トルコ・イスタンブールに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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トルコは世界で唯一アジアとヨーロッパにまたがり、交易の中心都市として発展してきたイスタンブールは「アジアとヨーロッパの架け橋」とも言われてきました。
特異的な地理だけでなく、東洋と西洋の文化が融合され、訪れる地域によって異なる表情を見せる魅力的な都市です。
かの英雄ナポレオンが「世界がもしひとつの国であったなら、その首都はイスタンブールである」と謳ったほど。
歴史的な見どころも多く、風情あり、異世界に来たかのような独特の雰囲気が味わえるイスタンブール。
人々を惹きつけてやまないこの都市のおすすめスポットを紹介します。

目次

歴史を象徴する奇跡の大聖堂 アヤソフィア

世界遺産「イスタンブール歴史地区」の中核を成し、街を象徴する建物がアヤソフィア博物館です。
かつてキリスト教の総主教座が置かれ、オスマン帝国時代には帝国内で最も高い格式を誇るイスラムモスクとして利用されていました。
巨大な中央ドームを半円ドームが支える建築構造になっており、「ビザンツ様式の最高傑作」と呼ばれる優れた建築技術は、その後のイスラム建築にも大きな影響を与えました。
高い天蓋に覆われた広々とした内部空間に様々な装飾がなされ、宮殿のような威厳すら感じさせる壮麗な造りとなっています。
館内では、黄金色に輝く美しいモザイク画を堪能することもでき、まるで筆で描いた絵のような技法に、思わずため息が出てしまうことでしょう。
また大理石の柱には「聖母マリアの手形」とよばれるくぼみがあり、親指を入れて他の4本の指を柱につけたまま腕を一回転させることができれば願いが叶うといわれ、人々で賑わっています。
現在は博物館となり、キリスト教とイスラム教の意外なつながりを体感できるアヤソフィア。
その美しさをじっくりと鑑賞してみてくだい。

オスマン帝国の栄華を今に伝える幻想的な青の世界 スルタンアフメト・モスク

1609年から1616年にかけて、オスマン帝国が威信を取り戻すために、壮麗で豪華なモスクが建設されました。
スルタン アフメット1世が威信をかけて建設を行ったこのモスクは後にオスマン建築の傑作となり、現代にもその姿を残しています。
イスタンブールで唯一6つの尖塔(ミナレット)を持ち、均整のとれた優雅な外観はさることながら、繊細で緻密な内部の装飾は他に類を見ず、「世界で最も美しいモスク」と評されるのにも頷けます。
壁一面に施された彩色タイルは2万1000枚ほどあり、白地に青が調和し、緑や赤を交えたその彩りの華やかさは息をのむほどの魅力に溢れています。
広い空間の天井はどこまでも高く、260以上もある小窓から差し込む光がステンドグラスを浮かび上がらせる幻想的な光景。
まるで万華鏡を覗きこんでいるかのような美しい世界観に、訪れる誰もが魅了されるはずです。

輝くばかりの天井にシャンデリアが美しい ドルマバフチェ宮殿

「埋め立てられた庭」と言う意味を持つこの宮殿は、アブデュル・メジト1世の命により、1842年から1856年にかけて造られました。
ファサードは光り輝く白大理石、海峡の岸に沿って250mほどあり、反対の通り側は、高い重厚な壁によって守られています。
バロック様式とオスマン様式を折衷させた壮麗な宮殿は、285の部屋や広間にもさまざまな様式が取り入れられています。
内部を彩る調度品にはヨーロッパからの献上品も多く、室内は豪華絢爛、タイムスリップしたかのような空間が広がっています。
解放感抜群のクリスタル階段には、宮殿内最大のシャンデリアが光輝き、ハイライトとなる儀式の間には、煌びやかなドームにバカラ製のシャンデリアが圧倒的な存在感を放っています。
宮殿の外はセラムルク庭園、鳥庭園、ハレム庭園、皇太子庭園となっていて、ボスポラス海峡の美しい景色を一望することもできます。
宮殿から公道に出ず、船で市内を自由に行き来できたという真っ白な門や柵と、海峡の青のコントラストが見事な景観となっています。

