カンボジア・プノンペンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

PNH

カンボジアの首都プノンペンは日本から飛行機で6時間ほどで行くことができ、時差も2時間とちょっとした旅行で訪れるには最適の都市です。
ポルポト政権時代に文化人の大量虐殺が行われるなど、悲しい歴史を持つカンボジアの一面を垣間見られるスポットが数多く残されており、悲劇を繰り返さないようにという想いを込めて多くの観光客が見学に訪れます。昔ながらのクメール文化を感じられる観光名所もあり、ゆったりとしたカンボジアの時の流れを感じられる事でしょう。
今回はそんなプノンペンの観光名所とおすすめグルメをご紹介します。

目次

ポルポト時代の悲劇を目の当たりにできるトゥールスレン博物館

ポルポト政権時代に、多くの人々が収容されて拷問を受けてきた施設をそのまま利用した博物館で、当時の悲惨な状況が生々しく伝わってきます。
拷問器具が展示されている部屋には、実際に拷問を受ける人が映った写真も展示されており、痛みや苦しみがたやすく想像できます。
当時のポルポト政権下では、文化人や知識人など、ポルポトが推し進めようとしていた政治の邪魔になりそうな人々を徹底的に排除し、また、ポルポト政権と異なる思想を持つ者やポルポト政権下から逃れようとする者まで、片っ端から捕まえて拷問し虐殺していました。
このカンボジアの負の歴史を今の世に伝え続ける大切な博物館です。

多くの人が命を奪われた処刑の場所キリングフィールド

キリングフィールド、つまり「殺しの地」という名前がつけられた場所がカンボジア内には300以上あります。いかにポルポト政権時代が悲惨な殺戮の時代だったかという事が分かりますが、その中でも最も大きく沢山の人の命が奪われたのが、プノンペンのキリングフィールドと言われています。
ここには「キリングツリー」という大きな木があり、この木には、大人は勿論なんと赤ん坊まで頭を打ち付けられて処刑されたそうです。「雑草を取るなら根こそぎ」という考えのもと、たとえ赤ん坊であっても容赦しなかったポルポト政権の考え方に背筋が冷たくなると同時に胸が痛みます。

真っ赤な外観と特徴的な造りがまるで歴史的建造物のようなプノンペン国立博物館

プノンペン国立博物館には、クメール王朝の貴重な歴史的資料が展示されています。アンコールワットから発掘されたクメール様式の芸術品の一部も見る事ができます。
国宝級の彫刻も展示されていますし、時代ごとにカンボジアの歴史を追って見学ができるのでとても分かりやすく勉強になります。
真っ赤な外観がとても印象的で、建物そのものが歴史的建造物のようなデザインなので、写真を撮ればSNSにも映えそうです。

サンクチュアリのように心癒されるワット・プノン

プノンペンにある最も古い寺院ワット・プノンは1373年に建てられた歴史ある寺院です。
敷地内にはまるでサンクチュアリのような癒し空間が広がっていて、緑が豊かで散策を楽しめます。寺院内には仏蛇の一生を描いた絵画や、仏蛇の彫刻が飾ってあり、その繊細さと煌びやかさに圧倒されます。
プノンというのは「小高い丘」という意味なのですが、その昔、ペンという人が川に流れてきた流木に仏像を見つけて小高い丘の上に祀ったという逸話が残っており、そのエピソードが「プノンペン」の語源となったと言われています。

銀色に輝く豪華な仏塔シルバーパゴダ

パゴダとは仏塔の事を指しますが、シルバーパゴダはその名の通り「銀の仏塔」という意味です。
床に5000枚以上の銀のタイルが敷き詰められており、寺院内部にはダイヤモンドやエメラルドを散りばめた豪華絢爛な仏像などが納められています。
王宮に隣接したところにあり、王宮のチケットでシルバーパゴダにも入る事ができますので、王宮を見学した方は是非立ち寄ってみてください。

黄金に輝くカンボジア伝統の王宮

入場してすぐに目に入る「即位殿」の黄金色がとても印象的な、プノンペンのシンボル、王宮。国王の誕生日などの重要な儀式が執り行われる場所ですが、普段は一般公開されています。
ただ、王宮に入るときは膝が見える格好やノースリーヴ、帽子などは禁止されているので、マナーを守って観光するようにしましょう。日本語のガイドもつける事ができるので、詳しく知りたい方は是非利用してみてください。

街の中心にある市民の台所セントラルマーケット

プノンペンの人々が日常的に利用しているセントラルマーケットは観光客も足を運ぶ観光名所で、大きなドームのような屋根が目印です。
野菜や肉、魚など生活には欠かせない食料品がずらりと並ぶエリアでは地元の人々の活気溢れるやりとりを垣間見る事ができます。雑貨や土産物を扱う店が並ぶエリアもあり、観光客のお土産探しに人気です。
値札がついていないまま売られている事がほとんどなので、店員さんに値段を聞き、値段交渉を楽しみながら地元の人の気分を味わって買い物を楽しみましょう。

プノンペンを訪れたら是非食べたい濃厚カボチャプリン「ラパウソンクチャ」

カンボジアの名物スイーツ、カボチャプリン「ラパウソンクチャ」は、カボチャをミキサーしてプリン生地と混ぜ合わせて蒸す日本でお馴染みのカボチャプリンとは異なり、カボチャの種をくり抜いた部分にプリン生地を流し込んで固めたスイーツです。
カボチャの甘味が濃厚で、プリンの食感と甘味とカボチャを一緒に食べるとなんとも言えない幸せな気分になれます。アイスクリームや生クリームが添えられている事もあり、プノンペンでも人気のスイーツのひとつです。

スパイシーで酸味がクセになるカンボジアの代表的家庭料理「ソムロームチュー」

「ソムロームチュー」はカンボジアの代表的な家庭料理のひとつで、スープ料理です。
ソムローがスープ、ムチューが酸っぱいという意味で、酸っぱいスープという料理名になります。肉や魚介類を具材にたっぷりの野菜や野草を使った具沢山スープで、レモングラスやショウガで酸味を加えていきます。にんにくもふんだんに使うのでスパイシーですが旨味もたっぷりに仕上がります。

カンボジア・プノンペンの観光スポットやグルメを楽しもう

カンボジア・プノンペンのおすすめスポットとグルメをご紹介しました。
プノンペンにはポルポト政権時代の負の歴史を知る事ができるスポットが数多く遺されています。こういった負の遺産を風化させる事なく後世へ伝え続けていく事はとても大切な事で、旅行や観光で訪れて楽しい思い出だけを作りたいという方でも、ぜひ歴史を知り歴史から学ぶために足を運ぶ価値のあるスポットです。
クメール王朝の歴史を感じられる観光名所もあり、王宮やシルバーパゴダの豪華さは圧巻で息を呑むほどの素晴らしさです。
プノンペンでは、今回ご紹介したグルメ以外にも沢山のカンボジアグルメを食べる事ができます。魚料理も肉料理も充実しているので、是非おいしいカンボジア料理を色々試してみてください。

関連記事一覧

  1. BER
  2. Belize
  3. PRG
  4. ENQ
  5. RDH
PAGE TOP