イタリア共和国・ソレントに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

南イタリアのソレントは、ナポリ湾を見渡す湾岸の町。
ローマ時代から実力者たちの別荘地として利用され、アマルフィ海岸への玄関口、カプリ島観光の拠点としても人気を博してきました。
その景観は有名なカンツォーネ「帰れソレントへ」でも謳われるほど。
美しい海と気候に恵まれ、レモンやオリーブが育つ、風光明媚な景観が広がっています。
夏はビーチリゾート、冬は寒さを逃れる避寒地として、楽しみ方はさまざま。
そんなソレントのおすすめスポット・グルメをご紹介します。

目次

海と街の対比がSNS映え!ソレント港

断崖絶壁に立つソレントの市街地から高低差をひたすら下っていくと、目前にナポリ湾を従えた、ソレント港に到着します。
ここには突堤に大き目のフェリーや船が接岸し、内港にはヨットや小型船が停泊。
ナポリやカプリ島、アマルフィ、ポジターノ、サレルノなど、多数の人気観光地まで、フェリーが運航されています。
乗り慣れない船を乗りこなして、周辺の観光を楽しむことができるのも、ソレント旅行の醍醐味。
港に降り立ってみると青い海はキラキラと輝き、崖上に立つソレントを一望!
港付近にはカフェやレストラン、公園などもあり、景色を堪能しながらゆっくりと過ごしたい方にもおすすめです。

ソレントの中心 タッソ広場

タッソ広場はソレント駅から徒歩5分。街の中心に交差点のような風貌を持し、位置しています。
造られたのは1866年。広場の名前は16世紀の詩人、トルクァート・タッソにちなんで名づけられました。
タッソは代表作に「解放されたエルサレム」を持ち、当時は模倣者が出るほどにヒット。しかしながらそのことを発端に後にゲーテをはじめとした多くの作家の題材にされるほど、苦悩に満ちた生涯を遂げました。
広場の中心には街の守護聖人アントニオの像が立ち、街を走る白い観光列車も、この広場からスタートしています。
国旗が並ぶ広場を中心に西側にはショップやレストランが並び、北側には歴史的な建物の間から、海を見ることもできます。
夜には車の通行も制限されるので、また違った情緒が楽しめます。

まるで風の谷 バロンデイムリー

タッソ広場から徒歩2分のところに、蔦や苔に覆われた、バロンデイムリーがあります。
ここは13世紀に造られた製粉所で深い谷底にあるため、人の手が加えられておらず、神秘的な美しさが魅力。
谷底を見下ろす形で見物しますが、古い建物と緑に風が吹き抜けて、まさに映画の世界のよう。
ソレントの中心にありながらツアーなどには組み込まれない穴場なので、人混みが苦手な方にもオススメです。

ローマカトリックの大聖堂 ソレント大聖堂

ソレント大聖堂は11世紀ころに建てられ、1558年にオスマン・トルコの襲撃によって大規模な修繕、その後も少しずつ修繕を繰り返して、現在の形になりました。
正式名称は「聖フィリッポとジャコモ聖堂」。
外観は白い石造りのファサードで、シンプルながらも佇まいが美しく、3層の鐘楼も印象的です。
ラテン十字型のつくりになっている内部には天井にフレスコ画が描かれ、伝統工芸の寄木細工が至る所に施されています。
インタルシオを用いた装飾や大理石の祭壇も見どころのひとつ。歴史を感じる荘厳さに、目を奪われることでしょう

無料の中庭がフォトジェニック!サン・フランチェスコ教会

サン・フランチェスコ教会は、白いスタッコで覆われた、歴史を持つ教会です。
“美しいアーチを持つ教会”としても知られており、結婚式はもちろん、映画やテレビドラマなどでも使われるほど。
交差アーチには鮮やかな緑の植物が生き生きと茂り、華やかな雰囲気が漂っています。
隣接する修道院は現在もフランシスコ会修道士の住居として使用されており、ゴシック、ルネッサンス、アラビアなど、複数の建築様式が融合した建物も印象的です。
内部にはフレスコ画が施され、礼拝堂の傍にも絵画や木像など芸術作品が飾られていますので、ぜひ眺めてみてください。

「ならでは」の景色を堪能 市民公園

サン・フランチェスコ修道院がある市民公園は港の近くにあり、高台にあるため、ビューポイントとしてもおすすめ。
季節の花々、ヤシなどが茂る海沿いの景色やヴェスヴィオ山を望み、ナポリ湾にはカプリ島やイスモア島の島影を望むことも。
とりわけサンセットが美しく、ナポリの夜景を見る前に訪れる観光客も少なくありません。
ソレントには人魚が住んでいたという伝説もあり、グラデーションに染まる夕景はなんともロマンティック。
ソレント港に続くつづら折りの階段もあるので、この階段から港に下りていくこともできます。

