ベトナム・クイニョンに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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近年のベトナムはめざましい発展を遂げていますが、ちょっとのんびり、昔ながらのベトナムの風情を味わいたい方にはクイニョンがおすすめ。
ニャチャンとホイアンの間、ベトナム中南部に位置するクイニョンは昔から”美しい海がある田舎町”として知られ、煌めく海と長閑な田園風景が最大の魅力。近郊には数々の遺跡も点在し、深い歴史と時の流れを感じさせられます。
また、近年はヴィラタイプ、ビルディングタイプのリゾートホテルもオープン。隠れ家的なビーチリゾートとして注目を集めるクイニョンの見どころをご紹介します。

目次

交易で栄えたチャンパの遺跡 ビンディン遺跡群

ベトナムには遺跡がいくつかありますが、クイニョンには海のシルクロードの中継点として海上交易で栄えた歴史があり、11~13世紀に建造されたチャンパの遺跡が8カ所も残っています。
ベトナム内でも2世紀にも渡って作り上げられたのはここだけ。レンガ造りの優れた建築物がたくさん残っています。
チャンパ王国が栄えた期間には周辺諸国からの攻撃もあり、その激動の歴史をも伺い知ることができる遺跡は必見!
計画を立てて巡ってみましょう。

・タップ・ドイ
二つの塔を意味するタップ・ドイは、12世紀末と13世紀初頭に建てられた遺跡で、別名フンタンとも呼ばれています。
クイニョン市の西部、チャン・フン・ダオ通りの市街地を歩いていると忽然と現れ、よく整備され、人々を待ち構えています。
もともとは他のヒンドゥー教遺跡と同様、3塔ありましたが、残されているのは2塔。
全体的に四角い構造をしており、祠堂の四方にはヒンドゥー教の神話に登場するガルーダのモニュメント、レンガ造りの壁や屋根には彫刻やレリーフがはっきりと見られます。

・銀塔
ビンディン遺跡群の中でも最も有名な銀塔は、クイニョンの中心部から少し離れた、郊外の丘の上に建っています。
11世紀に建てられたその造形は複雑で壮大。漆喰の優雅な装飾に、遥か昔の栄光と技術の高さを感じられることでしょう。
南には馬蹄形の形をした屋根を持つ宝物庫があり、碑文庫、楼門それぞれに独特の形が際立ちます。
クイニョン市へ向かう際に通る国道からもその姿を見る事ができますので、絶対に訪れてみたくなりますよ。

・金塔
別名トックロック=カンボジア塔とも呼ばれる金塔は13世紀、クイニョンで最も高い位置に建てられました。
ガイドがいなければ迷ってしまうような草道を掻き分けてたどり着くと、テラスのような広場に長い階段があり、その上に堂々聳えています。
祠堂の前房は消失していますが、身舎の壁には5本の平坦な柱形が残り、その間には複雑に積み上げられた装飾。
人を寄せ付けないようにして建つ金塔は重厚感があり、その威厳と地位の高さを物語ります。

・銅塔
カンティエン=天使の翼と呼ばれる銅塔は、チャンパの政治的中心のひとつとして金塔と同じ13世紀初頭に建設されました。
その特徴は、クメールの技術を取り入れ、塔の4隅にある柱の補強柱として砂岩が用いられたこと。
それまでの砂岩は装飾的な役割が多かったのですが、この時代はクメール王国との間で頻繁にやり取りが行われたため、クメールの影響を受けています。
塔自体はビンディン様式で模様の彫られた砂岩のあしらいも美しく、小高い丘から街を見つめています。

・象牙塔
11〜13世紀あたりに造られたとされる象牙棟は、チャンパ遺跡の中でも最も大きな遺跡として知られています。
北側の塔の高さは32m、中央の塔は39m、南側の塔は33m。
ここには、ヒンドゥー教の3つの神、ブラフマ、ヴィシュヌ、シヴァが崇拝されています。
頂部、側面、基底部にはそれぞれ精巧な彫刻が施されているのも特徴で、チャンパ様式とクメール様式が融合した芸術的な名残をみることができます。

・トゥーティエン
トゥーティエンは、象牙塔からコン川をはさんだ真南、生い茂る草の中に塔上をみせています。
この遺跡の特徴は、塔の入口に桟があり、内部にも装飾が施されているところ。
他の塔には見られない特徴で、祠堂の内部にはチャンパ遺跡で唯一、両端にマカラの装飾のあるアプサラの彫像がありました。しかしながらそれらはベトナム戦争後に国外に持ち出されてしまい、現在は行方不明。
建物側面には朽ちかけた彫刻が残り、草が織り交ざった屋根にも素朴な美が宿っています。