オスマン帝国繁栄のシンボル トプカプ宮殿

トプカプ宮殿は、旧市街となる半島の先端部分にあり、周囲を海に囲まれた風光明媚な丘の上に建っています。
1467年に建築され、1856年に宮廷がドルマバフチェ宮殿に移るまでのおよそ400年もの間、帝国の中心、スルタンの居城として栄え続けていた場所です。
敷地の大部分が緑に包まれた庭園になっており、様々な建物が迷路のようにつながっています。
穏やかな雰囲気の庭園の木々の奥にひっそりと佇むトプカプ宮殿は、外観はとてもシンプルな印象で、栄華を極めた宮殿とは想像もつかないほど。
その内部に入ってみると、威厳と風格が漂う部屋の数々、絢爛豪華な装飾や壁一面に鮮やかなブルーのタイル装飾がなされたハレム、スルタンの財宝の数々を展示している宝物館など、イスラム芸術の真骨頂とも言える美しさを堪能できます。
自然と共生するかのようなシンプルな外観と、目が眩みそうなほど精緻で豪華な内装。
外観よりも内部の空間的構図を重視するイスラム教の信条を象徴するかのようなこの宮殿を訪れれば、美しい建築、美術とともに、オスマンの歴史や偉大さを肌で感じることができるはずです。

地下に眠る幻想的な貯水槽 イスタンブール地下宮殿

“地下宮殿”の通称で知られるバシリカ・シスタンは、現存する東ローマ帝国の貯水池としては最大の大貯水槽です。
イスタンブール歴史地域として世界遺産にも登録され、地下貯水場でありながら宮殿のような造りで、神秘的な雰囲気が漂う場所です。
アヤソフィアと宮殿に水を供給するために作られたもので、全体は縦140m、横70m、高さ8mほど。
地下の階段の先には、上部に装飾が施されたコリント様式の柱が並び、美しいライトアップがなされた空間が広がっています。
宮殿の一番奥にはギリシャ神話に登場し、見る者を石に変えてしまうというメドゥーサの顔が2体横たわり、向きを変えて柱の土台となっていたり、デルフィ島のアポロン神殿にあったとされる目玉飾りの模様で覆われた蛇の柱など、歴史の奥深さを感じる一見風変わりなスポットがあります。
水質のあまり良くないイスタンブールでは、古くから水の確保が問題とされ、ローマ・ビザンツ時代から水道橋や地下貯水池のような大規模な諸施設が造られてきました。
近年までその重要な機能を果たしてきたこの地下宮殿には、みたこともないような幻想的な空間が広がっています。

イスタンブールの景色を楽しむならマスト! ガラタ橋とガラタ塔

ガラタ塔はもともと灯台があった場所に監視塔として、14世紀に建てられました。
対岸からもよく見える石造りの塔で、高さは67メートル、円錐形のとんがり帽子が乗った屋根が可愛らしい塔です。
塔自体の高さはさほどではありませんが、小高い丘に建っているため塔からの眺めは360度の大パノラマ。
旧市街はもちろん、ボスポラス海峡をはさんだアジア側の街も見渡すことができます。
このガラタ塔のある新市街と旧市街を隔てる金閣湾にかかっているのがガラタ橋。
橋の上ではのんびりと釣りを楽しむ地元の人たちの姿もみられ、徒歩はもちろん、トラムやバスで渡ることもできます。
橋のたもとには露店や屋台も並び、新市街側には市場もあります。
旧市街を訪れた後は、ボスポラス海峡を望み、新市街の街歩きを楽しんでみてはいかがでしょうか。
ライトアップされた美しい夕景を楽しむのにもおすすめのスポットです。

