アルゼンチンの首都、ブエノスアイレスは、「南米のパリ」という異名を持つ美しい街並みや建物が印象的な都市です。
19世紀から20世紀にかけてヨーロッパから多くの移民を受け入れてきたため、ヨーロッパのような建築物が建てられ、街づくりが進められてきたという背景があるブエノスアイレスには観光にピッタリな名所がたくさんあります。
今回は、そんなブエノスアイレスの観光名所をご紹介いたします。
目次
- 世界一幅広い通りとして有名な「7月9日通り」
- 世界で2番目に美しいと評された本屋 アテネオ
- ピンクハウスと呼ばれる大統領官邸が見られる 5月広場とカサ・ロサーダ
- アルゼンチンタンゴ発祥の地 カミニート
- 世界で最も美しい墓地のひとつと評される レコレータ墓地
- お洒落な港で散歩を楽しめる プエルトマデイロ
- アルゼンチン人たちの心の拠り所 メトロポリタン大聖堂
- アルゼンチン共和国・ブエノスアイレスの観光スポットを楽しもう
世界一幅広い通りとして有名な「7月9日通り」
ブエノスアイレスの観光で外せない名スポットは「7月9日通り」です。
日付を通りの名前にするなんて珍しいですが、この7月9日はアルゼンチンの独立記念日です。世界一広い通りとして知られており、なんと片道8車線、往復で16車線もの車線があり、その道幅は140mにも及びます。
ブエノスアイレス創設400年を記念して建てられた真っ白なオベリスクがそびえ立ち、ブエノスアイレスのシンボルとなっています。
オベリスクの前には「B(ブエノス)A(アイレス)」の頭文字を取った植物で作られたモニュメントがあり、この前でオベリスクを背景に入れて写真を撮るのが定番となっています。
世界で2番目に美しいと評された本屋 アテネオ
ブエノスアイレスには、その昔イギリスの評論家が「世界で2番目に美しい」と評した本屋があります。
もともと劇場だった建物を本屋に改築したもので、一歩足を踏み入れると劇場の内装をそのままに活用した豪華な空間に本が並び、まるでお城の書斎か何かに迷い込んだような気分になります。
劇場のステージ部分はカフェになっており、コーヒーを飲みながら本を読めるようになっています。
ピンクハウスと呼ばれる大統領官邸が見られる 5月広場とカサ・ロサーダ
ブエノスアイレスには大統領官邸があり、ピンクハウスと呼ばれています。
現地の言葉では「カサ・ロサーダ」となるのですが、名前通り全体がピンク色に染まった建物が印象的です。
大統領官邸の前には5月広場という広場が広がっており、スペインからの独立のきっかけとなった五月革命から名付けられたこの広場はメトロ各線の発着点となり、ブエノスアイレス観光の中心地となっています。
アルゼンチンタンゴ発祥の地 カミニート
アルゼンチンといえばキレのある動きが印象的なアルゼンチンタンゴが有名ですが、その発祥の地がブエノスアイレス南部にあるボカ地区のカミニートというエリアです。
カラフルな建物がお洒落な街並みで、ぶらぶら散歩するだけで楽しめます。カミニートに到着してすぐのところにあるバーから、アルゼンチン出身のローマ法王の像が顔を覗かせているのが楽しい観光の幕開けを予感させてくれます。
タンゴ発祥の地ということもあり、ライブハウスなどでは本場のタンゴを鑑賞することができます。
バーだけでなくレストランやカフェ、ショップもたくさんあるストリートなので、食事や買い物を楽しむこともできます。
世界で最も美しい墓地のひとつと評される レコレータ墓地
ブエノスアイレスの高級住宅街レコレータには、世界で最も美しい墓地のひとつと言われるレコレータ墓地があります。
5.5ヘクタールの広大な敷地内にはアルゼンチンの歴代大統領をはじめとする著名人が多数眠っていますが、注目すべきは納骨堂の美しさです。
バロック様式やネオゴシック様式の装飾が施された納骨堂は、まるで芸術作品のような美しさで、墓地全体が美術館のように美しく、墓地なのに観光客が後を絶たない珍しいスポットです。
墓地の中でも特に有名なのが「エビータ」の愛称で親しまれたかつてのファーストレディ、エヴァ・ペロンのお墓です。彼女のお墓を訪れた観光客が花を供えるため、いつも美しい花で彩られています。
お洒落な港で散歩を楽しめる プエルトマデイロ
ブエノスアイレスは海に面した港町です。
プエルトマデイロという港は、隣国のウルグアイへ向かう船が発着する港で、いつも多くの人で賑わっています。
とてもお洒落な港で、周辺には高級ホテルや一流企業のビルが建ち並んでいます。
レストランやカフェ、バーも充実しているので、海を見ながら食事を楽しめます。
潮風を感じながら散歩すれば開放的な気分になれますし、夜には美しくライトアップされた港の景色がなんともロマンティックで、ブエノスアイレス随一のデートスポットとなります。
アルゼンチン人たちの心の拠り所 メトロポリタン大聖堂
メトロポリタン大聖堂には、アルゼンチン独立の立役者であるサン・マルティン将軍が眠っています。
ギリシャのパルテノン神殿を彷彿とさせるような美しい支柱が印象的な外観と、荘厳で美しい内観のコントラストを楽しめます。
内装にはルネサンス様式とネオゴシック様式の装飾がいたるところに施されており、息を呑むような豪華さを楽しめます。
多くの観光客が訪れるブエノスアイレスの観光名所となっており、ブエノスアイレスを訪れたら中に入ってみたいスポットです。
アルゼンチン共和国・ブエノスアイレスの観光スポットを楽しもう
「南米のパリ」と称されるブエノスアイレスには、美しいヨーロッパ風の建物が立ち並ぶ街並みや、南米らしい陽気な雰囲気が溢れる路地などが混在しており、南米とヨーロッパの文化が共存しています。
劇場を改築した本屋や、美術館のような墓地など、個性的な観光名所が多数ありますので、行きそびれてしまうことのないように、しっかり計画を立てて街巡りを楽しみましょう。