・雁塔
11世紀頃に建てられたとされる雁塔は、トゥイホア市の中心を走るダーザン川の畔、小高い山の上にあります。
この地域はそれ以前からチャンパ王国の主要都市として栄え、古くは5、6世紀から政治権力が存在していたそう。
地域密着型で作られた雁塔の一部は抗仏独立戦争で吹き飛ばされてしまいましたが、現在は修復され、信仰の場所として人々が訪れます。
夜はライトアップされ、より神秘的な装いに様変わり。黄金に輝くかのような光景がSNS映えしそうです。

・ビンラム
ビンディンの遺跡は高台に建てられているのが特徴ですが、ビンラムは珍しく、クイニョン市郊外の田園地帯に聳えています。
盛り土の上に建てられた10世紀末の建築で、高さは20m、各辺の長さは11.5mほど。
壁面には質素ながら繊細に削り出された装飾模様が施され、周辺の生活空間の中にうまく溶け込んだ静けさがみられます。

カラフルな建物と優しい顔の仏像が目印 ロンカン寺

旧市街の中にあるロンカン寺は16世紀に建立されたお寺で、見どころの多い観光スポット。
寺院の配色は多彩で美しく、特徴的な屋根には龍のモチーフを使った複雑な造形が施されています。
本堂の後ろには背の高い塔も増築されており、境内には巨大な太鼓と鐘。
17mもある大きな仏像が最大の見どころで、大きな福耳と優しい顔がここを訪れる際の目印になっています。

タイソン運動を今に伝える クアンチュン博物館

クアンチュン博物館は、1978年に建てられたベトナム最大級の民族博物館です。
館内にはタイソン蜂起に関連する数多くの品々が展示、保存されており、見応えたっぷり。
無形文化財にも指定されているタイソン時代の武術や陣鼓演奏も行われています。
また、中庭にはタイソン神社があり、当時の有力者の祭壇が置かれ、緑の葉が美しいタマリンドの木と清らかな井戸が、タイソン運動の長命を示していると言われています。

クイニョン屈指の隠れたシュノーケリングスポット ホンコー島

無人島であるホンコー島は、海に囲まれたクイニョンの中でもシュノーケリングをする観光客にとって最適なスポット。
透明度の高い海には色鮮やかな熱帯の魚が泳ぎ、美しいサンゴ礁を見ることができます。
ここのポイントは浅く、近いところにそのスポットがあるので、初心者の方にもおすすめ。
クイニョン市内のホテルから観光ツアーを利用すれば、静かな大自然が存分に味わえます。

クイニョンのビーチで人気No.1 バイセップビーチ

バイセップは、竹製の丸い小舟で沖合に出る伝統の漁やロブスター養殖で知られる村。
小さな漁村を抜けると、ノスタルジックな街並みから一気に開放的なバイセップビーチにつながります。
波も穏やかで小さめのビーチはお子様連れの方にも安心。
周りにはお洒落なイタリアンレストランやヴィラ、ホテルもあり、リラックスムードが漂っています。

自然の造形美を堪能 クリフ ストーニープレート

ベトナム中部トゥイホアからクイニョンに向かう海岸線にある海岸が、クリフ ストーニープレートです。
ここは、火山噴火で流れ出した溶岩が海水で冷やされて収縮する際、割れ目が六角形や五角形に固まる現象、柱状節理でできたスポットで、SNS映え抜群!
日本のガイドブックにはまだ載っていませんが、1998年には、ベトナムの観光省により国家遺産に登録されました。
海岸にはおよそ35,000本の五角形や六角形の柱が並び、筒状の岩の海岸まで降りることができるので、自然の神秘を近くで感じてみましょう。

もちもちプリプリ、シャキシャキ食感の名物料理 バインセオ

バインセオというとパリッとしたホーチミンの大きなお好み焼き風料理を思い浮かべますが、バインセオの発祥地はクイニョンあたりとも言われています。
漁村の街でもあるクイニョンには新鮮な魚介が豊富。
クイニョンのバインセオはしっとり、手のひらサイズほどの大きさで、エビやイカ、ハーブや野菜をクレープのごとくくるりと巻いてパクリ!
米粉の食感と具の歯ごたえが日本人にも好まれる一品です。

ロブスターにも勝る?!シーフードの王様 皇帝ガニ

三日月形に海に囲まれた街クイニョンで、皇帝ガニは有名なシーフード料理の1つで、特に漁師の間では”カニの王”として認証されています。
かつて高たんぱくで肉質の良いカニは皇帝にもささげられたほど。
蒸したり焼いたり、そのままでも美味しい海の幸を贅沢にお召し上がりください。

ベトナム・クイニョンの観光スポットを楽しもう

美しいビーチと田園風景、長閑な街並みが調和した街、クイニョン。
その美しさはベトナム人おすすめの安らぎ景観でありながら世界ではまだ知られておらず、まさに秘密のオアシス。知る人ぞ知るローカルなリゾートです。
いにしえの遺跡には遥かな歴史を感じ、詩的な風景は人々の心を癒す、大都市にはない安らぎがクイニョンに待っています。

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