イギリス・コッツウォルズに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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ロンドンから北西約200㎞の丘陵地帯に広がるコッツウォルズ。
標高が330mの高原地にあることからコッツウォルズ(羊の丘)と呼ばれ、オックスフォード州やウィルトシャー州を含む5州の地域に100以上の小さな村が点在しています。
コッツウォルド・ストーンと呼ばれる、蜂蜜色のライムストーン(石灰石)で造られた家並みと、長閑な田園風景が最大の魅力。
「英国で一番美しい村」と称され、数百年前にタイムスリップしたかのような古き良きイギリスの風景と、ゆるやかな時の流れが人々を魅了し続けています。
ロンドンからのアクセスも良く、まるで絵本の中にいるように美しいコッツウォルズの見どころをご紹介します。

目次

コッツウォルズで絶対に外せない!定番の村「バイブリー」

バイブリーは、イギリスの詩人で芸術家のウィリアム・モリスが住み「イギリスで最も美しい村」と称賛したことで知られています。
中でも特に有名なアーリントン・ローは、地元で採れるはちみつ色のライムストーンの家屋が軒を連ねる昔ながらの一角です。
イギリスのパスポート表紙の内側にも描かれており、家並みを縫って小川が流れる物静かな空気に包まれています。
14世紀に羊毛貯蔵庫として建てられた家は、現在も住居として残されており、ナショナルトラストが管理する文化遺産となっています。
壁だけでなく、屋根もこの地方で採掘される石造りでできており、趣きが感じられることでしょう。
バイブリー・トラウトファームは、イギリスで最も古いマスの養殖場で、15エーカーに及ぶ敷地では、見学して餌やりをしたり、釣り堀を楽しめるようになっています。
長閑で美しい風景を味わうだけでなく、名物のマスグルメもお見逃しなく。

澄みきった水がさらさらと流れる小さなベニス「ボートン・オン・ザ・ウォーター」

コッツウォルズのベニスと呼ばれるほど水辺が美しく、コッツウォルズ地域の中でも人気が高い街です。
中心部にウィンドラッシュ川が流れ、キラキラと輝く水面に5つの石橋が架かっています。
澄んだ川面と緑の緑地には、ライムストーンで造られたはちみつ色の家が可愛らしく並んでいます。
川の両側の遊歩道ではジョギングや散歩をしたり、ランチやアイスクリームを食べたりと人々が思い思いの時間を過ごす、穏やかな憩いの場所となっています。
ハイ・ストリートにはショップやカフェ、小さな教会や歴史が刻まれた建物が点在し、街をのんびり散策しながら、多彩な時を過ごすことができます。

フットパスで行く秘境「アッパー・スローター」「ロウアー・スローター」

イギリスにはフットパスという、私有地でも歩ける道があります。
コッツウォルズをゆっくり歩くことができるフットパスは、アッパー・スローターとロウアー・スローターの2つの村も結んでいます。
民家の脇だったり、牧場や農地、森など、どこを切り取っても絵葉書のような自然や街の風景の変化に引き込まれることでしょう。
アッパー・スローターにはセント・ピーターズ教会、ロウアー・スローターにはセント・メアリー教会があり、アイ川が流れる長閑な村は、まるで時が止まっているかのような雰囲気に包まれています。
木漏れ日が水面を優しく照らし、石造りの家が静かに佇む美しいコッツウォルズの秘境に、ぜひ訪れてみてください。


シェイクスピア生誕の地「ストラトフォード・アポン・エイボン」

イングランドの中心を流れるエイボン川の畔には、中世の面影を色濃く残す美しい街があります。
英国を代表する劇作家ウィリアム・シェイクスピアの故郷でもあり、至る所でその息吹を感じることができます。
彼の生家はもちろん、妻であるアン・ハサウェイの家、一族を見守ったホーリー・トリニティー教会などの見どころに溢れ、穏やかで趣ある光景は、今も尚訪れる人々を魅了し続けています。
のんびりとした空気が流れる町を歩けば、白い壁と黒い木枠でできたチューダー様式の古い建物が残り、豊かな自然に囲まれた田園風景に心癒されることでしょう。
人々の暮らしを支えてきたエイボン川では、ボートクルーズやランチクルーズなど、さまざまなツアーが組まれています。
時間に余裕のある方はぜひお試しください。

ハリーポッターの魔法学校のロケ地! グロースター大聖堂

荘厳で美しい聖堂の正式名称は、「聖ピーターと聖なる不可分離の三位一体主教座聖堂」。
中央に70mほどの高さの中央塔がそびえ、ロマネスク様式とゴシック様式が合わさった豪華な作りとなっています。
英国内で最も美しい建築の一つとされ、回廊の扇形天井に施された不思議な形の彫刻は神秘的で、見る者を圧倒する魅力があります。
明るい時間は降り注ぐ光も美しく、時間によって姿が変わるのも、楽しみのひとつです。
教会の天井には英国最古の扇状のアーチが残されており、ステンドグラスは古いものから新しいものまで様々。
パイプオルガンや讃美歌を聞きながら、緑が美しい中庭に立つと、映画のワンシーンのように、ワクワクと心躍らされることでしょう。

