モンサンミッシェルは、世界的にも有名な観光地で、一生に一度は訪れたいと思っている方も多いスポットです。
海に浮かぶ島に建つ修道院というイメージが強いですが、カトリックの巡礼地のひとつで、敬虔なクリスチャンが巡礼の旅で訪れる聖地であり、毎年多くの巡礼者が訪れます。
オベールという司教が、大天使ミカエルのお告げにより、海に浮かぶ岩山に聖堂を建てたのがモンサンミッシェルのはじまりと言われていますが、戦争中は修道院は封鎖され、なんと牢獄や要塞として使われるようになりました。
しかし戦争が終わり、再び修道院としての姿を取り戻し、今では多くの巡礼者や観光客を迎え入れています。
そんなモンサンミッシェルの見どころや、おすすめスポットなどを紹介いたします。
目次
- モンサンミッシェル観光のメインとして外せない修道院
- 大天使ミカエルが祀られているサン・ピエール教会
- 要塞時代の歴史を感じられるモンサンミッシェルの3つの門
- 可愛らしいショップが建ち並ぶ参道グランド・リュ
- 壁で繋がっている8つの塔
- 有名なオムレツが食べられるラ・メール・プラール
- フランス共和国・モンサンミッシェルの観光スポットを楽しもう
モンサンミッシェル観光のメインとして外せない修道院
モンサンミッシェルを訪れる人の目的地と言っても過言ではない修道院は、モンサンミッシェルを代表する観光スポットです。
モンサンミッシェルの島で1番高いところに建てられており、巡礼者たちは修道院へ続く階段を1段1段上り、聖地へと歩を進めました。
観光で訪れる際にも階段を上っていくことになるため、汗をかいても良いように脱ぎ着できる服装で行くのがおすすめです。
修道院の頂上にはミカエルの像があり、修道士たちを見守っています。
修道院は、修道院らしい簡素な造りで豪華な装飾などはありませんが、食堂や回廊など、当時の修道士たちの生活をイメージさせる空間が広がっていて、歴史を感じられます。
大天使ミカエルが祀られているサン・ピエール教会
モンサンミッシェルの修道院のふもとにあるサン・ピエール教会には、海に浮かぶ岩山に聖堂を建てるようにお告げをした大天使ミカエルが祀られています。
また、同じミカエルのお告げにより百年戦争を勝利へ導いたジャンヌ・ダルクの像も飾られており、見どころのひとつとなっています。
小ぢんまりとした教会内部にはランプが輝き、心癒される空間が広がっています。
ステンドグラスも美しく、見どころのひとつとなっています。
要塞時代の歴史を感じられるモンサンミッシェルの3つの門
モンサンミッシェルの入口には「ラヴァンセ門」、「大通り門」そして「王の門」という3つの門があります。
モンサンミッシェルを守るための城門であり、さらに侵入者を撃退する「跳ね橋」も残っていることから、要塞時代のモンサンミッシェルの姿を彷彿とさせられます。
門をひとつひとつ潜り抜けて島の内部に入っていくと、少しずつ異世界に迷い込んでいくような不思議な気分を味わえます。
可愛らしいショップが建ち並ぶ参道 グランド・リュ
巡礼者たちが歩く参道「グランド・リュ」には、現在は観光客のために沢山の土産物店が軒を連ね、ショッピングストリートのようになっています。
可愛らしい看板や、風情ある店構えは、買い物をしなくても散策しているだけで楽しい気分になれます。
グランド・リュにはショップだけでなく、モンサンミッシェル名物のオムレツが食べられるレストランや、島内に宿泊する人のためのホテルなどがあり、常に人々で賑わっています。
壁で繋がっている8つの塔
モンサンミッシェルの外壁には8つの塔があり、それぞれの塔は壁の内部で繋がっており、外に出ずに移動することができます。
塔の横にはノルマンディの旗がはためき、百年戦争の名残を感じさせます。
8つの塔は見張り台として要塞の重要な役割を担っていました。
3つの門や8つの塔を見ると、修道院としてのモンサンミッシェルよりも、要塞としてのモンサンミッシェルの印象が強く記憶に刻まれます。
有名なオムレツが食べられる ラ・メール・プラール
モンサンミッシェルの名物といえばフワフワのスフレ状のオムレツです。
このオムレツが食べられるのが「ラ・メール・プラール」というレストラン。
満潮時に孤立してしまうモンサンミッシェルで、野菜や肉が不足した時に重宝したのが栄養価の高い卵でした。「ラ・メール・プラール」のプラール夫人が、この卵を使ってオムレツを作り巡礼者にふるまったことが、モンサンミッシェルのオムレツの起源と言われています。
普通のオムレツとは違う、口の中で溶けるような優しい口当たりのオムレツを食べてみたい方は立ち寄ってみてはいかがでしょうか。
フランス共和国・モンサンミッシェルの観光スポットを楽しもう
フランスの中でも人気のモンサンミッシェルの見どころをご紹介いたしました。
現在は本土から島まで橋がかかっていて、いつでも島へ渡ることができますが、橋ができるまでは満潮時には完全に孤島となり、干潮時にしか島へ渡れませんでした。
その特別感が人気に火を付けましたが、海に浮かぶ美しい島とミステリアスな島内は気軽に訪れることができるようになった今でも人気です。
歴史ある修道院や教会を見て回り、伝統の美味しいオムレツを食べ、モンサンミッシェルの魅力を堪能してみてはいかがでしょうか。