キューバの首都ハバナは、スペインの植民地経営の中心地になった事もあり、キューバの歴史を感じられる都市です。陽気なラテンの国民性を持つキューバの人々が生み出す明るい雰囲気を感じながら近代的な建物が建ち並ぶ新市街も、昔ながらの街並みが残る旧市街も散策すれば、きっとハバナでの素敵な思い出を作れるでしょう。
今回はそんなハバナでおすすめの観光名所をご紹介します。
目次
- 街全体が世界遺産!オールド・ハバナ(ハバナ旧市街)
- 要塞の港町ハバナの4つの要塞
- チェ・ゲバラの肖像画が印象的な革命広場
- 90m越えのドームが存在感を演出!カピトリオ(旧国会議事堂)
- 重厚な雰囲気が神聖な気持ちにさせてくれるサン・クリストバル大聖堂
- ラム酒の製造過程を学びながらお酒も楽しめるラム酒ハバナクラブ博物館
- キューバ・ハバナの観光スポットを楽しもう
街全体が世界遺産!オールド・ハバナ(ハバナ旧市街)
ハバナを訪れたら是非散策したいのがオールド・ハバナ(ハバナ旧市街)です。街全体が世界遺産に登録されており、スペイン人が上陸してから今日に至るまでの歴史の流れを感じながら散策できる名所です。
注目すべきは様々な建築様式の建物で、バロック様式、アールデコスタイル、新古典様式、モダニズム建築と、時代によって変わっていった建物を楽しみながら散策するのがおもしろいです。
ハバナ旧市街にある歩行者天国オビスポ通りには、お土産屋さんやお洒落なオープンカフェが建ち並び、カラフルな建物を眺めながら街歩きを楽しめます。
要塞の港町ハバナの4つの要塞
ハバナは海に面した街であった事から要塞都市としても重要な役割を担っていました。スペインが都市を建設して間もない16世紀ごろ、フランスの海賊に街が襲われるという事件が起こります。この事件から教訓を得て、それから2世紀もの月日をかけてハバナには4つの要塞が作られました。
・モロ要塞
ハバナ湾の入口に作られた要塞で、最前線を守る重要な役目を担っています。カリブ海最強の要塞と言われたモロ要塞は20mもの高さを誇り、その重厚な迫力に圧倒されます。
要塞内部は今は博物館になっています。
・フエルサ要塞
ハバナで最も古い要塞で、周囲が堀で囲まれています。建設当時は木造の要塞でしたが、フランスの海賊に焼き討ちにあったため、その後サンゴ石を用いた堅固な石造りで蘇りました。内部は博物館になっています。
・カバーニャ要塞
オールド・ハバナを守る4つの要塞の中で最も新しい要塞です。約150年間毎日大砲の儀式がおこなわれています。迫力満点の大砲の儀式は一見の価値ありです。
カバーニャ要塞の近くには武器博物館があり、屋外にも色々な武器が展示されています。
・プンタ要塞
モロ要塞の対岸に作られたプンタ要塞は、2つの要塞で敵を挟み撃ちにするために作られました。ここにも博物館があり、ガリレオ船の模型や宝船から引き揚げたコインや宝石などを見る事ができます。
チェ・ゲバラの肖像画が印象的な革命広場
ハバナ新市街の観光名所として有名なのは革命広場です。内務省や郵政省など、政治関連施設が建っているハバナの中心地にあり、国家評議会議長の演説がおこなわれるなど、政治的に重要なスポットです。普段は閑散としていますが、演説がおこなわれたり、政治のイベントがおこなわれたりした際には多くのハバナ市民が集まります。
注目ポイントは内務省の壁に描かれたチェ・ゲバラの肖像画です。観光客のほとんどがこの肖像画の前に立って記念撮影をします。
チェ・ゲバラは、本名は「エルネスト・ゲバラ」で「チェ」という言葉は名前ではなく「おい」「お前」「ダチ」といった意味で使われる呼びかけの言葉です。ゲバラが挨拶の際に「チェ。エルネスト・ゲバラだ」と言っていたため、「チェ・ゲバラ」というあだ名がつき、そのまま定着しました。
革命家でキューバのゲリラ指導者であったチェ・ゲバラはキューバの人々にとってはキューバ革命を成功に導いた英雄として愛されています。
90m越えのドームが存在感を演出!カピトリオ(旧国会議事堂)
1929年、アメリカの支配下にあった時代に建てられたカピトリオは、ワシントンD.C.にある連邦議会議事堂と、ローマにあるサン・ピエトロ大聖堂と、パリにあるパンテオンから着想を得て建設され、天にそびえる高いドームが存在感を放っています。
ドームに入って内部を見学する事もできるのですが、「共和国」という意味の「レプブリカ」という高さ15mの巨大な女性のブロンズ像が飾られています。ドームの下にはキューバの国道の起点として、ロシア最後の皇帝ニコライ2世の所蔵品であった25カラットのダイヤモンドが埋め込まれていましたが、今はレプリカになっています。
本物のダイヤモンドは現在はキューバ中央銀行で保管されています。
重厚な雰囲気が神聖な気持ちにさせてくれるサン・クリストバル大聖堂
1519年にハバナの街が作られてから、聖クリストバルの指導のもと次々とキリスト教教会が建設されていきましたが、何度も海賊に襲撃されて教会は次々に壊されるという過酷な運命をたどる事となります。
1748年にイエズス会が着手し30年近くもかけて建てたサン・クリストバル大聖堂は通称「ハバナ教会」と呼ばれ今なお人々の信仰の場所として守られています。
内部の様子はとても重厚な雰囲気に包まれていて、神聖な気持ちになれます。
ラム酒の製造過程を学びながらお酒も楽しめるラム酒ハバナクラブ博物館
キューバの名産品であるラム酒の中でも有名なハバナクラブは日本でも販売されている有名ブランドです。
ハバナ市内にあるハバナクラブの博物館では、ラム酒の製造過程やラム酒の歴史を学ぶ事ができる資料を展示してあり、ラム酒について学ぶ事ができます。
ラム酒を飲めるバーもあり、お土産としてラム酒を購入する事もできます。
お酒好きの方は訪れてみてはいかがでしょうか。
キューバ・ハバナの観光スポットを楽しもう
キューバ・ハバナのおすすめスポットをご紹介しました。
ハバナには街そのものが世界遺産に登録されている旧市街があり、街並みを楽しみながら散策したりショッピングしたりする事ができます。
また、4つの有名な要塞も世界遺産ですし、新市街にも革命広場など観光名所が点在しています。
建築に興味のある方、歴史に興味のある方、文化に興味のある方、お酒に興味のある方、それぞれの興味に合わせた観光計画を立ててハバナ観光を楽しんでください。