しい緑がボストンの街を取り巻いています。

世界屈指の規模とクオリティに感銘! ボストン美術館

ニューヨークのメトロポリタン美術館と同じ年、1870年に設立された美術館で、アメリカ建国100周年を記念して建設されました。
2010年にはモダンな雰囲気を取り入れたリノベーションも完成し、各セレクションにおいて見どころ満載の美術館となっています。
コレクション総数は50万点以上、古典美術から現代美術、エジプト美術、版画、ヨーロッパやアメリカ美術など幅広く所蔵し、日本美術や中国美術においても屈指の質と規模を誇っています。
葛飾北斎をはじめとする浮世絵や、仏画、絵巻物、刀剣など、アメリカに居ながらにして幅広い年代と種類の日本美術が味わえるのも興味深い一面です。
ボストン美術館はどの作品も完壁とされるほど綺麗な状態で展示されており、その類まれなる技術にも驚かされることでしょう。
子供向けのワークショップやミュージアムショップもあり、お土産を探すにも楽しい場所です。

無名のロケーション「真夜中の騎行」ポール・リビアの家

ノースエンドの住宅街のなかに、建国のヒーロー、ポール・リビアが30年間住んでいた家が、当時の姿のまま保存されています。
現存する家屋としてボストン最古を誇るこの家は、1680年に建設されたもので、木造2階建て。外観は味があり、落ち着いています。
家の中には、ボストンがイギリス植民地であった建設当時の家具などが忠実に再現され、リビアが作ったという銀食器や家族写真などが飾られています。
中庭に出るとポール・リビアとその息子たちで作成した400Kgの大きな鐘を見ることができ、”自由のゆりかご” と呼ばれる植民地時代のボストンを垣間見ることができます。

独立戦争の勝利の鍵を握った場所 オールドノース教会

「ポール・リビアの真夜中の騎行」で有名になった、1723年建造のボストン最古のキリスト教会です。
1775年4月18日、当時のボストンで一番高い建物だったオールドノース教会。
イギリス兵の水路による奇襲をいち早く察したポール・リビアがこの教会の尖塔にふたつのランタンを掲げるよう指示を出し、自身はアメリカ軍拠点のコンコード、その中継点であるレキシントンに馬を走らせました。そして翌朝、イギリス軍がレキシントンの村に入ると、奇襲を知って待ち構えていた民兵との間で銃火が交わされ、独立戦争が始まりました。
いわば歴史上重要な役割を果たした象徴的な教会です。
外観はレンガ造り、ニューイングランド独特の白い尖塔を持ち、内装は白く塗られ、箱型の座席が教会が建設当時のまま残っています。
真鍮でできたシャンデリアは、1700年にオランダのアムステルダムで製造されたもので、1724年に取り付けられました。
教会の前の広場には熱心な信者でもあったリビアの像が立ち、植民地時代の面影を残した歴史を感じられる建物になっています。

「今宵はボストン港をティーポットに!」ボストン茶会事件の船と博物館

18世紀後半、イギリスが財政赤字を埋めるため、茶税法を制定し、経営していた東インド会社に紅茶の販売権を独占させました。
その独占権に反対した人々が船舶中の船に忍び込み、運ばれてきた茶箱を海に投げ投て、ボストン茶会事件が起きました。
当時、港に停泊していた船は、エノレア号、ダートマス号、ビーバー号の3艘。
この博物館は、ハンコックの一隊に襲われたイギリス船ビーバー号を再現しており、当時のコスチュームを着た博物館の人と復元された茶会船に乗り、茶箱を投げ捨てるといったデモンストレーションに参加することができます。
ジェスチャーを交えて、「Boston harbor a teapot tonight!」と叫びながらするその体験は、見ているだけでも楽しめます。
アトラクションのあとは映像もあり、ティールームでは美味しい紅茶やスコーン、マフィンを味わうことができ、お茶の焙煎方法やアメリカの歴史におけるお茶のルールについても知ることができます。
ギフトショップではたくさんの種類の紅茶が売っており、ボストンみやげに最適です。
ミュージアムで歴史に触れ、当時さながらのお茶と共に、独立と自由を手に入れた時代にタイムスリップしてみてはいかがでしょうか。

