1971年に建国したUAE、アラブ首長国連邦は、連邦制により独立した7つの首長国から成っています。
その経済の中心となるのが、近年目まぐるしい発展を遂げている首都、アブダビ。
美しいペルシャ湾の海と島々に囲まれ、油田の数が最も多いことでも知られています。
その豊かさは桁外れ。国土の75%が砂漠!という事実には驚かされますが、そのど真ん中にはラグジュアリーなホテルが建ち、街中には至る所に近未来的な建物や高層ビルが立ち並んでいます。
また、歴史あるアブダビには中東らしいエキゾチックな魅力も満載!
新旧融合した見どころの数々をご紹介します。
目次
- 純粋さと信心深さの象徴 シェイク・ザイード・グランド・モスク
- 何もかもが金づくし! エミレーツパレス
- アブダビの景色を満喫 アブダビ・コルニッシュ
- SNS映え必至!キャピタルゲート
- アブダビ建国のシンボル カスル・アル・ホスン
- アブダビ屈指のホワイトサンド サーディヤットビーチ
- 主要な名所を一度に見渡す オブザベーション・デッキ・アット300
- 流石フェラーリ!世界最速のジェットコースターを誇る フェラーリワールド・アブダビ
- 砂漠の国で刺激的な水体験!ヤス・ウォーターワールド
- 名実ともに革新的な美術館 ルーヴル・アブダビ
- 伝統的な肉粥 アル・ハリース
- アラブ風炊き込みご飯 マクブース
- アラブ首長国連邦・アブダビの観光スポットを楽しもう
純粋さと信心深さの象徴 シェイク・ザイード・グランド・モスク
総大理石で造られた白亜の佇まいが美しいシェイク・ザイード・グランド・モスクは、1996年にUAE建国の父、ザイード・ビン・スルタン・アル・ナヒヤンによって建設が開始されました。
完成までの歳月は約10年、総工費は当時のレートで550億円とも言われ、大きさ、美しさともに世界でも誇れる壮麗さ。異教徒に開かれたモスクのため、このモスクをみるためにアブダビを訪れる観光客も少なくありません。
その外観は真っ白で、太陽が照り付ける日中は目が眩むほど。
中庭の床も大理石張りで、礼拝堂に続く廊下には1000を超える柱が連なり、金色の装飾や花の彫刻が彩を加えています。
モスクの内部に入ると床から壁、天井に至るまで驚くほどに美しい装飾がなされ、これこそが贅の極み!
スワロフスキーで装飾された金のシャンデリアや、世界最大の絨毯の細やかな職人技にも注目です。
また、夕刻からのライトアップも必見!青とオレンジの色合いに包まれたモスクは息を呑むような美しさです。
何もかもが金づくし! エミレーツパレス
5つ星ホテルのエミレーツパレスは、今やアブダビの定番観光スポット。
宮殿のようにゴージャスな建物を一目見ようと、宿泊客以外の観光客も足を運びます。
ここは、ドバイのバージュ・アル・アラブに対抗してつくったと言われており、とにかくスケールが桁違い。
床面積は東京ドーム18個分、40トンの金やスワロフスキーのシャンデリアが至るところにあしらわれ、総工費は約3000億円と、現時点(2020年)で世界最高の金額が費やされました。
ホテル内は案内板も時計もトイレさえも金!1週間で1億円というラグジュアリーステイパッケージも用意されています。
観光客が利用できる「LE CAFE」では、金箔をあしらったカプチーノが大人気。ラクダのミルクを使用したアイス・ゴールドは、バニラやチョコのアイスが金箔で覆われています。
SNS映えもばっちりでゆったり、ピアノの生演奏を聴きながら優雅なひと時を過ごしてみましょう。
ちなみに、ホテルに入る際はタンクトップやビーチサンダル、ショートパンツはNGですので、お気を付けください。
アブダビの景色を満喫 アブダビ・コルニッシュ
アブダビの東海岸沿いに伸びる穏やかな大通り、コルニッシュ。
8㎞にも及ぶ美しい道路にはカフェやレストラン、遊び場、ビーチなどがあり、南にはエミレーツパレス、東には高層ビル群などアブダビの景色を網羅。
お茶や食事、散歩やサイクリングを楽しみながらゆっくりと地平線を眺めることもできます。
獲得が困難なエコマーク”ブルー フラッグステータス” の認証を受けたコルニッシュビーチは綺麗で安全。
ライフガードが常駐し、トイレやシャワー、更衣室、パラソルの貸し出しなどもあるので、一日中海水浴を満喫できます。
泳がない方は、夕日を眺めたり、人々が戯れる姿を見るのもまた一興です。
SNS映え必至!キャピタルゲート
ガラス張りでS字のように傾いたビルが、アブダビ市内で一番高い建造物のキャピタルゲート。
高さは約160mあり、地上35階建て、上部は西方向へ18度も傾いています。その傾きはピサの斜塔の3倍以上!
