パナマ共和国・パナマシティに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

パナマ共和国がどこにあるのかを知らない方でも、”パナマ運河”については、どこかで触れたことがあるのではないでしょうか?
パナマは北アメリカと南アメリカの間にある中米地域で、大西洋と太平洋を結ぶ海洋交通の要所として、「世界の十字路」と呼ばれ、活躍してきた場所です。
首都であるパナマシティは16世紀から栄え、コロニアル時代の面影を残した旧市街、カリブ海沿岸に残る古い砦は、どちらも世界文化遺産に登録されています。
また、中米有数の世界都市としての経済成長も著しく、「第2のシンガポール」とも呼ばれるほど。
そんな新旧のコントラストが魅力のパナマシティには見どころがいっぱい!おすすめの観光名所をご紹介します。

目次

パナマ観光最大の目玉!パナマ運河

パナマ運河は、太平洋と大西洋を結ぶ全長約80キロの水路。
閘門と呼ばれる水門で海の水位を上下させる、世界最大の閘門式の運河として、1914年に開通しました。
パナマを訪れたらやはり、ここを訪れない訳にはいきません。
運河を観光する方法は、大きくわけて3つ。
一つは、ミラフローレス水門へ行き、ビジターセンターの展望台から運河を往来する船を見学する方法。
二つ目は、パナマ運河鉄道に乗り、走りゆく車窓からじっくり眺めるという方法。
三つ目は、毎週土曜日にバルボア港から出港する遊覧船クルーズに参加するという方法です。
パナマの景色を満喫したいなら全部訪れてみるのも一興。時間のない方は、お好きな方法を選択してお楽しみください。

一連の過程をじっくり凝視 ミラフローレス閘門

全長80kmにもおよぶパナマ運河には3つの閘門があり、市街地に近いミラフローレス閘門は観光スポットとして人気!
ここには4階建てのビジターセンターがあり、観覧席はもちろん、レストランからも船の往来を見ることができます。
海面の高さと航路となるがガトゥン湖の高さが異なるため、高低差を3段階で上下させる姿はとても特徴的。
門を開け閉めして水位が上がったり下がったり、大型船が通過したり・・・興味深い工程をじっくりと観察できます。
また、センター内には博物館もあり、パナマ運河の仕組みや、運河開通までの歴史も紹介。
映画館やグッズショップもあるので、飽きることなく滞在できますよ。

美しいアーチはSNS映え必至!アメリカ橋

アメリカ橋はパナマ運河の太平洋口、パナマシティ近郊のバルボアに位置しています。
この橋は1962年、2000万ドルという巨額の費用をかけて、アメリカによって建設され、2004年にセンティニアル橋が開通するまではパナマ運河に架かる唯一の橋として、また、南北アメリカ大陸を結ぶ唯一の橋として、パン・アメリカン・ハイウェイの重要な一部を成していました。
トラスを併用したアーチ橋で、全長は1654m。橋の両側には歩道もあり、パナマ運河を運行する多くの船が橋の下を通過していきます。
その歴史や利便性もさることながら、外観の美しさも必見!オレンジ色の夕日が沈むサンセットや、ライトアップされた夜景は特におすすめです。

運河と合わせて見学 パナマ運河博物館

パナマ政庁舎の隣、世界遺産のカスコ・ビエホの独立広場に面した場所に、1997年に設立されたパナマ運河博物館があります。
ここにはパナマ運河が設立された背景や歴史、工事の様子、運河がもたらした影響など、多くの資料が展示され、パナマ運河の役割やクルーズの様子など、興味深い内容もたくさん。
当初のフランスでの建設の試みやアメリカによる建設、パナマへの返還の様子なども知ることができます。
入館してすぐの所には、コロン県のグランデ島で実際使用されていた灯台の照明なども展示され、間近で見ることができます。

破壊された歴史を持つ世界遺産 パナマ・ビエホ

パナマ・ビエホは中心地から東へ6キロのところにある、パナマ最古の都市遺跡。
その始まりは1519年、ペドロ・アリアス・デ・アビラにより建設されたことから始まりました。
当時から運輸の経由地として栄えましたが1671年、イギリス人海賊ヘンリー・モーガンにより破壊され、街は現在のカスコ・ビエホ地区に移転。残された跡地には大聖堂やサンフランシスコ修道院、コンパニア・デ・ヘスース修道院など、数多くの宗教施設が点在しています。
鐘楼は展望台になっており、30mの高さからから町を一望!ビジターセンターになっている博物館ではパナマ・ビエホの歴史を展示しています。

