スペイン屈指の観光都市バルセロナには毎年多くの観光客が訪れます。
バカンス中にビーチでリゾート気分を満喫するヨーロッパの人々も目立ちますが、なんといってもバルセロナには世界的に有名な建築家ガウディが手掛けた建築物が数多く建てられ、ひとつひとつ見ていくだけでも楽しめます。まだ完成していないサグラダファミリアをはじめとするバルセロナの観光名所をご紹介します。
また、スペインには美味しい料理もたくさん。港町バルセロナだからこそ食べられるスペイン、カタルーニャ地方のグルメもご紹介します。
目次
- 果たしていつ完成するのか!?100年以上建築が続くサグラダファミリア
- ガウディの個性がいかんなく発揮されたカラフルなグエル公園
- ガウディが建築した現役のアーティスティックな住宅カサ・ミラとカサ・バトリョ
- スペインの巨匠たちの名作と沢山出会えるカタルーニャ美術館
- スペインを代表する画家の作品が3500点も所蔵されているピカソ美術館
- バルセロナのパエリアは麺のパエリア!フィデウア
- タラのすり身で作ったコロッケのようなつまみ「ブニュエロス・デ・バカラオ」
- バルセロナのB級グルメといえばネギを焼いた「カルソッツ」
- スペイン・バルセロナの観光スポットやグルメを楽しもう
果たしていつ完成するのか!?100年以上建築が続くサグラダファミリア
バルセロナのナンバーワン観光名所であるサグラダファミリアはガウディが設計し、建築が始まってから100年以上経った今でもまだ完成していない事で有名です。
しかし、2010年にローマ法王が訪れるにあたり急ピッチで建築が進んだこと、そして現代の建築技術が進化していることにより、2026年には完成させる事を目標に、いよいよラストスパートに差し掛かっています。
教会の正面に位置する「生誕の門」は、日本人の建築家が携わったレリーフがあり、15体の天使たちの表情にはどこか東洋人のような雰囲気が感じ取れます。
教会の中に入ると、とても美しく柔らかな印象を受けます。森の中をイメージしてデザインされ、曲線的な柱や温かい色合いの光など、心安らぐ空間が広がっています。
ガウディの個性がいかんなく発揮されたカラフルなグエル公園
ガウディの「らしさ」が詰まった公園、グエル公園は、もともとはガウディのパトロンであったグエルという人物が都市開発プロジェクトをガウディに依頼した事がきっかけとなり造られました。その当時は60戸の田園都市として計画されていたのですが、売れた家はたった2戸だけで、しかも買い手はグエルとガウディだったため、都市計画は頓挫してしまいました。
その後、公園として開放され、今では多くの観光客で賑わう観光地としてバルセロナの名スポットとなっています。
ガウディ建築の特徴である曲線がふんだんに取り入れられており、モザイクのタイルがとても美しく美術館のような公園です。
ガウディが建築した現役のアーティスティックな住宅カサ・ミラとカサ・バトリョ
バルセロナ市内にはガウディがデザインして建築を手がけた住宅があります。カサ・ミラは山をイメージしてデザインされ、カサ・バトリョは地中海の海をイメージしてデザインされました。
ガウディ建築の特徴でもある曲線美がふんだんに取り入れられていて、自然と人間の共生について表現されているようなメッセージ性すら感じさせる、まるでアート作品のような住宅です。
現役の住宅として使われていますが、内部の見学もできます。音声ガイドもレンタルする事ができますので、ガウディ建築について深く知りたい方は是非利用しましょう。
スペインの巨匠たちの名作と沢山出会えるカタルーニャ美術館
世界屈指の美術館として名高いカタルーニャ美術館には、スペインの有名画家たちの絵が数多く展示されています。ベラスケス、ピカソ、ダリといった誰もが知る巨匠の名画をゆっくりと見学できます。
館内はとても広く、1日で回るのは不可能と言われていますが、チケットは購入から1ヵ月以内であれば2回まで使う事ができるので2日に分けて心ゆくまで絵画を満喫する事ができます。
11世紀から13世紀のロマネスク美術のコレクションは必見で、サン・クレメント教会から保存のために移された「全能のキリスト」という作品は圧巻です。
スペインを代表する画家の作品が3500点も所蔵されているピカソ美術館
パブロ・ピカソといえば「泣く女」や「ゲルニカ」など、有名な作品を数多く残している世界的な画家で、キュビズムという独特の方法で描かれた絵が特徴です。
そんなピカソですが、数多くの自画像は同じ人物が描いたとは思えないくらい様々なタッチや画法で描かれており、ピカソの試行錯誤や画家としての成長が伺えます。
ピカソ美術館には、ピカソの家族や友人、秘書などから集めた3500点以上の彼の作品が所蔵されており、ピカソの人生を追いながら作品を楽しむ事ができます。
バルセロナのパエリアは麺のパエリア!フィデウア
スペイン料理の代表格といえば、パエリアです。魚介類とサフランで炊いたご飯料理というイメージが強いですが、バルセロナでは「フィデウア」という麺で作ったパエリアがポピュラーです。魚介の旨みがよく出ているスープを吸い込んだ麺はとても美味しく、おこげの部分はパリパリとした食感を楽しめます。
タラのすり身で作ったコロッケのようなつまみ「ブニュエロス・デ・バカラオ」
タラのすり身とじゃがいもを潰したものを丸めてコロッケのように揚げたスナック感覚でいただけるバルセロナ名物料理「ブニュエロス・デ・バカラオ」は、おやつや軽食、そしておつまみとしても人気です。
シンプルな塩味ですが、白ワインとよく合うのでバルでも人気の一品です。
バルセロナのB級グルメといえばネギを焼いた「カルソッツ」
カタルーニャ地方で採れるカルソッツという長ネギのような野菜を、炭火で焦げるくらいまで焼いて食べるバルセロナのB級グルメです。
中がトロトロになって甘味がジュワッと出てくるカルソッツはバルセロナの人々に人気で屋台やレストラン、バルで食べる事ができます。
スペイン・バルセロナの観光スポットやグルメを楽しもう
スペイン・バルセロナのおすすめスポットとグルメをご紹介しました。
バルセロナで外せない観光名所といえばサグラダファミリアですが、他にもガウディが手掛けた建築を見る事ができるスポットが沢山あります。グエル公園やカサ・ミラ、カサ・バトリョなど、ガウディのアーティスティックな建築物を巡って楽しむ観光コースを組むのも楽しそうです。
また、大きなカタルーニャ美術館やピカソに特化した美術館もありますので、時間をたっぷり取ってスペインの絵画を満喫するのも良いでしょう。
スペインにはタパスやピンチョスなど美味しい料理が沢山あります。中でも有名なパエリアですが、バルセロナには麺を使ったパエリア「フィデウア」がありますので是非一度トライしてみてください。他にもカタルーニャ地方ならではのグルメが沢山あるので色々試してみてくださいね。