パラオ共和国に行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

Palau

パラオは、太平洋の南北約640kmの間にちりばめられた小さな島々が集まってできた国。
高層ビルも信号もなく人口はわずか2万人程度と、世界でもTOP5に入るほどの少なさです。
そんなパラオの代名詞ロックアイランドは、古代の珊瑚礁が隆起して出来た石灰岩の島で、日本統治時代にはパラオ松島とも呼ばれていました。
透明度の高い海には彩鮮やかな魚が泳ぎ、豊かな珊瑚礁と大自然に恵まれて、2012年には世界複合遺産にも登録されました。
世界中のダイバーが憧れる”ダイバーの聖地”としても人気の高いパラオですが、海だけでなく伝統や文化を感じさせる様々な見どころもたくさんあります。
日本とかかわりの深いスポットもいくつかありますので、合わせてご紹介します。

目次

力を抜いてクラゲと泳ぐレア体験 ジェリーフィッシュレイク

コロール島とペリリュー島の間に位置するマカラカル島にある潮湖です。
ここは、地殻変動により内陸に取り残されてしまった湖で、1万年以上も前に形成されました。
パラオにはタコクラゲが生息している湖がいくつかありますが、泳ぐことが許可されているのはこのジェリーフィッシュレイクのみ。
外界と遮断された湖に取り残されたクラゲは独自の進化を遂げ、天敵がいなくり毒性が退化しているので、一緒に泳いでも安全です。
このクラゲは光合成をするために回遊しており、大小無数のクラゲが水中でゆらゆらと光を浴びて、幻想的な光景を生み出しています。
ジェリーフィッシュレイクに入るためにはパラオで発行される許可証が必要ですが、ツアーなどに参加すれば気軽にレアな体験を楽しむことができるのでおすすめです。

童心に返って泥遊び!SNS映え必至 ミルキーウェイ

パラオで大人気のスポット、ミルキーウェイは、世界遺産ロックアイランドの一角にある入り江で、独特な乳白色の鮮やかな青い海が特徴です。この色は、石灰岩がゆっくりと時間をかけて海に溶け泥になったもので、美白効果があることでも知られています。
訪れた観光客は、この泥を塗りたくり、老若男女誰もが全身泥だらけになって、誰かわからなくなるくらい高級パックを楽しく堪能できます。泥を落とすために海へダイブすれば、今まで見たことのないような海の色に魅了され、しっとりすべすべのお肌に驚かされることでしょう。
また、自然にできたミルキーウェイの不思議な青は、他では滅多に見ることのできない風景となっていますので、海に入らない方にもぜひ訪れてほしいイチオシのスポットとなっています。
目の当たりにした時の感動は、忘れがたい思い出となること間違いなしです。

盛り沢山のトレッキングを楽しみながら行く ガラマツオの滝

バベルダオブ島の東北部に位置するパラオ最大の滝、ガラマツオの滝へは、コロール島からは車で約1時間ほどでアクセスできます。
現地のツアーも開催されていますが、2007年にはバベルダオブ島を一周できる道路「コンパクトロード」が完成したため、個人でも気軽にトライできるようになりました。
滝までは、入口から片道40分の道のりを歩きます。トレッキング途中にはジャングルや尾根を歩き、渡れる沢や水溜りなど、大自然に触れながら道なき道を進んだり、旧日本軍が作ったとされるトロッコの廃線跡も見ることができます。
緑に囲まれた滝は壮大なスケールで日差しを浴びてキラキラと輝き、静かな森に自然の音も鳴り響いています。
訪れる人々は滝壺で水遊びをしたり滝に打たれたり、思い思いに楽しみ、滝の裏側にも入ることができるので、様々な角度から流れ落ちる滝を肌で感じ、眺めることができます。
大自然に癒されて、思わず深呼吸したくなること請負いです。

