インドネシア・デンパサールに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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インドネシアのバリ島南部に位置するデンパサールは、バリの中でもローカルの中心として、旅慣れた人々に人気があります。
ヒンドゥー教寺院や地元の人向けのマーケット、数えきれないほどのワルン(食堂)などがあり、活気に満ちた雑沓を肌で感じられるのも魅力のひとつ。
人々との触れ合いを楽しみ、伝統や文化に触れ、他のリゾートにはないような魅力を発見できます。
そんなデンパサールは、政治と経済の中心でもあり、東南アジアならではの見どころも満載。
そのなかから特に訪れてほしいスポットを厳選しましたので、いくつかご紹介します。

目次

不思議な宗教と宇宙の世界観が漂う ジャガッナタ寺院

ジャガッナタ寺院は、デンパサールで一番大きなバリ・ヒンドゥー寺院です。
インドネシア語で「ジャガッ」は宇宙・世界を意味し、象徴的な大きな祭壇”パドマサナ”の中には、サンファン・ウディ・ワサという最高神が祀られています。
また、バリには「宇宙の秩序は蛇と亀による微妙な力のバランスで支えられている」という教えがあり、2匹の蛇にかみつかれた亀の石彫には宗教の中にある宇宙感が見出されています。
そのため、この寺院はバリの中でも最も敬虔の高い場所とされ、通常観光客は入ることができませんが、祭日や満月の日には多くの参拝者が訪れ、観光客も見学が可能になります。
お花を耳につけたり、サロンを巻き付けたりして、お参りの作法を教えてもらいながらガイドツアーを楽しむのもおすすめです。
見学が難しい日も、サンファン・ウディは常に広場を見つめ、バリ島の永遠の平和を見守っていますので、ご安心を。

美しいサンライズに心洗われるお洒落スポット サヌールビーチ

ングラライ国際空港から車で約30分の距離にあるバリ島屈指のビーチリゾート、サヌール。
白い砂浜と穏やかな青い海、サンゴ礁に囲まれた長閑なビーチで、美しい日の出を見られることでも知られています。
人気のない静かなビーチに徐々に刻々と色を変え、輝いく海の向こうに顔を出す朝日は絶景。誰もがその美しさに魅了され、都会の喧騒を忘れ、リラックスしたひと時を過ごせます。
近年は、高級ホテルから格安ホテルまで長期滞在も人気で、オシャレなグルメスポットも続々登場。透明度抜群の海と自然を背景にSNS映えすることでも話題を集めています。
早朝に訪れるとビーチでヨガレッスンが行われていたり、遊歩道には犬の散歩やウォーキングをする人がいたり、ゆっくり過ごしたい方はビーチ沿いのおしゃれなカフェやレストランでモーニングを楽しんだり、レンタサイクルを借りて颯爽と、爽やかな朝を迎えるのもおすすめです。

バリのお土産ならお任せ! クンバサリ市場

バリ島の数あるマーケットの中でも、最大規模を誇るのがクンバサリ市場です。
建物は4階建てになっており、各フロアにはお土産屋さんや南国風のインテリアショップ、生活雑貨、食品など、必需品から掘り出し物まで様々なアイテムが揃っています。
この市場には海外のバイヤーも多く訪れており、バリらしいお土産をお得に買い求めるのにもおすすめの市場です。
同じものでもお店によって値段がかわることもしばしばなので、値段交渉も併せて楽しんでみてください。   

ローカル感満載の市民の台所 パサール バドゥン

クンバサリ市場の目の前を流れる川の向かいに、デンパサール市民の台所として賑わうバドゥン市場があります。
こちらもデンパサールでは最大、歴史のある市場で、24時間営業、地元の人が多く利用しています。
フルーツや野菜、香辛料、肉や魚などの生鮮食料品をはじめ、生活雑貨や衣類など品揃えも豊富で、観光客向けにお土産用やサテ、ドリンクの屋台などもあり、珍しい食べ物も売っています。
建物の最上階からはバリ島の雄大なパノラマを望むこともでき、よりローカルな雰囲気を味わいに、ぜひ訪れてみてください。

毎日が大渋滞!ありとあらゆる生地が集まる スラウェシ通り

デンパサールはのショッピングエリアに位置するスラウェシ通りは、デンパサールはもちろん、バリ島でも最大級を誇る布問屋街です。
この通りはとにかく毎日人が多く、道の両側にはズラリと問屋が軒を連ね、デンパサール以外からも多くの買い物客が訪れ、買い付けをする生地屋さんなどで、いつも賑わっています。
品揃えも驚くほど豊富で、クバヤやサロンなどの正装に使うものから、カーテン用、シーツ用など、安くて気軽に買えるものから高級なものまで、様々な生地が揃っています。
売られている生地は、ほとんどがメーター売りですが、クバヤ1着分を意味する「バジュ」という単位もあり、バリの人々は生地を選んで衣装を仕立てたり、結婚のプレゼントにしたり、思い思いに買い物を楽しんでいます。

