タイ・スコータイに行ったら何をする?おすすめ観光名所・グルメ

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首都バンコクから北におよそ440km、タイ北部の南端に位置する古都スコータイ。
「幸福の夜明け」という意味を持ち、1238年、タイ人による最初の独立王朝が樹立された場所です。
王朝は、版図の拡大とともにタイの基礎を築き上げ、繁栄。「タイ史上最も幸せな時代」と謳われるほどでした。
その後、アユタヤ王朝に併合されると長い間密林の中に眠ることになりますが、タイ政府の発掘によって第二の夜明けが訪れ、現在は旧市街のエリアでタイの文化と芸術、精神の基盤を今に伝えています。
優雅で荘厳、それでいてどこかロマンチックな迫力を感じさせるスコータイ。訪れる際におすすめの観光スポット・グルメをご紹介します。

目次

スコータイ歴史公園の中心的代表 ワット・マハータート

バンコク近郊のアユタヤにも同じ名前の遺跡がありますが、マハタートとは釈迦の遺骨や遺灰が祀られる仏舎利のこと。
スコータイのワット・マハータートは保存状態の良いことで有名で、8つのお堂と10の礼拝堂が当時のまま、破壊されることなく残っています。とりわけ「遊行する仏弟子」の漆喰彫刻は僧たちの姿が見事に刻まれ、幸福と豊穣に満ちた栄華の歴史を読みとることができます。
台座の上には観光客も入ることができ、ブッダの坐像にお参りをしたり、穏やかな表情を眺めて、”微笑みの国”タイの原点を窺い知ることができることでしょう。

銀の池に浮かぶ美しい寺院 ワット・トラパン・ングン

ワット・マハータートから西に300mほど歩くと、長方形をした人口の池”銀の池”があり、そこに浮かぶ小さな遺跡がワット・トラパン・ングンです。
塀などの囲いもない美しい庭園のような場所に、スコータイ様式のハスのつぼみ型をした仏塔のチェディが特徴的。
柱だけが残された本堂には大きな仏像が祀られ、大きな耳とひときわ長く伸びた中指、穏やかな表情に目を奪われます。
仏塔の上部には小さな仏像、周りには遊行像が立ち、それぞれに必見。なめらかな曲線とバランスの美しさに見飽きることがありません。
夜になると公園の至る所がライトアップされ、昼間とは異なる幻想的な雰囲気も魅力的です。

タイの精神多文化融合原点 ワット・シー・サワイ

ワット・マハタートの南に位置するワット・シー・サワイは、クメール帝国時代に建立されたヒンドゥ教寺院を転用した仏教寺院で、スコータイ最古の建造物とも言われています。
3基並んだ丸みを帯びたクメール様式の仏塔は珍しく、仏塔に彫られたインド神話の神々の彫刻も必見。
新しい文化を重層的に取り入れた興味深い軌跡が随所に残されています。

石橋を意味する修行の地 ワット・サパーンヒン

ワット・サパーンヒンは、スコータイ遺跡群から少し外れた高さ200mほどの小高い丘の上にあり、立仏像のある仏堂まで石で造られた道が続いているのが特徴的です。
道の途中には、蓮のつぼみを象った小さな仏塔チェディがあり、頂上には本堂のウィハーンの跡が柱だけ残り、高さ12.5mほどのアッタロッド大仏が祀られています。この大仏は、右手を挙げてキリリと立ち、美しい姿。”タイ史上最高”とも言われるスコータイ3代目の王ラームカムヘーン大王も白い象に乗って度々お参りしていたとか。
また、丘の頂上からみるスコータイの景色は緑に包まれて神秘的。麗しの歴史にふさわしい雄大な景色が広がっています。

天井のない本堂に美しい光が差し込む ワット・シー・チュム

スコータイ歴史公園の城壁から外、北西約1キロに位置する寺院、ワット・シー・チュム。
“菩提樹の森”を意味する寺院で、とがった鉛筆のような隙間から顔をのぞかせるアチャナ仏は、スコータイ様式による最も優れた仏像として評価されています。高さ約15m、表情は優しく目を開けて慈愛に満ちており、右手は神々しくしなやかな曲線を描く。多くの参拝客は指先に触れて祈りを捧げ、光のさした美しさに圧倒されます。
アチャナにはバリ語で「変わらぬもの、おそれぬもの」という意味があり、動かぬ美しさと強さに、訪れる人が絶えません。