巡り合えたらラッキー!奇跡のビーチ ロングビーチ

世界遺産ロックアイランドの一つ、オモカン島近くに位置するこのビーチは、潮の満ち引きで成る奇跡のビーチとも言われています。
潮の満ち引きは1日に2回ほどありますが、時間帯は日によって変わり、潮の引く度合いも毎日異なっていて、タイミングが悪ければこの美しいビーチが現れない可能性もあります。時間を見計らうのはもちろん、延々と続く美しいビーチを見られた方は幸運の持ち主。
長く白いビーチの両側には透き通るような青い海に穏やかな波が寄せては返し、前方には世界遺産のロックアイランドが顔を出して、その光景は天国のよう。
その美しさは折り紙つきで、CMや写真撮影などでも度々利用され、幻想的で開放的な自然の神秘に、思わず心が躍る、極上体験を味わえます。

人と環境に優しい画期的なイルカスポット ドルフィンズ・パシフィック

マラカル港よりボートで約5分、ロックアイランドに囲まれたDolphin Bayに、「環境教育」「誰もが楽しめる」「パラオ観光産業振興」 を基本理念としたイルカと触れ合える施設があります。
東京ドーム約2個分の大きさを誇る施設は、イルカの飼育施設としては世界最大規模を誇り、フローティンドックで海の上に浮きながらにして車椅子でも移動ができるよう、バリアフリーにも配慮されています。
施設では足だけ入ってイルカと触れ合ったり、ダイビングで一緒に水中を泳いだり遊んだり、トレーナー体験をしたりと、様々なプログラムを展開しています。
また、イルカの潜在能力開発の研究やヒーリングケアなどの研究も行っており、イルカに癒されながら、パラオの海や環境を満喫できる画期的なスポットとなっています。

愛嬌のある顔が並んで見守る バドルアウ遺跡

バドルアウ遺跡はバベルダオブ島の最北端に位置し、別名「ストーンモノリス」とも呼ばれています。
高台の東側斜面を下るところに同じ方向で、頂上部が凹んだ石柱が二列に並び、それが南北、東西に一組ずつ置かれています。
そして、それらの列柱を見守るかのように人の顔をかたどった石像のようなストーン・フェイス(人面石)が配置されています。
これは、三角屋根が特徴のパラオに伝わる建築物アバイの土台とされていた説が有力で、パラオの伝説に登場する6人の妖精と言われていますが、いつ、誰が作ったのかは一切不明。
ひとつずつ異なる表情は長い年月をかけて薄くなりつつありますが、笑っているように見えたり、怒っているように見えたり、豊かな顔が面白い、人気の観光地となっています。

日本人魂が誇らしい 日本・パラオ友好の橋

コロール島とバベルダオブ島を結ぶ全長413メートルのコンクリート製の橋です。
コロール島とバベルダオブ島の間は幅約250m、水深約30mの海峡で隔てられており、パラオの国土開発を推進するためには両島を結ぶ橋が必要不可欠でした。1977年には韓国の建設会社によってコンクリートの橋が建設されましたが、建設当初から欠陥が多く、ついには崩落してしまい、「暗黒の9月事件」が起きました。
各国が支援を開始し、日本も飲料水の緊急輸送や仮設橋の設置などを行い、その後、財政的な理由から再建を断念したパラオに対し、1997年、日本は無償援助による橋の再建を決定し、5年後の2002年1月に橋は完成。
橋のたもとの記念碑には「Japan-Palau Friendship Bridge」と刻まれ、友好の象徴として両国の国旗が描かれています。

1955年開設のミクロネシア最古の博物館 ベラウ国立博物館

「ベラウ」とはパラオ語で「パラオ」を意味する、国立の博物館です。
日本統治時代に気象観測所庁舎だった設立当時の建物は、現在は旧館として博物館付属の図書館になっており、博物館の正面入口前には、パラオの伝統的家屋であるバイが建っています。
外壁には戦争などの歴史や伝承が彫り込まれ、ユーモラスな表現や色鮮やかな装飾を間近に見ることができます。
館内にはパラオ古来の斧や槍、漁具、マネービーズなどが展示され、物語を木彫りにしたストーリーボードも数多く飾られています。
展示物はパラオの歴史の話がほとんどで、パラオの神話的起源からはじまり、スペイン、ドイツ、日本、アメリカに統治された激動の時代を垣間見ることができるようになっています。
パラオの伝統と文化、歴史に触れ、現在の平和と日本との深い関係に思いを馳せてみてはいかがでしょうか。

