ベトナム・ホイアンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

Hoi An

ホイアンは、ベトナム中部のダナン国際空港から車で40分ほどのところのある港町で、その昔は海のシルクロードの中継地としても栄えていました。今では旧市街全体が世界遺産に指定されており、歴史情緒溢れる景観を楽しむ事ができます。
朱印船貿易で日本の商人たちが上陸し、日本人街もできたぐらい日本との関係が深く、今もその名残が残っています。
ベトナム有数の人気観光地であるホイアンの、おすすめ観光名所とグルメをご紹介します。

目次

日本との交流が伺える日本橋(来遠橋)

江戸時代には朱印船貿易で日本とも交流があったホイアン。その友好の証として建てられた日本橋(来遠橋)は、2万ドンのベトナム紙幣にも印刷されているくらいベトナムでも有名なスポットです。
橋の通行は無料で、市民たちも普通に通り道として利用していますが、橋の中央部にある寺院は有料で入場見学ができます。
日本橋という名前がついていますが、当時は中国人街と日本人街を結んでいた橋で、橋の屋根部分はどこか中国のような雰囲気を感じさせます。申年に建築が始まって戌年に完成したことから、橋の両端にはサルとイヌの木像が設置されています。ちょっとした職人の遊び心のようなものが感じられる、お洒落でノスタルジックな橋です。
夜になるとランタンの灯りでライトアップされて、昼間とはまた違った表情を楽しむ事ができます。

これぞ中華!と言える圧巻の迫力が見どころの福建會館

日本と縁の深いホイアンですが、中国との縁も深く、華僑が渡って交易を広めていた事からホイアン市内には中華を感じさせるスポットが沢山あります。そんな中でも群を抜いて中華っぽさが感じられるところが、福建會館です。
17世紀に福建省からやってきた華僑たちが建てた寺院で、ここが華僑の集会所として使われていたそうです。
ピンク色の柱に緑色の屋根というド派手な門構えで、中に入っても中国らしい極彩色の建物が圧倒してくる迫力満点の観光名所です。また、至る所に設置されている龍や狛犬などの像もとても繊細に丁寧に作られており、芸術品としても価値の高いものです。
集会場内には赤紫のような色のらせん状の線香が垂れ下がっており、そこから線香特有の香りが漂っています。

その昔交易で栄えたホイアンという港町を知る、海のシルクロード博物館(貿易陶磁博物館)

古民家を改装して造られた海のシルクロード博物館には、当時シルクロードの中継地点として栄えていたホイアンの歴史を知る事ができる貴重な展示物が多く所蔵されています。中でも船の模型は必見です。
日本との交易も盛んだったホイアンには、日本の陶磁器や調度品なども多く渡ってきており、博物館では日本からホイアンに輸出されていたものも見る事ができます。
日本や中国との深い関係性を知るために、歴史に興味のある方は一度訪れてみてはいかがでしょうか。

早朝から日没まで賑わっている市民の台所ホイアン市場

ホイアン最大の市場、ホイアン市場は早朝から日没まで丸1日賑わっている活気溢れる市場です。黄色い壁が目につきますが、屋外に建ち並ぶ生鮮食品売り場も見ものです。
朝6時台ごろから、トゥボン川沿いにならぶ魚売り場では獲れたての鮮魚が並び、朝早くから多くの人が集まります。
野菜や果物を売っているお店では瑞々しく信じられない安さのトロピカルフルーツを買う事ができます。その場でスムージーにして提供しているお店もあるので、飲みながら市場内を散策するのも楽しそうです。
市場内には食事ができる簡易食堂のようなものも充実しており、ホイアン名物のカオ・ラウやベトナムのサンドイッチ「バインミー」などを食べる事もできます。

素朴なビーチでのんびりくつろぐのにピッタリなクアダイビーチ

港町ホイアンは海に面しているという事もあり、ビーチがあります。日本ではあまり有名ではありませんが、欧米からの観光客には人気のビーチで、近くにはホテルやショップ、レストランなどが建ち並んでいます。
また、地元ホイアンの市民にも人気のビーチで、休日になると家族連れが浜辺で遊んだりピクニックを楽しんだりしている様子が見られます。
パラソルやビーチチェアのレンタルもできますので、南国気分を味わいながらのんびりと1日を過ごしたいという方にはおすすめです。

タイミングが合えば見学したい!月に一度のランタン祭り

ホイアンでは毎月、満月の夜の19時から21時半ごろまで、ランタン祭りというものが開催されます。年に一度ではなく、毎月開催されますので運が良ければ、あるいはタイミングを合わせて訪れれば見学する事ができます。
通りの家々の明かりを消して、ランタンの灯りのみで街が幻想的に照らされる様はため息がでるほど美しく、まるで映画の中かおとぎ話の中に迷い込んでしまったかのような気分を味わえます。川一面に灯篭が流されるのも美しく、街中の至るところで開催される演舞や人形劇などのイベントも非日常的で、思い出に残る事でしょう。

伊勢うどんが元になった!?ホイアン名物のカオ・ラウ

日本と交流があった時代に、日本の伊勢うどんが伝わり、ホイアン流に形を変えたものという説もある、ホイアン名物のカオ・ラウという麺料理。
伊勢うどんがルーツとは言うものの、麺はやはり米粉麺で、ベトナムの麺料理の中では比較的コシがあるのが特徴です。甘辛いタレと肉みそのようなものをよく絡めていただくのが美味しい食べ方で、ホイアンではとてもポピュラーなグルメです。

美しい名前が印象的なワンタン料理ボン・ホン・チャン(ホワイト・ローズ)

現地語の「ボン・ホン・チャン」もホワイト・ローズ、つまり「白い薔薇」という意味の美しい名前をもつホイアン名物料理は、蒸しワンタン料理で、その見た目がまさに白い薔薇の花びらのようである事からこの名がつきました。
エビのすり身などを米粉生地で包み蒸したもので、つるんとした食感はのど越しも良く、現地の人からも観光客からも愛されているホイアン名物です。

スナック感覚で気軽に食べられる揚げワンタン

ホイアンの名物料理で気軽にサクサクと食べられるものは、揚げワンタンです。
この揚げワンタン、具は包まれておらず、米粉で作られた皮だけをカリカリに揚げています。そこに豚肉やエビのすり身、トマト、香草などを乗せて、タレをつけていただきます。
もちろん何も乗せずに皮だけつまんでもOKですし、軽いおやつやおつまみ感覚で食べられるスナックのようなグルメです。

ベトナム・ホイアンの観光スポットやグルメを楽しもう

ベトナム・ホイアンのおすすめスポットとグルメをご紹介しました。
シルクロードの文化が交錯した港町ホイアンは、日本や中国との交易が非常に盛んで、今なおその名残が残っています。歴史を感じられるスポットが多数あり、貴重な歴史的資料を見学する事もできます。
また、ホイアン市場は早朝から日没まで賑わいを見せるホイアン最大のマーケットで、ここでホイアン名物料理であるカオ・ラウやホワイト・ローズ、揚げワンタンを食べる事もできます。
ホイアンを訪れた際には是非計画を立てて深い歴史に触れ、歴史と文化が融合したグルメにもチャレンジしてみてください。

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