7つの道が交わるマーケットの町 ストウ・オン・ザ・ウォルド

マーケットとしての古い歴史を持つストウ・オン・ザ・ウォルドには、30軒以上のアンティークショップが軒を連ねています。
ヘンリー1世の命を受けて開かれた市場は、14世紀に入るとエドワード3世の勅許により羊毛と家畜を取引する市場が設けられました。
中心部の広場マーケット・スクエアには、その昔羊の群れを整列させるために使われていた細い小路が今も残っています。
年に2度、馬の品評会が行われるこの場所は、四方が建物に囲まれ、ギフト・ショップやティールームが並び、にぎやかな雰囲気が漂っています。
見ているだけでも楽しい町の記憶とともに、可愛らしいアンティーク小物をお土産に持ち帰るのもよいかもしれません。

昔のままの姿が残る英国マーケット チッピング・カムデン

コッツウォルズの他のどの地域よりも濃い、はちみつ色の建物が特徴的なチッピング・カムデン。
「もっとも素晴らしい、価値のあるもの」と讃えられたこの町は、羊毛取引市場として発展し、中世時代はヨーロッパ中にその名を馳せていました。
チーズやバターを販売していた屋根付きのマーケットホールは、当時の面影が色濃く残され、今も町のシンボルとなっています。
ハイストリートには14世紀から17世紀の茅葺屋根とエレガントなテラスのある建物が保存されています。
個性豊かな雑貨や可愛らしい食器を扱うショップは、ウィンドウショッピングをするだけでもあっという間に時が過ぎてしまいます。
その美しさから毎年多くの観光客を呼び寄せるチッピング・カムデンは、現代も「王冠に飾られた宝石」の輝きを放ち続けています。

もっと紅茶が好きになる!カジュアルなクリームティー

イギリス発祥の焼き菓子スコーンと紅茶のセット「クリームティー」。
アフタヌーンティーよりもシンプルにイギリスのティータイムを楽しむことができる、カジュアルなセットです。
スコーンの特徴はなんといっても食感。クラストがさっくり、クラムがしっとりとしていて、噛めば噛むほど甘味が出てきます。
イギリスでのマナーは、かぶりついたり細かくはせず、2つに割ってから、断面にクロテッドクリームやジャムをつけて味わうのが習わしです。
コッツウォルズの美味しい空気と共に、地元の硬水で入れたアールグレイやイングリッシュブレックファストも楽しんでみてください。

ラードでできるたまらない食感 ラーディーケーキ

ラードを塗った生地に、ドライフルーツと砂糖をたっぷりかけて渦巻状に焼いたスイーツです。
お菓子といってもベースはパン同様の発酵生地。これをパイの様に油脂を折り入れ、層を作るというおもしろい工程でつくります。
表面を格子状に切り込みを入れるのが特徴で、そこからラードや砂糖がしみだして底がカラメライズされます。
その香ばしさと、ラードならではの、サクッとした仕上がりがなんとも贅沢。
19世紀、スパイスやドライフルーツは高価なものだったため、休みの日や収穫祭といった特別なときに作られていた、都市部ではあまりお目にかかれない一品です。

しっとりと絹のようなきめ細やかさ コッツウォルズ産ハチミツ

癖がなくまろやかな風味が人気のハチミツです。
生産量が限られているため、イギリス国内でも希少とされているピュアな蜂蜜で、コッツウォルドハニーと呼ばれています。
蜂蜜のエキスパート達によって選ばれたコッツウォルド・ハニーは、ビタミン・ミネラル・アミノ酸などを含み、芳醇でまろやかな味わいが特長です。
英国でも”幻の蜂蜜”と言われるほど入手困難なハチミツですが、現地で見かけたらぜひ味わってもらいたい一品です。

コッツウォルズの観光スポットを楽しもう

まるで絵本の世界に迷い込んでしまったかのような町並みが広がるコッツウォルズ。
美しい田園風景は、何百年と変わらずこの地に息づいています。
ロンドンからのアクセスも良いコッツウォルズには、のんびりとした時間と美しい風景を堪能できるスポットが多く存在します。
いくつかの村をめぐり、気ままにウォーキングやアンティーク探し、食事やアフタヌーンティーなどに興じてみてはいかがでしょうか。
古き良きイギリスのゆっくりと流れる時間と自然のなかで、心なごむひとときを過ごしてみてください。

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