風車やチューリップなど自然豊かなオランダの中でも、アートやカルチャーが発展した自由の都市アムステルダム。
17世紀に港湾都市として繁栄した古き良き街並みと1500以上の橋、2010年に世界自然遺産に登録された運河には、世界中から観光客が訪れています。
運河が流れる街中には観光スポットが溢れ、トラムや自転車、クルーズなど好みのスタイルで散策できるのも魅力です。
一歩足を踏み入れると、水の都を思わせる、寛容で美しい街の見どころを紹介します。
目次
- 建築様式は違えど東京駅との姉妹駅! アムステルダム中央駅
- 歴史と観光の中心地 アムステルダム広場
- 平和の重要性を知る アンネ・フランク・ハウス
- ザ・オランダのチューリップ畑! キューケンホフ公園
- 「美」と「時」に包まれたライクスミュージアム アムステルダム国立美術館
- 過去と未来を探求する サイエンスセンターNEMO
- 質素で堅実をモットーとした無駄のない料理 ヒュッツポット
- スプーンが立つ!?濃厚で具沢山なエルテンスープ
- 一口サイズの小さなパンケーキ ポッフェルチェ
- オランダ・アムステルダムの観光スポットを楽しもう
建築様式は違えど東京駅との姉妹駅! アムステルダム中央駅
アムステルダム中央駅の概観は、レンガ調でとても優雅な佇まいをしています。
ネオゴシック様式という建築様式で、同じく赤いレンガ造りでビクトリアン様式の東京駅とは2006年に姉妹駅の関係を結んでいます。
この駅の顔とも言えるセントラルホールは、アーチ状になった柱が美しく、まるで宮殿のようなデザインとなっています。
荘厳な外観と開放的な内観もさながら、国際列車や地下鉄、トラム、バスといった様々な交通機関が乗り入れ、レストランやショップも充実した便利な駅。
南口にはアムステルダム名物の運河クルーズ乗り場がたくさんあり、水上から見る違った景色を楽しむのも良いでしょう。
モダンなデザインの北口には、アムステルダム中央駅と対岸の北エリアを結ぶ無料のフェリーもあり、ちょっとしたクルーズ感覚で乗ってみるのもおすすめです。
歴史と観光の中心地 アムステルダム広場
アムステルダムの中心部にある広場で、もともとはアムステル川をせき止める堰ダムのあった場所です。
歴史的な中心地でもあるこの場所には、かつて市庁舎として建てられた王宮や、ネオゴシック様式が優美なアムステルダム新教会、第2次世界大戦の戦没者を追悼するモニュメントなどがあります。
美しい建築は他にもあり、昔ながらの百貨店や、かつての中央郵便局を利用したショッピングモールなど、クラシカルな雰囲気が漂っています。
ショップが立ち並ぶストリートも数多くあり、南へ伸びるカルフェル通りには、ファストファッションやコスメショップ、北へ伸びるニーウェンデイクにはカフェや雑貨など、あっという間に時間が過ぎてしまうことでしょう。
ニーウェンデイクと東側の大通りダムラクを行き来する通路ビュールシュ・パッサージェは、モザイクタイルの天井が可愛らしいフォトジェニックスポットです。
照明器具も可愛らしいので余裕のある方は是非立ち寄ってみてください。
平和の重要性を知る アンネ・フランク・ハウス
アンネ・フランクの家は、物語のあるミュージアムです。
第二次世界大戦中にアンネ・フランクとその家族がユダヤ人迫害から逃れるため、隠れ家として使用していた家がそのままミュージアムになっています。
かつての隠れ家への入り口をカムフラージュするために作られた本棚のドアは、今でもそのまま残されており、実際にこの扉を通って隠れ家部分の見学をすることができます。
アンネは、この家に隠れていた2年間の生活を日記に書いていました。
無形文化遺産「アンネの日記」の原本も展示され、戦争中に弾圧されたユダヤ人の歴史や、人種差別などに関する展示も行っています。
アンネの家は完全予約制となっており、事前予約なしでは入場することができません。
2か月前から予約可能ですので、旅程が決まり次第、できるだけ早く予約しましょう。
ザ・オランダのチューリップ畑! キューケンホフ公園
「世界一美しい春の公園」と呼ばれているキューケンホフ公園。
毎年700万以上の球根花が植えられ、チューリップやヒヤシンス、ユリ、蘭など様々な花で溢れるこの公園は、例年3月半ばから5月半ばまでの2ヵ月間しか開園しません。
今まで見たことのないチューリップも数多くあり、その鮮やかな色と甘い壮麗な芳香は、世界中から訪れる来園者を魅了しています。