古き良きコロニアル建築の町 カスコ・ビエホ

破壊されたパナマ・ビエホに代わって、17世紀に新しくスペイン人によって築かれた町が、カスコ・ビエホです。
建設後は何度かの大火災に見舞われたものの、石造りの城砦と要塞で守りを固め、再建。
19世紀にはパナマ運河建設の気運が高まり、町は再び賑わうことになります。
近年、生活の中心が新市街に移ってからも、カテドラルや国立劇場、大統領官邸などが残り、1997年には世界遺産に登録。
スペイン植民地時代の趣きある街並みやリノベーションされた建物などを楽しむことができます。

パナマシティ旧市街観光の定番 カテドラル

カテドラルは、「パナマ・ビエホとパナマ歴史地区」の一部として世界遺産に登録されており、旧市街のシンボルとも言えるカトリックの教会。
現在の建物は1688年から1794年まで、100年余りの歳月をかけて建設されました。
そこにはイギリスの海賊ヘンリー・モーガンにより廃墟となった旧カテドラルからの3つの鐘も移設。
外壁には真珠島の真珠が埋め込まれており、聖人の像やファサードのコントラストも見事。
内部は白を基調に荘厳な雰囲気が漂い、ゴールドの祭壇やステンドグラスが鮮やかに彩りを加えています。

略奪を免れた黄金の祭壇が見もの サン・ホセ教会

サン・ホセ教会は旧市街カスコ・ビエホに位置するカトリック教会。
パナマ・ビエホが1671年に襲撃を受けた際、パナマシティの街からは金銀財宝のほとんどが奪われてしまったにも関わらず、この教会内部にある黄金の祭壇は漆喰を塗って隠されたため、略奪を免れたことでも知られています。
その細かな装飾と煌びやかさは目を見張るもの。シンプルなバロック式建築の外観からは想像できないほど、そのギャップに驚かされます。

白亜のスペイン様式教会 カメルン教会

カルメン教会はパナマシティに現在する唯一のスペイン様式教会。
正式名はイグレーシア・デ・ヌエストラ・セニョーラ・デル・カルメンで、白亜の壁と2本の尖塔が美しい、コロニアル様式の建築物となっています。
ファサード中央にあるステンドグラスも色鮮やかで、太陽から光が差し込む様は、心洗われるもの。
忙しい地域の中心に位置し、地元の人にも長く利用され、愛され続けています。

熱帯生物に出会う ガトゥン湖

ガトゥン湖は1907~1913年にかけ、チャグレス川にガトゥンダムを造成したことにより形成された人口湖です。
船で横断する際の距離は43.5㎞。パナマ運河の水利機構を構成し、建設当時はダムと併せて世界最大だったそう。
遊覧ツアーに参加すれば、パナマの熱帯雨林にはナマケモノ、アライグマ、ワニなどの多くの動物が生息し、コロンからパナマ運河へ進入。ガトゥン閘門の閘室を抜けると海抜26mのガトゥン湖までのぼり、チャグレス川がある街ガンボアまでの工程を一通り楽しむことができます。
湖にある島や半島は以前は山の尾根だったり山頂だったところで、自然の空気がいっぱい!ぜひ体験してみてください。

島と島を繋ぐ爽やかな一本道 アマドールコーズウェイ

パナマシティの南端にあるアマドールコーズウェイは、パナマ湾に浮かぶ3つの島を結ぶ一本道。
パナマ運河を掘削した際に出た土砂を利用して、島の間を埋め立てて造られたもので、防波堤の役割も果たしています。
西側にはパナマ運河の河口があり、東にはパナマシティの高層ビル群、車道の両端には遊歩道とサイクリングロードが設けられ、歩いたり、サイクリングでも渡ることができます。
島は手前からノアス島、ペリカン島、フラメンコ島と繋がっており、マリーナやレストラン、水族館などが点在!お洒落な雰囲気が漂っています。