2010年には「世界一大きく傾いた人工建造物」として、ギネス世界記録にも認定されました。
その佇まいは驚異的。倒れるのではないかと不安になるくらいの高さと傾斜が青空に聳えています。
しかし、心配はご無用。風圧や地震に強いとされるダイアグリッド構造が用いられ、500本近い杭が30mの深さまで打ち込まれているそうです。
まさに挑戦的とも言えるキャピタルゲート・ビルは必見!18階から上はハイアット・キャピタルゲート・ホテルになっているので、ハートの強い持ち主はぜひ、宿泊してみてください。
アブダビ建国のシンボル カスル・アル・ホスン
アブダビはかつて漁業と真珠漁に支えられており、1760年代に建設されたカスル・アル・ホスンは、当時見張り台のような役割をしていました。
外観はサンゴと石から成り、太陽の光できらきらと反射するため、目印になったと言われています。
その後は城塞として活用され、首長家であるアル ナヒヤン家の住居として歴史を刻んだことも・・・。
アブダビ最古の建物は現在は改修され、歴史の発信地として公開されています。
アブダビ屈指のホワイトサンド サーディヤットビーチ
アブダビ中心部から車で7分、空港からも20分ほどの便利な場所に、サーディヤットビーチがあります。
このビーチは都心近郊にありながらもアブダビ内での美しさでは指折り。
海外線に伸びた白い砂浜にはゴミ一つなく、穏やかな景観が保たれています。
また、環境保全のために開発規制も設けられており、モダンなリゾートとのバランスも絶妙。
タイマイなどの自然の野生動物が数多く生息するビーチとしても知られています。
ビーチヨガクラスやウィンドサーフィンなど、環境に優しいウォータースポーツも用意されていますので、アクティブ派にもおすすめです。
主要な名所を一度に見渡す オブザベーション・デッキ・アット300
エティハド・タワーズのジュメイラ74階に位置するオブザベーションデッキ・アット300は、アブダビ絶好の見晴らしポイント。地上300mの高さから、エミレーツパレスやコーニッシュ、街のスカイラインなどを一望することができます。
また、アフタヌーンティーで有名なザ・カフェでは、14時から18時まで2つのハイティーコースを提供。
サンドイッチやスコーン、ケーキなどをコーヒーや紅茶と一緒に味わいながら、ゆっくりと景色を楽しむことができます。
流石フェラーリ!世界最速のジェットコースターを誇る フェラーリワールド・アブダビ
2009年のアブダビGP初開催に合わせてオープンしたフェラーリの巨大なテーマパークが、アブダビのヤス島にあります。
敷地面積は約20万平米、世界最大の屋内型テーマパークで、自動車に関連する20種類以上のアトラクションが魅力。
世界で一番速いジェットコースターは、スタート5秒以内の時速が240㎞にも達します。富士急ハイランドのドドンパが時速170kmなので、絶叫必至!爽快感を味わいましょう。
他にもフェラーリの名車コレクションや車の製造工程を見て回るアトラクション、ここでしか買えないグッズなどもあり、フェラーリの世界に惹きこまれることでしょう。
砂漠の国で刺激的な水体験!ヤス・ウォーターワールド
ヤス・ウォーターワールドは、2013年、アブダビのヤス島にオープンしたウォーターパーク。
15ヘクタールの敷地に世界最大級のプールや全長238mの最速級の6人乗りウォータースライダーなど、43種類ものエキサイティングなアトラクションを備えています。
スピードと高さが好きな方はまず、パーク内の最高地点 “ジュベル ドロップ” に向かいましょう。一瞬でパークを見渡し、一気にプールへと滑り落ちます。
その他アトラクションは4つのスリルレベルに分けられているため、小さなお子様連れにもおすすめ。
広々としたカバナをレンタルすれば、プールサイドで飲み物や食事を楽しむなど、一日中ゆったり快適に過ごせることでしょう。
名実ともに革新的な美術館 ルーヴル・アブダビ
2017年11月8日に開設されたルーヴル・アブダビは、UAE初のユニバーサルミュージアム。
フランスの協働プロジェクトとして始まりました。
「ルーブル」の名前を30年間使用するために、UAEがフランスに払った額は、なんと4億ユーロ!530億円ほどにも及びます。
また、ルーブル美術館をはじめ、オルセー美術館、ポンピドゥー・センターなど、フランスの著名博物館から作品を借り受けて館内に展示しています。
設計はプリツカー賞の受賞歴を誇るフランス人建築家ジャン・ヌーヴェルが担当。水の上に浮かんだような美しいフォルムが印象的です。
美術館内は年代ごとに12のエリアに分けられており、撮影もOK。芸術と技術に触れに、ぜひ訪れてみてください。
伝統的な肉粥 アル・ハリース
ミャンマーの定番中の定番モヒンガーは、ひとことで言うと米粉の麺料理。家庭やお店によって様々なアレンジがあります。
特徴は、ナマズなどの川魚から出汁を取り、豆の粉末、米の粉末、バナナの茎を加えるところ。
とろみがかったスープを細い麺にかけ、ゆで卵や野菜の天ぷら、コリアンダー、玉ねぎなどをトッピングしていただきます。
現地では食べる時は箸ではなくレンゲ。一口大に切りながらスープと一緒に食べましょう。
見た目は辛そうに見えますが、マイルドな味付けのモヒンガーもありますので、ぜひお試しください。
アラブ風炊き込みご飯 マクブース
香辛料を使ったスパイシーな炊き込みご飯、マクブースは現地でも人気の国民食。
インド・パキスタンのビリヤニによく似た料理ですが、アラブのマクブースはマイルドな味が特徴です。
お米の上にのせられた肉はマトンやチキンなど。骨付きで提供されますが、スプーンでも簡単にほぐせるほどやわらかく調理されています。
案外あっさりとした味で食べやすいのですが、食べ応えがある料理なのでシェアして食べることをおすすめします。
アラブ首長国連邦・アブダビの観光スポットを楽しもう
アラブ首長国連邦の国土の70%を占め、首都であり、経済の中心でもあるアブダビ。
その成長ぶりは世界でも名高く、近代的で目を見張るもの。
一方で古代から脈々と築かれた伝統と遺産は丁寧に残され、守り伝えられてきました。
中東らしい景色は美しく、どこまでも刺激的。
現代と古代が見事に融合したアブダビは、今後も注目を浴び続けることでしょう。