池の畔に佇む計算された美しさ ワット・サー・シー

“彩色の池に囲まれた寺”ワット・サー・シーは、数あるスコータイ遺跡の中でも格別の優美さを誇り、スコータイ観光の中で絶対に訪れてほしい必見のスポットです。
スコータイ歴史公園内にあるトラパン・トラクアン池に浮かぶ小島に建立され、境内にはスリランカ様式の仏塔が大小合わせて9つ、東には礼拝堂、池の真ん中には本堂が配置されています。
本堂、礼拝堂、仏坐像、チェディが一直線に並ぶ姿は圧巻。鏡のように映る計算されつくした美しさに魅了されます。

歴史深い現代寺院にタイ芸術を垣間見る ワット・ピパットモンコン

スコータイ市街から車で約1時間、田んぼだらけの地区に位置するのが、巨大寺院ワット・ピパット・モンコンです。
ここは、700年もの歴史を誇る由緒ある寺院ですが、寺院内の多くの建築物は近年建てられ、広い敷地に鮮やかな装飾のランナー様式の建物が並び、まるでテーマパークのよう。
迫力があり、遺跡とは異なる芸術的なタイ寺院の世界が広がっています。

黒の大群!コウモリの館 チャオラーム洞窟

別名「コウモリ洞窟」とも呼ばれるチャオラーム洞窟には、数十万のコウモリが生息しています。
ここでは洞窟内を探検するツアーなどが開かれていますが、毎日17:40になると、コウモリの大群が一斉に町に飛び立つ姿が見られます。その数は桁違い!数十万匹のコウモリが群れを成し、くねりながら上空を埋め尽くします。
羽音と鳴き声が響き渡り、おぞましいドキュメンタリー映画のような世界に背筋が凍るようです。

上空からのウォッチングがおすすめ ホーリーハートランド

ホーリーハートランドは、新市街から北へ約12km、スコータイ歴史公園に代わるイベント会場として2002年に建設された人工島です。県民の団結の象徴として、ハート型の湖の中にハート型の島。700年前に造られた仏像も運び込まれました。
政権交代によって計画は途中で宙に舞うことになりましたが、現在は再開発が進行中。
毎年バレンタインデーの時期になると、Love Festivalというイベントが開催され、気球に乗って上空から島を望めます。
座席によっては飛行機の機内からもはっきりと見えるので、ぜひ探してみてください。

酸味とうま味のバランスが絶妙 スコータイヌードル

スコータイの名物といえば、”スコータイヌードル”とも呼ばれるクイッティアオ。
お米から作られた麺は細いものから太いものまで様々。
スープは豚肉で出汁をとった豚骨ベースのものが多く、それでいてマナオやライムがたっぷり。酸味があります。
スコータイは日差しが強く、ニンニクともマッチして、とんこつながらもあっさり、エネルギーチャージができる食べやすい料理になっています。

スープだけにとどまらないタイ代表の味 トムヤムクンライス

タイを代表する料理、トムヤムクンの味付けを纏った絶品チャーハンが、トムヤムクンライスです。
盛り付けされた頂上にはエビが乗り、見た目も鮮やか。
力強くて刺激的な辛さがご飯の隅々まで染み渡り、爽やかでフレッシュな風味も広がります。
その奥行のあるうま味は語りがたい複雑な味。ぜひお試しください。

タイ・スコータイの観光スポットを楽しもう

タイ族最初の王朝が開かれた、歴史と由緒ある古都、スコータイ。
「タイ史上最も幸せな時代」と謳われた王朝は緑豊かなタイ北部に大小合わせて200カ所以上、東南アジアでも最も価値の高い遺跡とも言われています。
日中に漂う当時の空気感はもちろん、夕暮れ時や日没後にライトアップされた光景は迫力満点。
1991年、ユネスコ世界遺産にも登録されました。
タイの基礎を築き上げた古都スコータイは、タイ観光で必見の場所。ぜひとも足を運んでほしい世界遺産です。

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