掘り出し物に出会う大迷路バザール カパルチャルシュ

1453年のコンスタンチノープル征服後、メフメット2世が直ちに建設を命じたバザール。
その後、19世紀の後半まで増築が繰り返され、巨大バザールへと発展しました。
世界一の大きさを誇るバザールには、全部で4000店舗が集いっています。
革製品の通り、金製品の通り、布などの繊維類、鋳物、絨毯に陶器など、それぞれの通りに売り物の特徴があるのも面白いです。
中には両替所、銀行、郵便局、交番もあり、イスタンブール商業の中心にもなっています。
観光地化されている市場ですが、市場内は入り組んでいるので迷子にならないように注意して、買い物を楽しんでみてください。
迷ったときには、メイン通りのカルパクチュラルバシュ通りを目指してください。

コンテンポラリーアートに目を瞠る イスタンブール現代美術館

ベイオール地区にあるトルコ初の現代美術館です。
2004年12月11日に開館したこの美物館は、トルコのアーティストに焦点を当てつつ、国外のアーティストの作品も紹介しています。
展示は絶えずリニューアルしており、コレクション展は1フロアですが、広く、作品の密度が高いことでも知られています。
絵画、写真、オブジェ、フィルムなど見どころが満載で、新しい作品の数々に、細密なイスラム芸術やアラブ美術では無い、モダンな側面を楽しむことができることでしょう。
ボスフォラス海峡沿いで、館内のレストランのテラス席には目の前に海が広がり、気持ち良く過ごせます。
無印良品も取り扱うショップのオリジナルグッズも見逃せません。

トルコの男性の〆料理 イシュケンベ・チョルバス

イシュケンベ・チョルバスは、トルコの代表的なスープ料理で、羊や牛の胃袋を使ったスープです。
酢やニンニクで煮込んだ胃袋を細かく刻んで卵黄、小麦粉、レモン汁、塩で煮込んでつくる料理です。
トルコには、美味しいお酒が多いので、お酒を飲んだ後に日本でいうシメのラーメンのごとく、このスープを飲みます。
また酔い覚ましにはこのスープが一番効くと言われ、酔い覚ましに朝スープを飲んだりします。
酸味が効いたスープにすりおろしにんにくを入れて、パンを浸しつつ食べたり、添えてあるレモンを絞って飲みます。
濃厚な香りと味が独特でクセがあり、好き嫌いが分かれるスープですが、現地の料理を味わいたいならぜひおすすめのスープです。

愛すべきホルモンのB級グルメ ココレッチ

ココレッチは、イスタンブールの屋台料理で、羊の薄い小腸や大腸をぐるぐる巻きにして焼く料理です。
そう聞くとグロテスクでインパクトのありそうな料理ですが、見た目はケバブのようなこんがりとした串刺し肉のようなもの。
トルコでは人気のB級グルメで、鮮度の高いまま炭火でゆっくりと焼き上げ、ハードパンに挟んで食べられています。
唐辛子に刻みトマトやピーマンなどが混ぜられることもあり、ミントが良いアクセントになっていることも。
香ばしい濃厚なホルモンとスパイシーな味付けがハードなパンにマッチして、濃い目の味はビールにもよく合います。
こんがりと火が通り独特の匂いも控えめなので羊肉が苦手な人でも食べられる一品です。

トルコ・イスタンブールの観光スポットを楽しもう

イスタンブールはオスマン帝国の首都として栄え、いまも街の至る所にその面影を残すトルコ最大の都市です。
古くは石器時代、青銅器時代から人の営みがあり、様々な古代文明を育んできた土地。
金角湾やボラポラス海峡を挟んで旧市街と新市街、アジアサイドに分類され、それぞれに異なる興味深い顔を持っています。
アジアともヨーロッパとも中東ともとることができ、ありとあらゆるものが混ざり合いながら共存しているこの街は、混沌としたエキゾチックさが魅力。
歴史や文化に触れ、「世界の都」と呼ばれる多彩な魅力に、ぜひ触れてみてください。

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