まるで宝石箱!バーニ・デッラ・レジーナ・ジョヴァンナ

バーニ・デッラ・レジーナ・ジョヴァンナは、シュノーケルに最適な、ゴージャスな入り江です。
岩が多くウォークダウンは急ですが、美しくクリアな水と断崖の秘境感は一見の価値あり。
日光浴をしたり写真を撮ったり、泳いでも泳がなくても、静かな自然に囲まれてリラックスできることでしょう。

お洒落な目抜き通り コルソ・イタリア

ソレントのメインストリートともいえるコルソ・イタリアは、タッソ広場を貫くかたちで東西に伸び、人々で賑わっています。
小さなホテルやお洒落なブティック、カフェなどが軒を連ね、白い建物と緑の並木道がフォトジェニック。
ウィンドウショッピングをしたり、オープンカフェで名物のレモンチェッロを飲んでみたり、思い思いに楽しみましょう。

気軽にアクセス! カプリ島

ナポリ湾を満喫するなら、ソレントを起点にしてアクセスできるカプリ島もおすすめ。
高速船で20分ほどで、石灰岩の岩や自然の風景が美しいリゾートに到着します。
カプリ島には有名な”青の洞窟”があり、コバルトブルーの神秘的な絶景を見ることができます。
「イタリアに行くなら絶対に訪れたい」とも言われる絶大な人気を誇る名所ですので、ぜひプランに組み込んで、訪れてみましょう。

世界遺産の遺跡へもソレントから ポンペイ

ソレントからポンペイまでは、ヴェスヴィオ周遊鉄道を使って数十分で訪れることができます。
ポンペイにはヴェスヴィオ山が大噴火してできた遺跡があり、約1800年もの間地下に埋もれていたにも関わらず、保存状態が良いことで知られています。
1997年には「ポンペイ、エルコラーノ及びトッレ・アヌンツィアータの遺跡地域」として世界遺産にも登録され、遺跡好きには見逃せないスポット。
古代ローマの文明や、裕福な商業都市であったかつての姿を窺い知ることができる場所となっていますので、足を延ばしてみてはいかがでしょうか。

トマトと魚介の組み合わせに言うことなし!ポリペッタ・ベラーチェ

ポリペッタ・ベラーチェは小タコをトマトソースで煮込んだ料理で、南イタリアの家庭料理として、古くから親しまれています。
太陽の光を浴びた甘みの強いトマトと、ナポリ湾の新鮮なタコの愛称は抜群!
プリプリの弾力と染み出るうま味、濃厚なトマトの味わいを、ぜひ堪能しましょう。

どこか懐かしいイカ料理 カラマーリ・リピエーニ

カラマーリ・リピエーニは、直訳すると、イカの詰め物。
日本で言う”いかめし”のイタリアバージョンのようなもので、野菜、アンチョビ、チーズ、グリッシーニなどをイカの中に詰め、オリーブオイル、白ワインでグリルして作ります。
味付けはシンプルに塩コショウがベースで、トマトソースやバジルソースがついていたり、アレンジはマンマ次第。
新鮮なイカは柔らかく、味も濃いため、素材の味がよく活かされています。

レモン尽くしスウィーツ デリツィア・アル・リモーネ

爽やかなレモン満載のデリツィア・アル・リモーネは、南イタリアを代表するデザート。
レモンクリームをスポンジで包み、その上をさらにレモンクリームで覆います。
レモンイエローやホワイトのドーム型のビジュアルが可愛らしく、味の濃い食事の後のデザートやティータイムに、ペロリと味わえる一品です。

イタリア共和国・ソレントの観光スポットを楽しもう

南イタリアの小さな街ソレントは、穏やかな景観が魅力のリゾート地。
目の前にはナポリ湾が広がり、その奥にはヴェスヴィオ山、急斜面には多くの果樹園と、ハイキングトレイルが聳えています。
その歴史は先史時代から人がいたともいわれ、人魚が住んでいたという伝説も残されているほど。
風光明媚なリゾートはゆっくりと滞在するにも、ダイビングやクルーズを楽しむにも、癒しの魅力が満載。
カンツォーネでも歌われた美しい街に、ぜひ訪れてみませんか?

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