風車で有名なオランダでも、キンデルダイクなどは個人で行くには難しい場所ですが、この公園でも風車を見ることができます。
すぐ近くには運河を巡ってチューリップ畑を間近に楽しめるボートツアーも運行しており、様々な角度から華やかな景色を楽しめます。
春にオランダを旅行するなら、キューケンホフ公園は見逃せません。
「美」と「時」に包まれたライクスミュージアム アムステルダム国立美術館
アムステルダム国立美術館は、絵画ファンならずとも一度は訪れたい世界屈指の美術館です。
中世から現代まで幅広いコレクションを誇り、80の展示室と8000点と言われる美術品があますことなく展示されいます。
中でも17世紀のオランダ絵画の充実ぶりは群を抜いており、レンブラントの「夜警」やフェルメールの「牛乳を注ぐ女」など、どこかで目にしたことがある絵画がいくつも飾られています。
美術作品だけでなく、美しい内装で知られる「名誉の間」や美術関係の本が棚にびっしりと並べられた「カイパース図書館」、カフェやショップなど、どこをとってもアートな空間となっています。
南側には改修の時に作られたI amsterdamの文字のオブジェがあり、訪れる観光客の記念撮影スポットになっています。
アムステルダム国立美術館の横にはオランダを代表する画家の一人であるゴッホの美術館があり、市立近代美術館もあります。
一日中オランダの芸術と芸術の歴史に触れ、世界的にも有名な芸術作品を見ることができるスポットです。
過去と未来を探求する サイエンスセンターNEMO
科学技術の楽しさを学べる、オランダ最大の5階建てのサイエンスセンターです。
シャボン玉や磁石、静電気、風、音など、小さなお子様でも遊びながら嗅覚、聴覚、触覚、視覚を使って科学を楽しめるスポットとなっており、誰もが好奇心をくすぐられ、夢中になれる魅力が詰まっています。
NEMOのただ1つのルールは、「すべてのものに触れる」こと。
科学と技術に満たされた様々な体験を通して、目には見えない不思議を発見してみてください。
海上に浮かぶ船のようなイメージのファサードの建築は関西国際空港もデザインしたレンゾ・ピアノの設計です。
質素で堅実をモットーとした無駄のない料理 ヒュッツポット
オランダの家庭でよく食べられる料理で、マッシュしたジャガイモ・ニンジンなどの野菜に、ソーセージを添えていただきます。
シンプルで簡単な料理ですが、じっくりと野菜を煮込むのが特徴で、見た目よりも深い味わいでコクがあります。
寒い冬の時期にもよく食べられるので、身体を温めてくれる料理としても有名です。
毎日のメニューに困ったら、とりあえずヒュッツポットをつくるオランダのお母さんも多く、ソーセージの他、スモークサーモンやハッシュドビーフを添えても食べられます。
スプーンが立つ!?濃厚で具沢山なエルテンスープ
エンドウ豆をベースとした、農業王国オランダの伝統的なスープです。
豆をベースにタマネギ、ジャガイモ、セロリ、豚肉、ソーセージなどを入れて、豆と野菜が煮崩れるまで煮込んで仕上げます。
とろっとした感触はシチューに近い食感で、こってりとしたコクがある食べるスープ。
冷えた体を芯まであたため、スープだけでも満足できる一品です。
一口サイズの小さなパンケーキ ポッフェルチェ
オランダの伝統菓子であるポッフェルチェはパンケーキの一種で、日本の鈴カステラやどら焼きのような可愛い形をしたお菓子です。
小麦粉とそば粉を1対1で混ぜて溶いた生地にイースト菌などを加え発酵させて焼き、パウダーシュガーをかけたり、バターや糖蜜、ホイップクリームを添えて食べることもあります。
パンケーキよりも口当たりが軽く、完全に焼きあがる前にひっくり返すので中も柔らかくふわふわで、日本人も好きな味。
3月から9月にかけては、オランダ各地にポッフェルチェを焼く屋台が建ち、1ダース単位で売られます。
オランダ・アムステルダムの観光スポットを楽しもう
世界遺産にも登録された美し運河が随所に広がるアムステルダム。
運河沿いには過去の繁栄を今に残す、歴史的建造物が多く残されています。
風車やチューリップなど4季折々の自然が楽しめるオランダの中でも、アートやカルチャーが発展した自由の都市としても知られ、独創的な魅力を秘めた街です。
ヨーロッパ内では1、2を争う英語が得意なエリアなので、オランダ語ができなくても英語で楽しく旅ができます。
17世紀の風情が漂い、近代的でお洒落な魅力も合わせ持つオランダの首都に訪れれば、毎日、充実した一日を送れることでしょう。