特徴的な記念碑の塔に歴史を学ぶ バジュラサンディ(バリ人民闘争記念碑)

ガイドブックにはあまり載っていませんが、デンパサールのレノン地区に、インドネシア独立戦争を記念した広場、レノン・ププタン・マルガラナ広場があります。その中に1987年、バリ島人民闘争の魂を称えて記念碑が建てられ、2003年6月14日に当時のメガワティ大統領によってオープンされました。
バジュラサンディとはお坊さんがお祈りの時に使うベルのことで、塔の形が似ていることから、この名前で呼ばれています。
特徴的な塔は堂々と聳え、遠くからでも目に入るようになっており、内部には戦いの様子を表したジオラマなどが展示され、バリの歴史が感じとられます。
中央の螺旋階段を上ると、展望台からは広場をはじめ、デンパサールの街並みが一望できます。

勇敢な戦士を称えた憩いの場 ププタン記念碑

バジュラサンディから西に2㎞ほど行ったところに、バドゥン・ププタン広場があり、オランダの侵略の際に立ち向かい戦死した人々を慰霊する戦士の像が建っています。
バリの人々は、古くから戦において絶望的な状況になったとき、投降せず最後まで戦い、玉砕を選ぶところがあり、全員がなくなるような勇敢さこそがププタンと呼ばれ、後世に語り継がれてきました。
かたどられた像は、槍とクリスと呼ばれる短剣を手に持ち天へとかざしており、緑豊かな広場に立ち、平和の象徴として、人々を見守っています。広場には芝生が広がり、日中はランチを食べたり休憩をしたり、週末には子ども達やファミリーが集い、市民の憩いの場として親しまれています。

オランダが建設したバリ文化の保存館 バリ博物館

ププタン広場からすぐの所に、1932年にオランダ総督府によって開設されたバリを代表する歴史ある博物館、バリ博物館があります。
この博物館は、オランダが収集したバリ島の文化遺産を保管する目的で建設されました。
敷地内は4つの棟に分かれており、バリ島の伝統工芸品や発掘品、短剣、古銭などが展示され、歴史や儀式、伝統文化や生活習慣にいたるまで幅広く紹介されています。
バリ式の建物や中庭は写真スポットとしても人気で、現地では結婚写真を撮影にくるカップルもいるほど。
門に施された彫刻も見応えがあり、敷地内を歩いているだけでもバリ文化の歴史が漂い、王朝時代の空気を感じられることでしょう。

美術館と劇場を備えるバリ芸術の殿堂 アートセンター

1976年に建てられたアートセンターは、バリの文化と伝統、芸術の総合施設で、バリ独特の文化に触れることができるスポットです。
広大な敷地はインドネシア芸術大学と隣接することでも知られ、美術館にはバリの伝統的な絵画や木彫り、舞踊に使われるお面や衣装などが展示され、大小ある劇場では学生や子どもたちが楽器や踊りの練習をしたり、ケチャなどの様々なイベントが催されています。
特に野外劇場はインドネシアの中でも最も完成された劇場として注目を博しており、ヒンドゥー教建築の塔がヤシの木を背景にして建ち、ひとつの見どころとなっています。
ここでは毎年6月になるとバリ島を代表するお祭り”バリ・アートフェスティバル”が開催され、1ヶ月の期間中は島内の芸術が集結し、パフォーマンスや展示、コンテストや屋台などに人々が賑わいます。

長閑で静かなヒーリングスポット スランガン島

中心地から30分、デンパサールの南側に、デンパサール市が管理するスランガン島が浮かんでいます。
ここは、田舎の雰囲気が漂う長閑な島で、かつては船でしかアクセスできない離島でした。
現在は政府が観光開発に力を入れ、バイパスで繋がり、車でのアクセスが可能になっています。
島にはあちらこちらに牛が放牧され、漁師町なので新鮮な魚介類も豊富です。ビーチ沿いのワルンでローカルフードを食べたり、パラセイリングやシュノーケリングを楽しんだり。雨季はサーフスポットとしても人気です。
夜には流れ星が何個も流れ、澄んだ空の下で疲れを癒し、静かに過ごすのに最適です。

バリ島6大寺院の一つ 長きに渡って海を見守ってきたサケナン寺院

スランガン島の西北に、バリのパワースポットとして有名なサケナン寺院があります。
寺院は周囲の沿岸の岩礁から得られた石灰岩で造られており、10世紀頃、大祭司ウンプ・クトゥランによって建てられました。
ここには海神が祀られ、古くから海の安全を見守ってきたと言われ、バリヒンドゥーの重要な信仰の場として島内外から多くの参拝者が訪れます。
近年は、古くからの寺院が手狭になってしまったため、新しい社が設けられたほどです。
送り盆にあたるクニンガンの翌日には大祭礼があり、悪霊が入って来られないようにお寺の門は狭く作られていますが、バリ中から多くの人が集い、伝統衣装に身を包んだ様子を目にすることもできます。

