ブラジルといえばリオ・デ・ジャネイロが最も有名な都市ですが、首都はリオではなくブラジリアという街です。数十年前までは砂漠地帯だった場所に急ピッチで都市を作り上げたため、最新の技術がふんだんに散りばめられた近未来的で洗練された街並みとなっています。
日本との時差は12時間で、まさに日本の真裏に位置するブラジリアは、比較的新しくできた都市でありながら、世界遺産の街とも言われており、見どころが沢山あります。
今回は、そんなブラジリアの観光名所をご紹介いたします。
目次
- 大聖堂とは思えない外観に驚かされるメトロポリタン大聖堂（ブラジリアン大聖堂）
- 青いステンドグラスが美しいドン・ボスコ教会
- まるで近代美術館のようなスタイリッシュな外観のアルボラーダ宮殿
- ブラジリアの操縦席にある三権広場
- ブラジリアの街並みを一望できるテレビ塔
- UFOや宇宙基地を想像させるような外観が印象的なブラジリア国立美術館
- ブラジル連邦共和国・ブラジリアの観光スポットを楽しもう
大聖堂とは思えない外観に驚かされるメトロポリタン大聖堂（ブラジリアン大聖堂）
ブラジリア観光で外せないブラジリアの象徴でもあり名物でもある、メトロポリタン大聖堂は、ブラジリアン大聖堂とも呼ばれています。
大聖堂のイメージとはかけ離れたデザインで、度肝を抜かれることでしょう。
一見すると、何かの博物館か、スタジアムか、コンサートホールか、なんだかとても近代的な施設のように思えます。
円形の建物で、16本の曲線的な支柱が天に向かって伸びており、王冠のようなイメージのデザインとなっています。これらの天に伸びる支柱は「祈りの手」を表しているそうで、言われてみれば確かにそのように見えてきます。
高さ40mの巨大な大聖堂の内部はとても開放的で、青と緑と白のステンドグラスが天井一面を飾り、太陽光を通して輝いています。
天井からは天使がぶらさがっており、広々とした大聖堂の中を自由に飛び回っているように見えます。
夜になるとライトアップされ、幻想的な姿を見せてくれます。
青いステンドグラスが美しいドン・ボスコ教会
外観はコンクリートの箱型の建物で、一見すると教会だとは分からないようなドン・ボスコ教会ですが、一歩足を踏み入れると息を呑むほどに美しい青い空間が広がっています。
イタリア人の聖人ドン・ボスコが夢の中で見た教会の記憶を再現した教会で、青一色と表現されますが、一色ではなく、実は12色もの青色のステンドグラスが使われています。限りなく透明に近い澄んだ青から、深海のように濃い青まで、様々な表情の青色を組み合わせ、まるで海の中にいるような、氷の世界に迷い込んだような、不思議な気分になれる教会となっています。
ドン・ボスコ教会のもうひとつの見どころはゴージャスなシャンデリアです。
重さが3トンもある巨大なシャンデリアには約7400個ものガラスが使われており、「万物の光」を表しています。
まるで近代美術館のようなスタイリッシュな外観のアルボラーダ宮殿
世界的に有名なオスカー・ニーマイヤーが手掛けたアルボラーダ宮殿は、「黎明の宮殿」という意味の大統領官邸です。
歴代の大統領がここで暮らしてきましたが、テメル大統領が「幽霊が出る」と言い出してからは、ここには誰も住んでいません。
まるで近代美術館のようなスタイリッシュな外観が写真映えすると、多くの観光客が訪れます。ヨットの帆のような白い装飾と、ガラス張りの壁がお洒落です。
ブラジリアの操縦席にある三権広場
ブラジリアの街は、翼を広げた飛行機の形となっていることで有名ですが、その操縦席部分に位置しているのが三権広場です。
まさに、ブラジリアの中心となる場所で、ここは大統領官邸、国会議事堂、そして司法の3つの国家最高機関に囲まれている場所です。
広場にはブラジルの国旗がなびき、クビチェック大統領の頭像をはじめとする、いくつかの記念碑が立っています。
この広場の見どころは国会議事堂で、2つの半球のオブジェが印象的です。下向きのオブジェが上院を、そして上向きのオブジェが下院を表していると言われています。
ブラジリアの街並みを一望できるテレビ塔
高さ224mのテレビ塔には地上75m地点に屋外展望台が設置されており、ここに登ればブラジリアの街並みを一望できます。
国会議事堂などのブラジリアの名所をはじめ、パラノア湖や遠くに見える山々も楽しめます。
ブラジリアのテレビ塔は、日本のテレビ塔とは異なり、ケーブルが全てまる出しになっているので、その姿を見るためだけに訪れるのもおもしろいです。
下から見上げた写真を撮って思い出に残すのもまた一興です。
UFOや宇宙基地を想像させるような外観が印象的なブラジリア国立美術館
メトロポリタン大聖堂のすぐそばには、まるでUFOのような形をした不思議な建物があります。つるんとした曲線の楕円の半分のような形で、宇宙基地のような近未来的な印象を受けるこの建物は、ブラジリア国立美術館です。
オスカー・ニーマイヤーが手掛けた建物で、内部には様々なジャンルのアートが展示されています。
展示室だけでなく講堂もあり、アートに関する様々な講義やセミナーが開催されています。
ブラジル連邦共和国・ブラジリアの観光スポットを楽しもう
ブラジリアは近未来的な都市デザインで有名で、伝統的なイメージを覆した新しい大聖堂や教会、美術館、国会議事堂、大統領官邸など、様々な建物があります。
全て洗練された美しくも未来的なデザインで、宇宙ステーションに迷い込んだかのような気分を味わえます。
特にメトロポリタン大聖堂と、ドン・ボスコ教会は必見の観光名所なので、ブラジリアを訪れたら必ず立ち寄り、内部も見学しましょう。
