ペルーとボリビアに渡る巨大な湖、チチカカ湖の観光に訪れるならば、まずプーノという街へ行きます。ここから、チチカカ湖の観光ツアーも出ていますし、個人的にチチカカ湖へ行く際にも必ず経由する街です。
プーノの街そのものは、チチカカ湖へ向かう観光客が立ち寄るものの、それほど大きな観光名所はありません。
ペルーの田舎町の雰囲気を楽しめる素朴な街です。
今回は、チチカカ湖と、プーノの街にある観光名所をご紹介いたします。
目次
- 琵琶湖の12倍の巨大湖 チチカカ湖
- インカ帝国時代よりも古い遺跡が見られる シュスタニ遺跡
- チチカカ湖に浮かぶ葦でできた ウロス島
- 夜には夜景を楽しみに恋人たちが訪れる コンドルの丘公園
- メイン広場に建つ立派な大聖堂
- ペルーの歴史に関する展示物が見られる カルロス・ドレイヤー・ミュージアム
- ペルー共和国・プーノ（チチカカ湖）の観光スポットを楽しもう
琵琶湖の12倍の巨大湖 チチカカ湖
チチカカ湖はペルーとボリビアに渡る大きな湖で、その大きさは琵琶湖の12倍にもなります。6割がペルー領で、4割がボリビア領です。
インカ帝国の時代よりも古くから先住民族が暮らしていたと言われており、複数の部族が湖周辺で生活を営んでいたとされています。
また、チチカカ湖は人々が暮らしたり船が通ったりできる湖の中では世界で最高の標高にある湖としても知られています。
とても標高が高いため、訪れる際には高山病に気を付けましょう。
インカ帝国時代よりも古い遺跡が見られる シュスタニ遺跡
プーノから約30kmのところにある、チチカカ湖のウマヨ湖の半島にあるシュスタニ遺跡にはインカ帝国時代よりも古いシュスタニの遺跡を見ることができます。
インカ帝国時代よりも前にこの地に暮らしていたコリャという民族が作った先祖のお墓の跡で、石組の技術はこの時代からかなり高いものであり、今なお当時のお墓の姿をとどめている遺跡が点在しています。
このお墓はチュルパという円柱型をしており、最大で12mもの高さになります。
死者は、体操座りのように膝をかかえた胎児の姿勢で埋葬され、死後の世界でも不自由なく暮らせるように食べ物や陶器などの日常品が副葬されました。
チュルパには小さな窓が開いており、この窓が東向きになるように設置されました。これは、冬至の日に東の空から昇った太陽の光がチュルパの奥まで届くように造られたもので、太陽の光によって死者が復活することを祈っていたと言われています。
シュスタニ遺跡は標高が高く、プーノの街よりも高い約4000mの高台にあります。
空に高い墳墓群として、インカ帝国よりも昔の人々の技術力の高さを現代の私たちに伝えてくれる貴重な歴史的スポットです。
チチカカ湖に浮かぶ葦でできた ウロス島
チチカカ湖で最も有名な名物は、トトラという葦でできたウロス島です。
プーノの街から見学ツアーが出ており、チチカカ湖からフェリーに乗って20分ほど揺られると到着します。
トトラを編んで作る人工の浮島に上陸して、ここに住む民族の生活を見学できます。
ウロス島に暮らす民族は、ウル族という民族で、彼らはトトラを器用に編み込んで浮島を作ります。家や船も全てトトラで作り、島全体がトトラでできあがっているようなイメージです。
学校も売店も全てトトラでできており、とても不思議な光景が広がっています。
夜には夜景を楽しみに恋人たちが訪れる コンドルの丘公園
プーノ市内の高台にある、コンドルの丘公園は、その名のイメージの通り大きなコンドルの像が立っています。
標高約4000mという高さで、プーノ市内からは300段以上の階段を上っていかなければならないので、慣れない高所で体調を崩さないようにゆっくり休憩を挟みながら上るようにしましょう。
ここは別名「恋人たちの夜景名所」と言われ、夜になると地元の恋人たちがデートスポットとして訪れます。
プーノの街並みの夜景は、いわゆる何万ドルの夜景といった華やかな風景ではありませんが、品のあるロマンティックな景色が眺められます。
夜景よりもおすすめなのがサンセット。
夕焼けに染まるプーノの街並みは美しく、また、コンドルの丘公園からはチチカカ湖も見えるため、ゆったりと流れる時の中で絶景を楽しめます。
メイン広場に建つ立派な大聖堂
プーノの中心地であるアルマス広場に建つ大きな大聖堂は、とても立派な外装で街のシンボル的存在です。
無料で内部も見学できますが、地元の人々が礼拝に訪れる現役の大聖堂なので、見学は静かにおこなうよう配慮しましょう。
内装は豪華絢爛とまではいきませんが、品があり、とても静かで美しい教会らしい雰囲気が漂っています。
祭壇の彫刻はとても美しく、壁の装飾も素晴らしいです。
天井が高く心が鎮まっていくような神聖な空間となっています。
ペルーの歴史に関する展示物が見られる カルロス・ドレイヤー・ミュージアム
プーノの大聖堂の向かい側にはカルロス・ドレイヤー・ミュージアムという博物館があります。ここでは、インカ帝国前の時代の石器や陶器などの歴史的資料が展示されています。また、インカ時代になってからの武器や、スぺイン制服時代の美術品や調度品なども展示されており、ペルーの歴史を時の流れに沿って知ることができるようになっています。
また、キリスト教の宗教画なども展示されていますので、古い美術品に興味がある方にもおすすめなスポットです。
ペルー共和国・プーノ（チチカカ湖）の観光スポットを楽しもう
チチカカ湖とプーノの街の観光名所をご紹介いたしました。チチカカ湖にはトトラという葦で作られた人工の浮島でできた島など、興味深い見どころが満載ですが、プーノの街にも大聖堂や博物館など、立ち寄りたいスポットがあります。
夜の一人歩きは少し心配ですので、日中の明るい時間帯に観光を楽しむようにしましょう。
