フィリピンのセブ島からフェリーで2時間ほどかけてアクセスできるボホール島という島があります。このボホール島の中心地がタグビラランです。
安く気軽に英語の語学留学ができる事で有名なセブ島には毎年多くの日本人が英語の短期留学で訪れますが、そんな方々におすすめしたいプチ観光先がタグビラランです。もちろん観光でセブ島を訪れた方も、時間があればボホール島まで足をのばしてみる事をおすすめします。この島でしか出会えない貴重なサルや、絶景を楽しむ事ができるからです。
今回はそんなフィリピン、ボホール島にあるタグビラランのおすすめ観光名所をご紹介します。
目次
- 秋には茶色く色づいた木々が美しいチョコレートヒルズ
- ストレスによって自害してしまう世界最小のメガネザル、ターシャ観察区域
- 珊瑚からできた石で造られたバクラヨン教会
- ダンスショーなどを楽しみながら食事もできるロボック川のエコツーリズム
- 互いの血をワインに混ぜて酌み交わしたスペインとボホール島首長の友情の証が銅像になった血盟同盟記念碑
- フィリピン・タグビラランの観光スポットを楽しもう
秋には茶色く色づいた木々が美しいチョコレートヒルズ
タグビラランで一番の観光スポットは、地球が作り出したなんとも言えない不思議な景色が眺められるチョコレートヒルズです。
200段ほどの階段を上って小高い丘の上に立つと、チョコレートヒルズの全貌を見渡す事ができるのですが、まるでキスチョコのような形にこんもりと盛り上がった丘が点々としている不思議な風景が広がります。これの小さな丘はなんと1000個以上もあり、石灰石でできています。昔この辺りは海底だったそうですが、隆起によりボコボコとこのような小山ができあがったそうです。
4月から5月の乾季になると山々の緑が枯れて茶色く色づき、辺り一面がチョコレート色に染まる事から「チョコレートヒルズ」という名がつけられました。
緑の時期は「抹茶チョコレート」とも称されています。
ストレスによって自害してしまう世界最小のメガネザル、ターシャ観察区域
ボホール島にはターシャというサルが生息しています。世界最小のメガネザルで、体長は15cm程度しかなく、体重はわずか100gほどです。手のひらサイズの可愛らしいサルなのですが、とんでもないくらい繊細な動物で、なんとストレスがかかると自害してしまうのです。例えば大きな音を出したり、人間が捕まえて手に乗せたり、フラッシュを浴びて写真に撮られたりすると、木に頭を打ち付けたり、水に頭を突っ込んだりして、死んでしまうと言われています。
そのため、ターシャ観察区域ではとにかく静かに、ターシャたちの邪魔をしないように注意して散策、見物をするのが約束事です。
とても小さいサルなので見つけるのが難しいですが、ガイドに案内してもらえばどこにいるか教えてくれます。写真のシャッター音もNGなので動画撮影や、シャッター音が鳴らないように設定を切り替えて撮影するよう注意を促されます。もちろんフラッシュもダメです。
くりくりとした大きな目がなんとも可愛らしいのですが、夜行性のため日中は枝につかまって眠っている事がほとんどです。大きな目が見られなくてもスヤスヤ眠る姿もまた可愛らしく思わず笑顔になってしまいます。
珊瑚からできた石で造られたバクラヨン教会
タグビラランの人気観光名所のひとつ、バクラヨン教会は、珊瑚の石で造られたカトリック系の教会で、スペイン統治時代の面影が残るスポットです。
外観は質素でシンプルな雰囲気ですが、内部の装飾は実に見事で、祭壇の細やかな彫刻や天井に描かれた絵など、美しさに思わず見とれてしまいそうになります。
2013年に起こった地震の影響で崩壊してしまった部分があるため、現在も修復作業がおこなわれており、その部分には立ち入れませんが、2階の博物館などを含めて見学できるところが充実しているので是非訪れてみてください。
入場料がかかりますが、これは地震で崩壊してしまったところの修繕費に充てられるためにここ最近徴収が始まったもののようですので、歴史的価値の高い貴重な教会を守るためにも多くの観光客が入場料という名の修繕費を払って見学しています。
ダンスショーなどを楽しみながら食事もできるロボック川のエコツーリズム
ボホール島の自然を満喫しながら食事やショーを楽しめる人気のアクティビティが、ロボック川を進むエコツーリズムです。
船に乗り、自然にあふれる川を進みながら、バイキング形式の食事を楽しめます。フィリピンのグルメがずらりと並ぶバイキングでお腹を満たした後は、フィリピン伝統のバンブーダンスなどのショーも楽しめます。
互いの血をワインに混ぜて酌み交わしたスペインとボホール島首長の友情の証が銅像になった血盟同盟記念碑
1565年にスペインの総督とボホール島の首長が同盟を結びました。その際に同盟の証として互いの血を混ぜたワインを酌み交わしたと言われており、その様子を銅像にしたものが血盟同盟記念碑です。ボホール島出身の芸術家ナポレオン・アブエバによって作られたもので、芸術作品としても高い価値が認められています。
この記念碑がある場所から眺められる海の景色が美しく、絶景ポイントとしても人気を博しています。
フィリピン・タグビラランの観光スポットを楽しもう
フィリピン・タグビラランのおすすめスポットをご紹介しました。
大自然が生み出した不思議な風景を楽しめるチョコレートヒルズや、世界最小の不思議なメガネザル「ターシャ」、そしてスペイン統治時代を思い起こさせる記念碑や教会など、ボホール島のタグビラランには見どころが満載です。
セブ島からのアクセスも良く、ボホール島で丸1日を過ごしてセブ島では体験できない貴重な体験をするのもフィリピン旅行やフィリピン留学の良い思い出となる事でしょう。