ボストンの便利な食の宝庫! クインシーマーケット

ボストンの名市長ジョサイア・クインシーにちなんで名付けられたクインシーマーケットは、1826年に開業した歴史ある市場です。
外観はニューイングランド伝統の御影石造り、内壁は趣のある赤煉瓦造りになっており、1階にはファストフード店、2階にはショップが立ち並び、ボストンの名物グルメや和洋折衷いろいろな料理が揃っています。
両サイドのノースマーケット、サウスマーケットにはブティック、アクセサリー、インテリア、食器など、ありとあらゆるお店が入っており、3棟の建物は合わせて、ファニエル・ホール・マーケットプレイスとして、ボストンのランドマークとなっています。
ここに来ればボストンの食事もお土産も網羅でき、インフォメーションセンターや観光バスのチケットスタンドもあるので、観光情報を集めるのにも便利な場所です。
建物前の広場では、時期によってイベントが行われ、ダンスやバルーンアート、大道芸人のパフォーマンスなど、いつも多くの人が賑わいをみせています。
ここを訪れた際には滲み出る雰囲気と美味しいグルメを味わい、様々な角度からボストンの巨大マーケットを堪能してみてください。

絵になる憧れ通りのボストンの風景 ビーコンヒル

ダウンタウンの西、ボストンコモンとボストン・パブリック・ガーデンの北に隣接する、ジョージア様式の家並みが連なる住宅地です。
ビーコンヒルという名前は、かつて丘の頂上で航海上の目印としてかがり火が焚かれていたことに由来しており、起伏の激しいエリアとなっています。
地区内には3万人近い人が優雅な生活をしており、石畳の歩道とレンガ造りの建物が美しく調和して「ボストンらしい景観を楽しめるエリア」として観光客に人気です。
高さ制限があるため、どの家も同じくらいの高さで出来ており、住民は思い思いに植物を育て、玄関先や窓辺を美しく彩っています。
夜になるとガス灯が灯り、お洒落なレストランやギャラリーも多く、静かで温かい雰囲気が漂います。
ビーコンヒルは落ち着いた趣のある通りばかりで、四季折々の風景が楽しめる魅力的な散策スポットです。

雄大に革命の歴史を物語る レオナルド・P・ザキム・バンカーヒル・メモリアル橋

チャールズ川に架かるこの橋は、世界で最も幅の広い斜張橋の一つで、ボストンの偉大なビッグディッグの一環として構想されました。
川の航行を妨害せず、地下鉄の路線に侵入しないよう、スイスの建築家クリスチャン メンが大掛かりな計画を立てたものです。
この橋があるおかげで、現在はチャールズタウンやバンカーヒル記念塔と、ダウンタウン ボストンのノース エンドを自由に行き来できます。
橋の名前は、ユダヤ系アメリカ人の市民権運動の指導者レオナルド P ザキムに由来し、バンカーヒルの戦いで戦った市民への敬意を表して名づけられました。
ボストンのスカイラインを美しく飾る、高くて優美な塔はバンカー ヒル記念塔にそっくりです。
ライトアップされた夕暮れは幻想的で美しく、とても珍しい非対称なデザインをしていますので、ぜひ近くで眺めてみてください。

ガラス張りでボストンの街を360度見渡す スカイウォーク展望台

スカイウォーク展望台は、ボストンの繁華街にあるプルデンシャルタワーの50階にあります。
50階までは直通エレベーターでアクセスでき、ビルの1フロア全体が展望エリアになっており、360度景色を見渡すことができます。
ボストン中心部にある唯一の展望台で、地上213mからの眺めは意外にも緑が多く、色鮮やかなチャールズ川と、建て並ぶ街の見応えのある景色が広がっています。
受付カウンターには、音声ガイド端末が用意されており、周辺の地理やランドマークなどの情報を日本語で聴く事もできます。
スカイウォークの入っているプルデンシャル・センターはお洒落なカフェやショップが集まるニューベリー通りに近く、一流ブランド店が入ったコープリー・プレイスにもガラス張りの遊歩道でつながっています。
クラシカルな街を散策した後は、買い物を楽しみながら展望台へ立ち寄ってみてはいかがでしょうか。