気候変動と森林火災対策センターとして現在活動中 JICA慣習マングローブの森マネージメントセンター

デンパサールの南の海岸沿いに、バリでも最大級のマングローブの森があり、隠れた癒しスポットとなっています。
ここは、環境破壊で減少しつつあるマングローブの森を保護するために設立されたセンターで、かつてはJICAが現地の森林省と協働で、リハビリテーションプロジェクトを行いました。
1373.5hのマングローブの中には天然林もあり、森の中には水上の遊歩道が敷かれ、所々に休憩小屋も設置され、25mの高さの展望台に上れば、マングローブの森を一望できます。
空港からも遠くなく、人の多い地域のすぐそばですが、とても静かな環境の中南国の自然を感じることができる、日本人ゆかりの潤いスポットとなっています。

甘くてスパイシーなエスニックの定番 ナシゴレン・ミーゴレン

チャーハンのような見た目の炒めご飯、ナシゴレン。
インドネシア語、マレー語で、nasiは「飯」、gorengは「揚げる」を意味しており、語源としては揚げご飯?となりますが、実際は英語でいう「fried rice」と同じく、炒めて作るご飯料理です。
ナシがミー「麺」に変わると”エスニック風やきそば”と言われる愛され料理、ミーゴレンになります。
この2つの料理は具や調味料を変えたさまざまなバリエーションがありますが、主な特徴は、サンバル、ケチャップマニス、トラシなど、現地特有の調味料が使われるところ。ニンニクや唐辛子もよく使われ、スパイスの香りが食欲をそそります。
辛さの中にうまみがあるエスニックな味わいは格別!
現地のワルンなどでは目玉焼きなどはつかず手軽に食べられ、レストランなどではスペシャルバージョンとして、揚げせんべいやサテまでついてくることもあります。

家族総動員で作る精魂つまったソウルフード ラワール

バリ島に古くから伝わるラワールは、ココナッツと豚が主体の料理で、冠婚葬祭や大切な祝祭日のひとつ、ガルンガンのときにごはんのお供として食べられるお惣菜のような料理です。
家庭によって、使用する具材や味付けが違い様々な種類がありますが、本来豚を絞めて解体するところから始まるラワール作りのポイントは、とにかく具材を細かく刻むこと。
ココナッツの実をひたすらゴリゴリとフレークにし、豚の耳や皮、ジャックフルーツなどは固く力仕事なので、主に男性が担当します。
香辛料は女性が担当することが多く、すりつぶした後に油で炒めたり、豚の生血を使ったり、ニンニク、スパイスなどを用意します。
各家庭ごとに伝統の味がありますが、現地ではワルンなどで注文できますので、どこか神聖で奥深い味をぜひ試してみてください。

焼いてるところを見てみたい?! バビグリン

バビグリンはバリのお祭りや祝い事には欠かせない、豚の丸焼き料理。
現地では、観光客が丸焼きそのものを目にすることはあまりありませんが、屋台やワルンなどでは至る所で食べることができます。
捨てる部分は無く、ご飯の上にパリパリの皮やジューシーな肉、揚げた腸など、いろいろな部位がのせられて提供されます。
お腹の中にハーブやスパイスを沢山詰められて焼かれるので、臭みが無くスパイシーでジューシー。ジャワティーにもよく合います。
バリの人に合わせて辛味が強いことも多いので、注意しながら味わってみてください。

食べたことのない美味しさに舌鼓! イカンバカール

インドネシア語で「イカン」は魚、「バカール」は焼く。とは言っても焼き魚ではなく、豪快なシーフードのBBQがイカンバカールです。
新鮮な魚介類はほとんどのお店で量り売りされており、好みの調理法や味付けでオーダーするのが一般的。観光客相手に値段設定をされる場合もあるのでしっかりと値段交渉しましょう。割高なカニやロブスターよりも、タイやヒラメなど近海魚がおすすめです。
選んだシーフードには焼くときに味付けがされ、見るからに美味しそう。日本では味わったことのないような香りと旨味が魅力です。添えられたサンバルやケチャップマニスもエスニックな味わいです。
青々とした自然に囲まれて、美しい海を眺めながらお酒を片手に味わえば、現地の空気も丸ごと満喫できますよ。

インドネシア・デンパサールの観光スポットを楽しもう

日本人にも大人気の南国リゾート、バリ島には、毎年世界中から多くの観光客が訪れます。
その州都であり、玄関口であるデンパサールには、北の市場という意味を持つ名の通り、マーケットやワルンが数多くあり、宗教や歴史の中に暮らしを垣間見る、リゾートとしてではない魅力があります。
まだあまり観光地化されていない場所も多く、穴場的なスポットでは、南国の雰囲気をありのまま楽しむことができます。
東南アジアの雑沓を肌で感じ、自然や文化に触れれば、今まで知ることのなかった新たなバリに出会えるかもしれません。
デンパサールには、まだ未知の魅力がたくさん隠れています。

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