パナマシティに異彩を放つ レボリューションタワー

高層ビルが建ち並ぶ新市街には、ひと際個性を放つ、レボリューションタワーが聳えています。
ここは、いわゆるオフィスビルですが、その外観はうねうねとねじれ、今にも動き出しそうなほど。
高さは242m、52階建てで、360度回転しているように見えます。
“革命塔”の名のごとく、度肝を抜くデザインはSNS映えすること間違いなし!金融街を訪れたら、ぜひ撮影してみましょう。

パナマ運河の景色を堪能 パナマ運河鉄道

パナマ運河鉄道は、パナマ運河開業の約60年前、1855年に開通しました。
全長は約77km。カラフルな列車がパナマ運河に併走するように走っています。
この鉄道は世界最古で世界最短の大陸横断鉄道ともいわれ、コロンとパナマシティ間のツアーは約1時間ほど。
車窓からはガトゥン湖を眺め、その奥には緑の温帯林が広がり、パナマの魅力を味わうことができます。
内装は落ち着いたレトロな雰囲気で、大きなテーブルと椅子があり、軽食とコーヒーが出てくるのも嬉しいポイント。
個人で乗車する場合は治安面からも途中下車することなく、運河側の座席に座るよう心がければ、美しい景色がゆっくりと堪能できることでしょう。

パナマ版コラーゲンスープ サンコッチョー

サンコッチョーは、中米で広く親しまれている鶏肉のスープ。
パナマのものは雌鶏を使うのが特徴で、「雌鶏のサンコーチョ」と呼ばれることもあります。
タマネギやユカ、青バナナのプラタノを鶏肉と一緒に煮込み、コリアンダーやオレガノ、にんにく、塩などで風味付けをして作ります。
鶏はまるごとゆっくりと煮込んでつくることが多く、うま味やコラーゲンもたっぷり!
お店や家庭によって味は違いますが、パナマを訪れたら必食。香り高いスープを、ぜひ味わってみてください。

甘くないバナナのフライ パタゴネス

パタゴネスはサンコッチョーにも使われる、プラタノを揚げた料理。
甘くないバナナのフライのようなもので、高温で二度揚げるので外はカリッと、中はホクホクとした食感が味わえます。
塩をふりかけておやつとして食べたり、スープにつけたり、パナマでは定番。
青バナナは日本では見かける機会が少なく、すりつぶして作るのも大変なので、パナマを訪れた際にはぜひ、現地の味を試してみましょう。

概念が変わる幻のコーヒー ゲイシャコーヒー

ゲイシャコーヒーはパナマを誇る、最高級、最高品質のコーヒー豆。
とても希少な種で、コーヒー好きな方なら喉から手が出るほど味わいたいコーヒーの一つ。日本でもかなりの高額で販売されており、そのお値段は日本のスターバックスに期間限定で上陸したときには、一杯2000円もの高額だったのだとか。
お味は酸味がありつつも爽やかで後味が良く、濃密で香り深いアロマが特徴的。
パナマでは1杯500円ほどと比較的手頃に味わえますので、ぜひお試しください。
一口味わえばそのリッチな味わいに魅力され、お値段にも頷けるはずです。

パナマ共和国・パナマシティの観光スポットを楽しもう

「世界の十字路」として栄えた中米パナマ共和国の首都パナマシティは、様々な顔を持つ都市。
政治・経済・文化の中心として、摩天楼が立ち並ぶ近代都市の側面を持つ一方、旧市街にはスペイン植民地時代の建造物が数多く残り、そこでしか見ることができない素晴らしい自然の景色や、伝統的な文化に触れあうこともできます。
また、物価も安く、交通機関も整ってきているため、観光をしやすいという意味でも魅力的。
City Sightseeing Panamaというバスを利用すれば、1日中乗り降り自由で観光スポットを回ることも可能です。
様々なギャップが楽しい都市ではありますが、未だ治安のよい場所と悪い場所がありますので、安全に配慮しつつ、観光を楽しみましょう。

関連記事一覧

  1. YZF
  2. SAN
  3. TBS
  4. YMQ
  5. CUN
  6. RIO
PAGE TOP