高級食材をファーストフードのようにガブリッ!ロブスターロール

マサチューセッツ湾を臨むボストンでは、新鮮なシーフードは必ず食べておきたい一品。
中でも高級食材ロブスターは絶品で、ホットドッグのような縦長のパンにプリプリの剥き身を挟んだロブスターロールは、ボストンの代表グルメとなっています。
ピクルスやセロリ、バターやマヨネーズ、クリームソースなど、お店によって味付けが異なりますが、どれも新鮮でジューシーなロブスターがてんこ盛り。ポテトやコールスローと一緒に出てくることもあり、ボリューム満点です。
1個15ドルほどから30ドルと、決して安いとは言えないお値段ですが、これでもか!というほどに挟まれたロブスターを、ぜひ頬張ってみましょう。

ロブスターロールとの相性もバッチリ! ボストンクラムチャウダー

ニューイングランド発祥のクラムチャウダー、ボストンでは、”chowdah” の名で親しまれています
クリームベースの濃厚な味わいで、サクサクとしたオイスタークラッカーがマストアイテム。
玉ねぎ、じゃがいも、セロリなどの野菜が煮込まれ、大きな貝がごろごろとたくさん入っています。
温かく、旨味たっぷりのチャウダーは、寒い冬にもピッタリ。冷えた体に染み渡り、優しい味が旅の疲れも癒します。
カップは丸いパンの中身をくりぬいて、ブレッドボウルという器になっていることもあります。
日本でも人気のクラムチャウダー。本場の味をぜひ味わってみてください。

全種類制覇は困難!?イタリア発祥の人気スイーツ カノーリ

ボストンの定番スイーツと言えばカノーリ。
もともとはイタリア シチリア発祥のお菓子で、本来は謝肉祭を祝って作られる季節菓子でした。
古いレンガの建物が並ぶノースエンドは、20世紀前半にイタリア系移民が多く移り住んだことから「イタリア人街」と呼ばれ、カノーリも色々なお店が味を競っています。
サクサクとした筒状の生地にクリームがたっぷりと詰められたシンプルなお菓子ですが、バリエーションの豊富さには驚かされます。
生地にはシナモンやカカオが練り込まれたり、クリームにはリコッタチーズ、カスタード、チョコレートが混ぜ込まれたり。
トッピングにも粉糖やナッツ、オレオやゴマなど様々な食感がプラスされています。
最大限に美味しく食べるため、食べる直前にクリームを詰めるのが本場流で、サクッとした食感と、とろ~り甘いクリームのコンビネーションが食べる人たちを虜にしています。

21歳以上なら味わいたいボストンの地ビール サミュエル・アダムス

ボストンのビールとして世界的にも有名な受賞歴のあるサミュエル・アダムス。
アメリカの独立に大きな役割を果たしたボストンの政治家から名を取ったビールで、1984年の完成から愛され、飲まれ続けています。
現在のアメリカのクラフトビールムーブメントは、このビールから始まったと言われるほどで、全米でも「飲みたいビールNo.1」に輝きました。
しっかりとしたモルトの味わいとスパイシーなホップが特徴で、濃いブラウンで苦みの効いたラガービール。
オーナー自らドイツに出向いて買い付けたクオリティーの高いホップが使われています。
サミュエル・アダムスビールを製造するボストンビールカンパニーの工場のツアーも人気で、ビールの歴史を学んだり、製造工程や原料などに触れ、試飲も楽しむことができます。
工場内で飲むビールは温度・質ともに完璧な状態! 格別の美味しさが味わえることでしょう。
アメリカの法律では飲酒は21歳以上から。パスポートを持参して、楽しんでみてください。

アメリカ合衆国・マサチューセッツ州 ボストンの観光スポットを楽しもう

ボストンは1620年、イギリスからの移民が新世界を目指して辿り着き、発展してきた街。
アメリカにいながら、石畳の道やレンガ造りの建物など、街の端々にヨーロッパ調の風景を楽しむことができるのも魅力の一つです。
アメリカ独立戦争の舞台にもなったボストンには、由緒ある歴史的建造物が数多く残り、建国の歴史も色濃く残されています。
ボストン中心部を歩いていると足元に見かける赤い線、「フリーダムトレイル」はアメリカ独立戦争にまつわる16ヵ所の史跡を結んだ線です。各史跡にはマークが埋め込まれ、これを辿ることでアメリカの歴史に関わる主要なスポットを巡ることができるようになっていますので、ボストンを訪れたときにはぜひ辿ってみてください。

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