アメリカ合衆国のアリゾナ州北部からユタ州南部に渡るモニュメントバレーは、アメリカの原風景とも言われています。
ここにはネイティブアメリカン、ナバホ族が今も暮らしており、彼らがガイドを務めるツアーが観光客に人気です。
正式名称は「モニュメントバレー・ナバホ・トライバル・パーク」で、アメリカの国立公園ではなく、ナバホ族が管理。
映画のロケ地に使われる独特の風景は、まるで違う星に来てしまったかのような気分にさせます。
今回は、そんなモニュメントバレーの見どころや、訪れたら立ち寄りたいスポットをご紹介いたします。
目次
- まずはここで情報収集！ビジターセンター
- モニュメントバレーを代表する景観 ミトンズ・ビュー
- スパイアの迫力がみどころのトーテム・ポール
- 大自然が造り出した驚きの芸術 モカシン・アーチ
- 厳かな気分になれる スリー・シスターズ
- 歴史的にも価値のある幻想的なスポット サンズ・アイ
- 西部劇ファンなら訪れたい ジョン・フォード・ポイント
- アメリカ合衆国・モニュメントバレー（アリゾナ／ユタ）の観光スポットを楽しもう
まずはここで情報収集！ビジターセンター
モニュメントバレーを訪れたら、まずビジターセンターに立ち寄りましょう。モニュメントバレーについての様々な案内があり、どのポイントをどのように回ると良いかアドバイスをもらうこともできます。
また、モニュメントバレーの近くで採掘されたティラノサウルスの足跡の化石が展示されており、時空を超えた自然の偉大さも感じられることでしょう。
ビジターセンターはナバホ族によるモニュメントバレーツアーの出発地、集合地点にもなっているため、ここからツアーに参加できます。事前予約が必要なツアーもあれば、飛び入り参加できるものもあるので、ツアーの予約をしていなくても参加できるツアーがあるかもしれません。
また、ビジターセンターで絶対に立ち寄っておきたいのがトイレ。バレードライブにはトイレが無いので、ここで必ず済ませておきましょう。
モニュメントバレーを代表する景観 ミトンズ・ビュー
ビジターセンターから見られる絶景ポイントが、ミトンズ・ビューです。
レフトミトン、ライトミトン、メリックビュートと名付けられた大きな岩がそびえ立ち、観光客を圧倒します。近づいてしまうと3つの岩を写真におさめられないため、ビジターセンターを出てすぐのところがフォトスポットとなります。
メリックビュートのふもとでは、ナバホ族が馬に乗っている様子を見ることもでき、まるで西部劇のワンシーンを見ているような気分を味わえます。
朝陽や夕陽を浴びて真っ赤に染まった景色が絶景で、ぜひこのどちらかの時間を狙いたいスポットです。
スパイアの迫力がみどころのトーテム・ポール
モニュメントバレーには「スパイア」と呼ばれる奇石が沢山あります。細長く、まるで木のようにそびえたつ岩ですが、このスパイアが特に密集してズラリと立ち並んでいるスポットが、この「トーテム・ポール」。
トーテム・ポールは、アメリカ先住民が家の前に置く細長い柱状の彫刻のことですが、まさにトーテム・ポールが立っているように見えて、迫力を感じられます。
長い時間をかけて造り出された自然の彫刻ともいえる絶景は是非ともカメラにおさめたい景色です。
大自然が造り出した驚きの芸術 モカシン・アーチ
自然にできた岩のアーチです。ぽっかりと岩に穴が空いている非常に珍しい風景で、長い歳月をかけてできあがった奇跡の絶景です。
「モカシン」とは、ネイティブアメリカンが古くから履いているモカシンシューズという革靴から名付けられたという説と、「ヌママムシ」という毒蛇が「モカシン」と呼ばれていたことから名付けられたという説があります。
モカシンシューズに形が似ていたとか、毒蛇がとぐろを巻いているように見えたからとか、色々言われていますが、別の説もあるかもしれません。
厳かな気分になれる スリー・シスターズ
3人の妹たち、ではなく、3人の修道女たち、という意味の岩です。
左側に「手を組んだ修道女」に見えると言われる岩が立っていて、その右側に立つ細長い2つの岩を「弟子の修道女」に見立てて教えを説いていると言われています。
修道女と言われているだけあって、どこか神聖な空気が漂い、厳かな雰囲気に満ちたミステリアスなスポットです。
歴史的にも価値のある幻想的なスポット サンズ・アイ
「太陽の目」という美しい名前がつけられたこのスポットでは、浸食により岩に空いた丸い穴から青空を見ることができます。日の光が差し込み、まさに「太陽の目」という言葉がピッタリの幻想的な光景が広がります。
サンズ・アイの岩にはナバホ族の祖先が残した壁画が刻まれており、歴史的なロマンも感じられるスポット。
ツアーに参加しないと立ち入れない場所ですが、一見の価値があるので、興味のある方はぜひツアーにお申し込みください。
西部劇ファンなら訪れたい ジョン・フォード・ポイント
映画監督ジョン・フォードが好んでカメラを置いたと言われるポイントです。
モニュメントバレーを一望できるスポットで、ここに立てば映画の世界に飛び込んだように錯覚してしまうかもしれません。
ジョン・フォード監督は西部劇映画の巨匠で、アカデミー監督賞を4回も受賞しています。
西部劇ファンにはたまらないスポットと言えるでしょう。
また、ここではナバホ族の人々が西部劇の恰好をして馬に乗り、写真を撮らせてくれます。彼らの姿とともに絶景を撮影すれば、本当にタイムスリップしたような写真ができあがります。ナバホ族の人々は観光を貴重な収入源としているため、写真を撮らせてもらったらチップを渡すのをお忘れなく。
アメリカ合衆国・アリゾナ／ユタ州 モニュメントバレーの観光スポットを楽しもう
モニュメントバレーは、ツアー無しでも見て回ることができますが、ツアーでしか入れないエリアやスポットもあります。
ナバホ族のガイドもついて、歴史的な背景やアメリカの自然について知りながら見どころを効率良く回れますので、ガイドツアーに参加することがおすすめです。
雄大なアメリカの大地のパワーを身体いっぱい感じて、たくさんの記憶に残る写真を撮り、忘れられない素敵な思い出を作ってください。