コロールからマルキョクへの首都移動のシンボル 国会議事堂

国会議事堂はパラオで一番大きい島、バベルダオブ島にあるパラオの首都、マルキョクに建っています。
2006年にコロールから移都されたマルキョクは首都でありながら、人口は400人ほど、美しいビーチと学校、カフェや小さな店舗が数件あるだけの小さな州です。この場所に近づいてくると、突然大きな宮殿のような建物が現れ、ローマ時代の建築様式が伝統にとらわれないシンプルかつエレガントな自由の象徴となっています。
東には海が広がり、西にはジャングルが広がっているのを眼下に見ることができ、文明やデモクラシー、民主主義を見事に世界へと物語っています。緑の原生林の中にどっしりと静かに構え、不思議な感覚を思わせる建物ですが、無料で見学できるのでドライブの際には是非立ち寄ってみてください。

グロテスクな見た目に誰もが仰天! コウモリのスープ

パラオ人が日常的に摂取するたんぱく質は魚がメインですが、昔から魚以外の貴重なたんぱく源がコウモリでした。
グアムやバヌアツ、パプアニューギニアなどでも食べられているコウモリですが、食用に使われるコウモリはフルーツバットという種類で、フルーツを主食としているコウモリです。
パラオでは「フルーツしか食べていないので肉も甘い」と言われており、鶏肉のような食感ですが身は少なく、主にスープで出てきます。コウモリがまるごと一匹入って出てきたときの見た目には思わず目を瞑りたくなるほど驚かされますが、味は悪くありません。
パラオだからこそ食べられる、コウモリのスープ。勇気を出して一度、試してみてください。

プリプリの食感に色んな意味で言葉を失う マングローブ蟹

大きなハサミが特徴のマングローブ蟹は、別名マッドクラブとも呼ばれ、熱帯地方のマングローブの周辺に生息している蟹です。
たいていは注文を受けてから生け簀の中に泳いでいる蟹を捕まえて調理するので鮮度は抜群、味が濃くぎっしりと身が詰まり、ついつい無言で食べ進めてしまいます。料理方法はいくつかありますが、なかでも豪快にまるごと蒸した料理が人気です。
レストランによっては自分で生け簀からマングローブ蟹を選ぶこともでき、パラオを訪れた際には必ず食べてほしい必食の一品です。

パラオの海を見守る巨大な個体!? シャコ貝

シャコ貝は世界に生息する二枚貝でも最大クラスの貝で、大きいものだと殻の大きさは2m、重量は300kgを超えるほどに成長するものもあります。淡白で甘みのある味わいのシャコ貝は、新鮮なお刺し身で食べるとコリコリとした食感で、生もの好きの日本人の口にもピッタリ。稀少価値が高く、絶滅の恐れがあるとして、ワシントン条約で輸出・輸入に規制がかかっていますが、パラオでは特別な許可を得て養殖や輸出も推進されています。
レストランでは”ジャイアントクラムシェル”と詳記されて味わうことができるので、他の国ではなかなか食べられない味を是非堪能してみてください。

パラオの観光スポットを楽しもう

日本からたった4時間半のフライトで辿り着く、南の楽園パラオ。
穏やかな美しい海に大小数多くの島々が浮かび、地球の始まりを思わせる原石のような魅力に、世界中から訪れる人が絶えません。
青く広がるラグーンには珍しい魚も多く、手つかずの自然に囲まれて、南国特有のダイナミックな美しさに、他の国では味わえない体験がたくさん待っています。
パラオを訪れれば朝も夜も、”こんなに美しい世界が地球上にある”ということを肌で感じ、全身癒されて骨抜きにリラックスできること間違いなし!
また、パラオは日本の真南に位置するため時差もなく、親日家の方も多いので、海外旅行初心者の方にもおすすめです。
30日以内の短期滞在の場合、日本の運転免許証で運転が可能ですので、レンタカーを借りてまるごと島を満喫することも可能ですよ。

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